高福院　品川区上大崎2-13-36 JR山手線・目黒駅近くにある真言宗のお寺。参道は目黒通りに面していますが、ビルに挟まれていて見過ごしがちです。 山門の正面に本堂、その右手に客殿と庫裡。墓地は境内の左手になります。 六地蔵は本堂と庫裡の間にある堂宇の中に祀られています。左に錫杖を持った大きな地蔵立像が一緒に安置されています。六地蔵が蓮台込みで95cmありますので、左端の地蔵は200cm以上あります。 全体的に破損が激しく、そのうえ粗い修復なので元の姿が判りにくくなっています。 六地蔵は像容が珍しいものです。左から幢幡、宝蓋、宝珠、合掌、宝珠に錫杖、柄香炉？ですが、宝珠の右手は上から宝珠をかざしていて、合掌の地蔵は数珠を左手に懸けています。 部分的に欠損がありますが、衣の襞の線など表現が柔らかく、しかもかなりしっかりした彫りの六地蔵です。 六地蔵の前には小さな地蔵菩薩像が10体ほど祀られていますが、その中には宝暦年間（1751−1764）奉造のものもあります。中央手前の水鉢台には「麻布　講中　奉納」とありました。 （2017.10） 六地蔵巡りに戻る