甲高の足で体を支える小さな六地蔵
王子山 金輪寺 北区岸町1-12-22
JR京浜東北線・王子駅の北にある真言宗のお寺。京浜東北線の西側の道を線路沿いに北に行くと王子稲荷神社にでます。その少し先に金輪寺があります。
山門から本堂に向かう参道の左右は墓地となっています。山門右脇に錫杖と数珠を持った遍路姿の弘法大師鋳造が建っています。また左には駒形石板の庚申塔と閻魔と亡者(?)を浮彫した石板が並んでいます。かなり時代物のように見えました。
六地蔵は本堂右手前、本堂への階段の左右に控える狛犬に正対するように祀られています。本堂両脇も墓地なので、右奥に水屋があります。
六地蔵の像高は45cmで小ぶりです。像容は左から柄香炉、数珠、合掌、幢幡、宝珠に施無畏印、宝珠に錫杖となっています。前の花立と香炉が立派すぎて、余計に地蔵が小さく見えてしまいます。
造りは全体に堅めの彫りです。身長の割に幅広の胴で、甲高の足でしっかり体を支えています。
旧金輪寺は六坊を有する大寺院だったそうですが、今の金輪寺はそのうちの一坊を継いだものだそうです。山門左の駐車場と墓地を仕切る塀に六坊の名前を記したプレートが埋め込まれていて、昔の名残を留めています。
本堂と墓地のみの境内でした。
(2018.03)
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