久しぶりに鐃(にょう=どら)を持った六地蔵に出会う
波羅密山観光院 宝性寺 世田谷区船橋4丁目39−32
小田急線・千歳船橋駅と京王線・八幡山駅を結ぶ環八通りの中間辺りにある真言宗のお寺。
訪問した時には境内の右半分(庫裏など)が工事中でした。参道左に船橋不動尊の御堂があり、本堂左手前に鐘楼、その先本堂左横に墓地への道があります。
六地蔵は墓地入口の雨屋の中に納まっています。中央に「元禄四(1691)年」建造の「為二世安楽」の供養塔があり、左右に三体ずつの地蔵立像が祀られています。
像容は左から柄香炉、数珠、合掌、宝蓋、鐃(にょう=どら)、宝珠に錫杖で、像高は75cm(蓮台込み95cm)です。
地蔵の左側面には「奉造立六道能化地蔵菩薩為念佛」の文字が刻まれ、数珠、合掌の地蔵には「正徳五(1715)年」の年号が見えます。
以前に杉並区・今川の観泉寺や江戸川区・江戸川の円照寺でも出会っていますが、持物としては珍しい<どら>に久しぶりに出会いました。
板張りの雨屋、中央の供養石塔、六地蔵と、落ち着いた静かな雰囲気を漂わせる一角でした。
環八通り反対側の東覚院の六地蔵が目的で、訪問予定にはなかったお寺ですが、地図を見てなんとなく気になったので足を伸ばしてみました。
(2018.06)
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