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一体は時代が異なる?

虎嶽山 常林寺 港区三田4-5-14

曹洞宗のお寺。桜田通の魚藍坂下を慶応大学方面に行って右区画、第一京浜との間が寺町のようになっています。以前に<目と鼻の先>のお寺まで来ていたのですが、一歩足を延ばせないままになっていました。
山門は桜田通から一筋入った道に面しています。「虎嶽山」の扁額がかかった山門はやや間口が狭く、屋根が重そうに感じます。
山門を入るとS字に曲がった参道があり、境内は左右にたくさんの庭石と植木で綺麗に仕切られています。
途中の墓地に向かう道との交差場所の真ん中に石灯篭が、その奥の庫裏?の正面に立派な石塔が建っています。石塔の胴の部分は中が部屋のように空間になっていて、四面の壁の左右には文殊菩薩や普賢菩薩などが浮き彫りされています。
ガラス張りの中の部屋にも釈迦如来坐像が安置されていますが、新しく祀られたもののようです。
六地蔵は石灯籠の右手、境内左の本堂とその左の墓地に向かって建っています。
六体の内、左から3番目・合掌の一体だけ赤みを帯びた石材で作られたようで、光背の左に刻まれた供養年も他の地蔵の銘は「寛永(1624−1645)?」と読めるのですが、合掌の地蔵は 元号のところが損傷していますが「昭和?三十三年」と読めます。あまりに時代差が大きいので、他の元号かとも思いましたが、江戸時代に33年も続いた元号はありませんでした。もしかしたら「明治」かな?
それにしても合掌地蔵は他の地蔵と全体の作りが全く同じように彫られているのには驚きです。 像容は左から幢幡、蓮華、合掌、宝珠に錫杖、薬壺(香炉?)、数珠となっています。高さは102cmです。
境内左に鳥居と社があり、本堂との間が墓地に通じています。墓地は本堂の裏手まで続いています。 (2017.09)

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