花壺に入った蓮華を持つ地蔵がいます
慈雲山観蔵院 曼荼羅寺 練馬区南田中4-15-24
真言宗のお寺。西武池袋線・練馬高野台駅と新宿線・井荻駅の中間あたり。石神井公園に向かう道筋に数ヶ寺が並んでいますが、そのうちの一寺です。
山門の手前に庚申塔や馬頭観音と並んで六地蔵があります。
六地蔵は錫杖を持った一回り大きな地蔵菩薩を挟んで3躰ずつ祀られています。かなり古いもののようで中央の地蔵の台石には「奉造立地蔵菩薩尊像/享保十二年丁未(1727)」の紀年銘があります。
また六地蔵の台座には「奉造立地蔵菩薩尊像六躰」「元文二丁巳(1737)」などの銘が見えます。
像容は左から合掌、両手で如意?、両手で数珠、右側は両手で蓮華?、両手で柄香炉、右端が錫杖と宝珠です。
像高は中央が140cmで六地蔵は110cmです。
持物で注目は花壺に入った蓮華です。如意とともに大変珍しい造りです(写真左=如意、右=蓮華)。
山門を入るとすぐ右の建物が曼荼羅美術館と庫裏を兼ねたもので、南門への道の右に薬師堂と本堂があります。
また左側に筆子供養塔の入る小さなお堂があります。石塔には文化5年(1808)の年号があり、寺子屋が開かれていたことを示す遺跡です。
南門近くには紅梅が咲き、ほのかな香りを漂わせていました。
(2016.02)(2020.06:再編集)
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