知らない持物を三つも持つ六地蔵
一樹山 宗柏寺 新宿区榎町57
早稲田通り弁天町交差点周辺にも数ヶ寺が集まっています。そのうちの一つで日蓮宗のお寺。
大通りに面した山門を入ると正面奥に釈迦堂があり、その左が本堂です。本堂手前が庫裏、本堂奥に鬼子母神堂があります。
釈迦堂と鬼子母神堂をつなぐ渡り廊下に墓地への入り口があり、正面に「南無日蓮大菩薩」の塔と「南無釈迦牟尼仏」の石柱に挟まれて六地蔵があり、それを左に入ると墓地となります。
日蓮宗の寺院に六地蔵があるのは珍しいのですが、さらにその地蔵の持物を見て驚きです。六態のうち三態がこれまで目にしなかった持物を持っていました。
左端の持物は左手に宝珠ですが、右手には錫杖のような柄の先に太鼓の形をしたものを持っています(上写真左)。その右は宝珠と錫杖、そして合掌です。その右は左手に数珠、右手には数珠と蓮華?か宝珠?の杖のようなものを持っています(上写真中)。右から二つ目は両手に宝珠を持ち、右端は両手で人頭杖らしきものを持っています(上写真右)。
六地蔵の像容にははっきりした決まりはないと言われますが、また新しい持物に出会うことになりました。
この六地蔵は「仏滅後2930年 聖祖第700遠忌」を記念して造立されたようです。像高は75cmです。
墓地には不思議なことに「平将門一族之霊位」の石塔がありました。(2016.08)
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