鐃(にょう=どら)?を持つ地蔵
臨海山遍照院 法禅寺 品川区北品川2-2-14
京浜急行・新馬場駅北口を出て、第一京浜沿いにある浄土宗のお寺。山門は商店街となっている北品川本通りに面しています。
「品川小学校発祥之地」の石碑がある山門は立派な石柱に山号、寺号が彫られています。境内は煉瓦造りの塀で囲まれています。
正面の本堂の左手前に子育地蔵を祀る小さなお堂、品川御殿山から出土した板碑を納める茶色い屋根のお堂、天保の大飢饉で亡くなった人を祀る流民叢塚碑が置かれたコンクリート製の納骨堂が
並んでいます。
その納骨堂の正面壁に扉を挟んで左右に3体ずつ並ぶ六地蔵が祀られています。かなり古いもののようで像全体が黒ずんだ苔色です。蓮台はなくコンクリートの台に直接固定されています。
像容は左が錫杖と高い位置での与願印、両手で宝蓋、両手で幢幡。右が両手で柄香炉、両手で円盤のようなものを挟んだ姿、右端が合掌と思われます。右中央の円盤型持物を持った姿は初めて目にします。鐃(にょう=どら)でしょうか。像高は約90cmです。
墓地はこれらのお堂の裏側にあります。境内の右手には大きなお堂と稲荷神社があります。
(2016.02)
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