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丸彫り、船形、二組の六地蔵が山門の左右で出迎え

歸命山 西蓮寺 北区志茂4-30-4

地下鉄南北線・志茂駅の北400mのところにある真言宗のお寺。
北本通り、志茂4丁目信号を東に入って交差する商店街を北に行くと三叉路右に庚申堂があります。三叉路を右に行くと西蓮寺の墓地壁、駐車場、山門、墓地壁と続きます。敷地は東西に広い長方形のようです。
山門の正面に本堂、その左が寺務所、手前に寂光堂、左手前に蜜厳堂、本堂右手前に鐘楼といった伽藍が建っています。
墓地は境内左右にありますが、右側の方が広く、奥行きも本堂奥いっぱいまで広がっています。
六地蔵の一つ丸彫りの方は、駐車場と左の墓地壁の間の小さなお堂に、もう一つの船形の方は、山門右手、右の墓地壁に食い込むように作られたお堂の中に祀られています。
丸彫り六地蔵は、像容は左から両手で香炉、宝珠に錫杖、合掌、宝蓋、数珠、幢幡と六態揃っているようですが、衣の形や足の造りから見て三組の六地蔵から寄せ集めて一組の六地蔵にしたように思われます。しかし、像高はほぼ同じで62cmでした。
蓮台や角柱の台との関連はわかりませんが、こちらは蓮台の造りは六つとも同じ、角柱台もほぼ同寸法なので一組の揃ったもののように見えます。
ちなみに台石に刻まれた銘には「宝暦九(1759)年」「武州豊島郡岩淵領 下村想?講中願主 是心」とありました。
船形六地蔵は、薄茶色で脆そうな石材に浮彫りされた立像で、像容は左から柄香炉、幢幡、合掌、宝蓋、宝珠に錫杖、数珠となっています。像高は70cm。
光背部分に何か銘があるかと思いましたが、何も見えませんでした。錫杖の先端の輪が杖を曲げて光背にくっ付くように彫られているのは珍しい?
同じお堂の中に赤い前垂れをかけられた青面金剛を彫り出した庚申塔、その右に大きな4体の地蔵立像が祀られていました。
訪問日が彼岸前の日曜日に当たっていたので、墓参の人たちの邪魔にならないように気を使いながらの六地蔵参りとなりました。 (2018.03)

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