蘆花夫妻の墓地も見守っています
粕谷共同墓地 世田谷区粕谷1丁目20
京王線・八幡山駅、芦花公園駅の南1kmの蘆花恒春園内にある共同墓地です。
盧花恒春園は、徳富蘆花の邸宅跡です。蘆花の死後、邸宅地は東京市に寄付され、公園となっています。
蘆花がここに移り住んだ時には粕谷26戸の共同所有地で、蘆花も永代所有権をを買って、ここに埋葬されています。
墓地入口のすぐ左に邸宅跡があります。
六地蔵は入口を入った左手の水桶場の前に並んでいます。
左端の黒ずんだ大きな地蔵は65cmで、六地蔵は46cmの像高です。
像容は大きな地蔵が宝珠に錫杖で、六地蔵は合掌、数珠、柄香炉、幢幡、宝珠に錫杖、宝蓋の順に並んでいます。
六地蔵は蓮台や胴体の割には頭部が小さく、その上すっぽりと頭巾に包まっていますので、さらに小顔に見えます。
持物のつくりは大きめです。柄香炉の柄が宝蓋や幢幡の柄と同じように縦に持っています。
入口中央の大きな石には龕にくり抜き、中に輪王座をした観世音菩薩坐像?が彫り込まれています。
すぐ近くの木陰の広場からは、近くの幼稚園からやってきたと思われる大勢の児童の元気な声がずっと聞こえていました。
(2019.10)
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