手や持物の彫りが深く、前方をしっかり見つめる地蔵さま
海光山密乗院 大森寺 大田区大森中2-17-5
真言宗のお寺。京浜急行・梅屋敷駅の東約700mの所にあります。産業道路・弁天神社前信号で三輪厳島神社(弁天神社)と向かい合う形です。
山門は境内の東にあり、境内正面奥に本堂、右に庫裏、左に駐車場、本堂左から裏に墓地となっています。
山門のすぐ左には相生地蔵尊の表札がかかった立派な堂宇と水場があります。
六地蔵はその堂宇の中に水子地蔵を中央に左右三体ずつ安置されています。七地蔵は当地の昔の地名を取って「相生地蔵尊」と名付けられているそうです。
六地蔵の像容は左から柄香炉、数珠、合掌、如意、宝珠に施無畏印、宝珠に錫杖で、像高は83cmでやや大きめです。中央の水子地蔵は110cmあります。平成21年の奉造です。
造りの特徴は手や持物の彫りが深いことです。通常は手や持物は体にくっつくように彫られていますが、この六地蔵は手は体の前にしっかり出、持物は体と離れ裏まで彫り込まれています。
もう一つは目が見開いていることです。六体とも半眼ではなく、かなりしっかり前方を見つめています。中央の水子地蔵は半顔に仕上げられています。背が高く、下から見上げる位置にあるからでしょうか。
数珠の地蔵はクルマを運転しているように見えます。
本堂左、墓地入口に永代供養のお堂と弘法大師像が祀られていますが、その大師像の脇の植え込みの中に四天王?を彫り込んだ角柱がありました。上部が10cmほど丸く彫り込んであるので、手水鉢に使われた?。
地図を見間違えて、30分以上、真夏日の無駄歩きをしてしまいました。
(2018.08)
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