見過ごしそうな場所にある一石六地蔵
瑞雲山 龍源寺 港区三田5-9-23
古川橋のすぐ近くにある臨済宗のお寺。大通りから一筋入った静かな一角にあり、山門からすぐに本堂兼庫裏の建物がある狭い境内。右手に観音堂があり、道筋の右に地蔵の入った小さな堂宇が二つ。
一石六地蔵はその堂宇の間に挟まれるように安置されています。石の大きさはW150cm、H90cm、D55cmで、ずっしりとした重さを感じさせます。像の高さは40cm。像容は彫りが浅めのうえに風化していてはっきりしませんが、如意、宝珠に錫杖、?、?、宝珠、幢幡の姿に見えました。
植木の陰にひっそりと置かれているので、うっかりするとただの庭石として見過ごしてしまいそうです。人のあまり訪れそうにない場所にあるのがもったいない気がします。
観音堂の左前には無縁供養の石仏群が祀られていますが、その中の船形地蔵菩薩の持物が面白かったので右に載せました。多分、金剛幢だと思いますが、杖の先が損傷したのか幢幡の部分が線彫りのように造られています。
小さな寺院ですが、墓地がどこなのかわかりませんでした。
(2016.11)
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