300年弱の不思議な歴史を感じさせます
医王山宝幢院 東光寺 北区赤羽3-4-2
JR赤羽駅を京浜東北線の線路に沿って北に500m行ったところにある真言宗のお寺。
山門は広い都道(445)に面しています。右にある駐車場側から境内に入ります。ちょうどその壁際に道標があり、昔、この地が板橋道と日光・岩槻道との合流点だったことを示しています。元文五(1740)年に建てられたそうです。
境内は正面に本堂、右側に庫裏となっています。境内左から本堂横、裏にわたり墓地だったと思われますが、今は整地されて何もありません。
山門入って右手に六地蔵の堂宇が二つの石塔とともに祀られ、左にも二つの石碑が建っています。また、駐車場入り口から正面参道に至る手前、庫裏前には船形地蔵立像をもつ庚申塔と観音立像(?)と二匹の猿(?)を浅く浮き彫りにした駒形石版 (写真)、本堂左に大きな鋳造の弘法大師像が祀られています。
六地蔵は、台石にはそれぞれ「元文五(1740)年」「寛保元(1741)年」と「元文?年」「寛保?年」の文字が見えますので、1736年から1744年の間に造立されたものだと思われます。
像容は左から合掌、柄香炉、幢幡、宝蓋、宝珠に錫杖、数珠となっています。像高は、全ての地蔵に胴体や頭部の損傷を修復した跡がありますが、だいたい本体のみで75cmです。
全体的に彫りはやや浅めです。耳たぶの輪郭をはっきり彫っています。胴体部分と頭部の汚れ具合がかなり異なっていたりするので、300年弱の歴史に不思議な雰囲気を感じさせます。堂宇は平成に入って奉納されたものです。
西側を京浜東北線がなんども行き交う音が聞こえてきます。(2018.03)
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