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参道の左右で多くの石仏とともに参詣者を迎えます

金乗院阿弥陀堂 練馬区北町2-18

東武東上線・東武練馬駅を南に少し歩いたところにある真言宗のお寺。東上線と国道254・川越街道との中間にあたります。
ここに伝わる半鐘の銘文には「神明山清性寺持阿弥陀堂」とあるようですが、清性寺は明治に廃寺となり金乗院と合併したといいます。
南側を通る道に面して入り口があります。丸彫立像の六地蔵はまっすぐ北に伸びる参道の左右に3体ずつ並んでいます。
参道の左が墓地になっていて、その北の端にお堂があります。墓地には千川上水の開設に功労のあった千川家の墓所があり阿弥陀堂の半鐘とともに練馬区の登録文化財となっています。
参道の左右にはたくさんの観音菩薩や地蔵菩薩の石像が六地蔵とともに墓参者を迎えます。六地蔵以外は全て船形光背像です。
六地蔵の像高はほぼ96cmですが、右手前の2体は少し大きく、右奥の1体が少し小さいようです。読み取れる4体の石台の銘文によると「宝暦7(1757)年」に造られたことになります。
像容は左側の手前から合掌、宝蓋、数珠の姿、右手前から幢幡、錫杖と宝珠、柄香炉の姿となっています。
お堂の左に一石に3体の像を彫りだした石板が不動明王像を挟んで二つずつ並んでいました。「普賢、釈迦、文殊」「地蔵、薬師、弥勒」などと像名が刻まれていました。台石には「三界万霊」「童子」供養などとありましたが、刻まれた年号は六地蔵と同じ「宝暦7(1757)年」でした。 (2017.06)

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