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バラバラとは言え六態一組が揃っています

慈雲山東陽院 安楽寺 大田区仲六郷4-6-2

真言宗のお寺。京浜急行の六郷土手駅の北500m弱、京急本線と東海道本線の線路に挟まれた場所にあります。
石柱門の右手前に大きく寺号を刻んだ石柱が建っています。正面奥が本堂、右に庫裏、左手前に鐘楼となっています。山門を入ってすぐ右に干支の守り菩薩を彫り込んだ龕をもつお堂があり、その奥が水場から墓地へと続いています。
山門右、お堂の前に地蔵や観音、庚申塔などの石仏、石塔を安置したコーナーがあります。地蔵立像は8体ありますが、その中に六地蔵も含まれています。
六地蔵といっても地蔵本体の造りも、蓮台の形もバラバラです。寸法は60~65cmです。像容は左から数珠、柄香炉、合掌、幢幡、宝珠に錫杖、宝蓋と一応六態一組が揃っています。
台石の銘に「元文(1736-1741)」「延享(1744-1748)」「宝暦(1751-1764)」の元号が見えます。奉造年だと思われます。
左後ろの大きな地蔵立像は庚申塔の三猿が彫られた台石の上に安置されていました。あまり見かけませんが。
迷走台風後の暑い日の訪問、お参りとなりました。(2018.07)

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