寶珠山智明院 福泉寺 渋谷区代々木5-2-1
小田急電鉄・代々木八幡駅近くにある天台宗のお寺。
駅の西を首都高速中央環状線が通っていますが、それを北に行き、代々木八幡信号手前の右に代々木八幡神社があります。参道を登りきった左が八幡の鳥居で敷地内には竪穴式住居跡がある代々木八幡遺跡があります。参道正面の石柱門が福泉寺の山門です。
コンクリート塀に挟まれ、木に覆われた狭い参道には3基の庚申塔などが並びます。突き当たり左が境内への入り口です。
入って正面がコンウリート造りの本堂、入り口右から本堂横へと墓地が広がります。本堂右横を抜けると裏道の下り坂となります。本日は地図を頼りにこの逆コースを辿ってきました。
六地蔵は境内入り口の右手の石仏群の手前最前列に並んでいます。
建造年代はわかりませんが、破損の状態や苔の付き具合からみて、かなりの古さを感じさせます。とくに頭部の傷みが激しく、かろうじて表情の分かるものが一体しかありません。
持物の宝蓋が二体あったり、宝珠と錫杖の決まりの姿がなかったりで、当初からの組み合わせの六体ではないようです。
像容は左から左手欠損と与願印、宝蓋、宝蓋、宝珠、合掌、幢幡となっています。像高は約75cmです。ちなみに六地蔵の後ろに並ぶ船形浮彫の地蔵立像の幾つかには「元禄(1688-1704)年」の銘がありました。
(2017.09)
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