7つ目の訪問で六地蔵に出会う
田島山十一ヶ寺 練馬区練馬4-25、26
地下鉄大江戸線、西武豊島線の豊島園駅のすぐ東の一角に11の寺院が集まっています。いずれも浄土宗のお寺です。
浅草の田島山誓願寺の塔頭11寺が関東大震災の後、移転してきたのだそうです。元の田島山誓願寺は他所に移転して、今は11ヶ寺とは関係がないそうです。
大江戸線の出口に面した通りに石柱門があり左右それぞれに院号が刻されています。向かって右の石柱には快楽院、宗周院、仮宿院、受用院、称名院、林周院、左の石柱には仁寿院、迎接院、本性院、得正院、九品院とあり参道を挟んで門を並べています。突き当たった東の奥に11院の墓地が広がっています。
六地蔵を探すために墓地の手前から順にそれぞれの院を覗いてみました。
墓地に一番近い九品院の塀の上に地蔵が並んでいるのが見えましたので、中に入ってみました。右手の階段を上ったところに「蕎麦喰地蔵尊」のお堂があり、その前庭の墓地よりの塀に8体の地蔵が並んでいました。しかしこれは六地蔵ではありませんでした。60cmの船形二体は錫杖に宝珠の形、48cmの同じく船形の4体はすべて合掌の形で、一番小さな38cmのもの二体は座姿地蔵でした。
七つ目の仮宿院でやっとお目当の六地蔵に巡り会いました。
六地蔵は入り口左脇に施無畏与願印の阿弥陀如来座像を中央にして左右に3体ずつ並べられていました。像高は90cmで姿は左から錫杖と宝珠、如意、数珠、合掌、柄香炉、施無畏印に宝珠です。二層二段の台石も含め、作りはかなり新しいものと思われます。
中央の阿弥陀如来は腹帯阿弥陀(ふくたいあみだ)と言うそうで、仮宿院の本尊を模刻したものだそうです。
実は右手の木の枝に隠れたところに六地蔵の説明立て札があったのですが、撮影時には気がつきませんでした。造年が判ったかもしれません。残念。
仮宿院には奥の墓地とは別に院内墓地もあるようで、門の右手に墓地への入り口がありました。
(2017.06)
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