台石に「逆卍」が刻印されている六地蔵
三縁山無量壽院 西福寺 北区豊島2-14-1
真言宗のお寺。石門、仁王門、本堂が一直線に並んでいます。本堂右には大きな極彩色の阿弥陀仏が二階から見下ろすような形で祀られています。
本堂左には岩清水六阿弥陀が小さな池の奥の溶岩の山を巡るように祀られています。
六地蔵は仁王門の手前右手にあります。奉造年代はわかりませんが、頭部のないものや手の部分が欠けていたりと損傷が激しく、
かなり古いもののように思われます。
像の大きさは115〜120cmで多少ばらつきがあり、頭髪の形が二通りとかなり異なっていますが、衣の結び目の彫り方などほぼ同じです。
持物は左端が宝珠と錫杖で右端は合掌の手に数珠がかかっています。その左は宝珠と何かの印を結んでいます(多分、施無畏印)。他の3体の右手は何かの印を結んでいるようですが、欠けていて判別できません。
蓮台下の台石には「逆卍」が刻印されています。
参道を挟んだ六地蔵の対面には上に坐姿地蔵菩薩を置いた「南無三界萬霊六道四聖」の石塔、左に船形浮き彫り地蔵立像と3基の石碑が並んでいます。
墓地は参道の左右両側にあります。石門の内の参道脇に地蔵菩薩が参詣を終えた人を見送るように立っています。
(2016.03)
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