身近で見落としていた素晴らしい一石六地蔵
蔭凉山 済松寺 新宿区榎町77
臨済宗のお寺です。地下鉄東西線・早稲田駅の東500m、早稲田通りの弁天町交差点の北にあります。
山門を入ると奥、正面に本堂ですが、その手前に金属製の引き扉があり、近づくと訪問者を知らせるチャイムが鳴ります。扉をあけて中に入ることも出来そうですが、遠慮して、左手前にある、こちらも金属製の引き扉のある墓地入り口から入りました。
入り口から墓地水桶小屋への敷石道の右側にたくさんの石仏が祀られています。その扉寄りに一石六地蔵がありました。
幅135cm、高さ40cm、厚み20cmの一枚石です。左側面には「天明五(1785)乙巳二月十五日」と刻まれています。
像容は左から両手で宝珠、宝蓋、幢幡、宝珠に錫杖、柄香炉、合掌ですが、宝珠は布の上に置かれて両手で持っています。
左の宝珠地蔵の左右には「清安院」「??院賢誉??大姉」、右端、合掌地蔵の左右には「真常院殿」「芳林院殿」が刻まれています。
小さな地蔵立像で浅い彫りですが、持物などが丁寧に彫り出されています。合掌と柄香炉の地蔵以外はやや利かん気な表情をしています。
早稲田から神楽坂の早稲田通りの南北にはたくさんの寺院が集まっています。比較的早い段階で六地蔵巡りをしたつもりだったのですが、まだまだ見落としがありそうです。
(2020.01)
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