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不揃いな地蔵群の中に六地蔵

日照山阿弥陀院 東光寺 中野区上高田5-21-5

西武新宿線・新井薬師駅改札前のバス通りを北に行くと三叉路があり、右斜めに入ってしばらくすると三井文庫本部があります。その裏手にこの東光寺と光徳院とが細い道を挟んで隣り合っています。真言宗のお寺です。
山門をまっすぐ南に進むと、西武線に沿っての北を中井に通じる道に突き当たります。多分、この道が東光寺の参道だったと思われます。
この道の山門に向かって左が高台で墓地となっていて、山門を入って本堂左まで続いています。墓地へは道からも境内からも急な石段が作られています。
山門を少し離れた道からの石段の両脇に雨屋が建てられており、その右側に8体の地蔵が、左側には形式も年代も寸法もバラバラの6体の地蔵が祀られています。
右雨屋の八体の地蔵の内、一番奥の一つは小さな地蔵で他の七体は中の6体は蓮台あり、一段低い台石にいる右端の1体は蓮台なしです。
蓮台に乗っているのを六地蔵と見ましたが、左の幢幡を持つ地蔵はやや背が高くなっています。他の5体は75cmです。像容は幢幡、宝珠に錫杖、数珠、柄香炉、宝蓋、合掌の姿です。
右端の蓮台なしの地蔵は柄香炉?を持った姿で60cmの高さで、蓮台ありの地蔵と本体の大きさは同じでした。
六地蔵と呼ぶにはあまりにもバラバラですが左雨屋の像容も一応記しますと、小さな船形は合掌、その右は宝蓋、そして数珠、小さな立像は多分合掌、新しい像も合掌、右端の円光背像が宝珠に錫杖となっています。
山門内左に大日堂、正面に本堂、右に庫裏があります。大日堂と本堂の間にも墓地に登る石段が設えてあります。 (2016.11)

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