新旧交代、二世代一緒にお堂の中に
海岳山大乗院 長遠寺 大田区南馬込5-2-10
第二京浜(国道1号)を少し入ったところにある真言宗のお寺。山門を入ってすぐ左手に丸彫の大日如来、子育地蔵などの石仏や寺所縁の阿闍梨像、船形光背の如意輪観音、地蔵菩薩などの石仏が集められています。
六地蔵はその隣にお堂に収まっています。黒い石碑には「為宗祖弘法大師御入定1150年御遠忌記念」とありましたので、昭和60(1985)年に奉造されたものと思われます。
それぞれの台石に地蔵名と六道名が彫られています。名前と像容は左から伏息地蔵(天)=柄香炉、伏勝地蔵(人)=数珠、諸龍地蔵(修羅)=合掌、護讃地蔵(畜生)=幢幡、無二地蔵(餓鬼)=宝珠に施無畏印、禅林地蔵(地獄)=宝珠に錫杖となっています。
また六地蔵の一体ごとの真後ろには、以前に祀られていたと思われる古い六地蔵が蓮台、台石とともに一揃い安置されていました。ただ、六体とも頭部がなく、持物が欠損していました。
新しい像の高さは75cmです。古い六地蔵は一回り小さかったようで、正面からお参りしていると後ろに隠れて気がつきません。
本堂前には銀杏の大木が植わっていて紅葉が始まっていました。(2015.11)
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