見事な円板一石六地蔵です
清涼山長昌院 松光寺 港区高輪1-27-18
浄土宗のお寺。桜田通・明治学院前交差点を東に入り二本榎通と交わるところが高輪警察署で、その二本榎通をほんのわずか北に行ったところにあります。
通りに面して石柱が立っていますが、山門、参道といった感じではなく、奥の家々へ抜ける細道のようです。
本堂兼庫裏は道の右に、墓地は道の左ですが、下って行く道に沿ってかなりの広さがあります。
本堂向かいの一番高い所の墓地に寺号にもなっている上山松平家・四代忠国の正室・松光院の墓があります。
円板の六地蔵は松光院墓の石段下左脇にあります。直径90cm、厚さ31cmの堂々とした石板に立姿の六地蔵が浮き彫りされています。蓮台の高さは35cmあります。
雲形蓮台に乗った円光背を持つ地蔵立像で、像容は上左から数珠、合掌、宝珠に錫杖で、下左から幢幡、宝蓋、柄香炉です。
持物から背景の水模様や蓮の花に至るまで丁寧に細かく彫り出されています。円盤左右に彫られた梵字が読めないのが残念ですが、見事な円板一石六地蔵です。
石板の両横には明治三十年代に亡くなられた十数人の方を供養するために建造されたと記されています。
(2016.05)
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