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丸顔でどっしりした中年男性のお地蔵さん

珠光山地蔵院 清谷寺 中野区沼袋3-21-7

西武新宿線・沼袋駅の西500mにある真言宗のお寺。距離的には近いのですが、住宅街の細い道を何度も折れてたどり着きました。
以前に訪問したはずですが、週日に来て入れなかったのでしょうか。今日は土曜日で幼稚園はお休みで、出入り自由の日でした。
敷地右手に幼稚園、その奥に庫裏。正面に本堂。本堂左から墓地に通じています。
墓地手前にお城の石垣のような石積み壁のお堂があり、納骨堂になっています。その隣に四国霊場参拝記念石塔、無縁仏之墓石、地蔵立像、六地蔵、庚申塔、地蔵立像二体と石塔、石仏が並んでいます。
六地蔵は像高90cm、やや大きめで重量感のある造りです。一体は頭部が欠損したため修復されていますが、それ以外、大きな欠落は無いようです。
像容は左から宝蓋、数珠、宝珠に錫杖、柄香炉、合掌(両手で宝珠)、幢幡です。
台石前面には「先祖為??也 ??地蔵 施主 ?田新五良」のように銘が刻まれていますが、ほとんど読み取れません。側面は見えません。
六地蔵の宝蓋持ち地蔵の左、向きの異なる地蔵立像の台石前面には「講中二拾一人 願主??右衛門」、側面には「安永四乙未(1775)四月」とありました。
この七つの地蔵にどんな関係があるのかわかりません。中野区の文化財には六地蔵が<登録有形文化財>になっていますので、向きの異なる横の地蔵は無関係?
六地蔵の右にある庚申塔は有蓋で塔身には陰刻の銘と浮彫の三猿が見えます。粗い目の石で銘は読みづらいのですが「貞享四??(1687)十月吉日 奉供養庚申???? ????????」のようです。
残る二地蔵は大きめの古い地蔵とやや小さい新しい地蔵です。九体の地蔵が納骨堂と墓地の間を繋いでいるようです。 (2020.02)

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