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どっしりとした造りで風格があります

乾龍山天徳院 中野区上高田1-31-4

この地域には多くの寺院が集まっており、早稲田通り沿いだけでも10ヶ寺ばかりあります。
曹洞宗のお寺。門を入り、駐車場横を通って本堂裏が墓地です。
入り口右手、お墓に向かって六体が並んでいます。多少傷んだりしていますが船形光背を持った立派な六地蔵です。
像容は左から合掌、如意と与願印、宝珠と錫杖、両手破損で不明、両手で香炉、宝蓋(写真右)となっています。像高は115cmです。
静かで落ち着いた姿の地蔵菩薩です。どっしりとした造りで風格があります。
六躰すべての光背には「為道空 妙雲 道圓 ?? ??菩提也  明暦元乙未(1655)年 七月十五日」などと銘が入っています。年号はすべて「明暦元年」です。
像は石材の色なのかどうかわかりませんが、やや黒ずんでいます。が、損傷も少なく350年間大切に保存されてきたように思われます。
二度目の訪問の時、住職に聞いた話では、いつの頃からか、気がついたら口に紅が指されていた、らしいのです。雨などの後、石が濡れると紅が強く出るのだそうです。 (2015.09)(2020.02:再訪)

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