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立派な蓮台の上の舟形浮彫立像

泉谷山 大円寺 杉並区和泉3-52-18

京王井の頭線・永福町駅の北600m、方南通り・大宮八幡入口信号の南200mのところにある曹洞宗のお寺です。
大きな台石に乗る石造仁王像を左右に従えた山門を入ると、左に本堂、正面に庫裏が建っています
墓地は境内の左と本堂左から奥に広がっています。
本堂の正面、墓地を背にして薩摩島津家の宝篋印塔と舟形六地蔵が安置されています。
六地蔵は敷茄子と蓮弁を持った蓮台の上に舟形浮彫立像が乗せられています。
舟形に浮彫された地蔵像が蓮台に乗っているのは珍しいです。通常は舟形と一体になった簡単な蓮台が造られています。この地蔵にも蓮弁の彫りはありませんが、足元に台座が作られています。
蓮台込みの高さが110cm(舟形90cm)あります。
像容は左から数珠、法外、宝珠に錫杖、幢幡、合掌、両手に宝珠という姿です。
本堂左の墓地の手前に小さなお堂があります。地蔵菩薩が祀られているようです。そのお堂に側に庚申塔、地蔵菩薩坐像、地蔵菩薩立像、地蔵菩薩坐像、大きな板碑、石柱供養塔が並んでいました。
地蔵坐像は二体とも円光背を持つ宝珠に錫杖姿で、左足がやや立膝気味です。地蔵立像には後背に「黄楊地蔵尊」と刻まれています。
庚申塔は邪鬼を踏みつけている青面金剛、その下に三猿を浮き彫りにし、左右の足元に鶏を線刻した丁寧な造りものでした。
大きな板碑には池から立ち上がった蓮弁の台座の上に千手観音?坐像が陰刻されていました。珍しいので庚申塔とともに掲載しました。 (2019.01)

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