ついでに立ち寄って出会った六面塔六地蔵
光明山遍照院 無量寺 大田区多摩川1-5-14
真言宗のお寺。東急多摩川線・矢口渡駅を出てすぐ近く、環八通りを渡ったところにあります。
山門を入って目の前に本堂と庫裏です。本堂を左に回り込むと墓地に通じます。入り口に水場があり、墓地正面奥に観音立像を祀った供養堂が立っています。
入り口近くの墓地区画の一つに灯篭型の六面塔六地蔵が建てられていました。
上部の笠の部分と胴の竿や石柱台とは材質が異なっているようですが、全体の高さが115cmあり、六地蔵の彫刻面は30cm×15cmです。石柱台の銘によれば「文政四(1821)年」の奉造となっています。
像容は墓地入り口側を正面として、正面から右に宝珠に錫杖、香炉、合掌、数珠、幢幡、宝蓋の姿が浮彫されています。
供養塔などがたくさん安置されていると聞いていたので、近くの寺院訪問のついでに立ち寄ったのですが、思わぬ六面塔六地蔵に出会いました。
大田区指定文化財となっている五塔の供養塔群が本堂脇に安置されています。特に承応3年(1654)寄造の念仏供養塔は阿弥陀如来像を陰刻した珍しいものだそうです。
(2018.08)
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