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参道脇に見過ごしそうな有蓋六面塔六地蔵が

石雲山 常仙寺 杉並区和田1-68-11

地下鉄丸ノ内線・東高円寺駅の東南500mのところにある曹洞宗のお寺です。
石柱門を入ると正面に本堂、右に寺務所、本堂左手前のお堂(薬師堂?)、その手前に子安地蔵が祀られています。子安地蔵の左右には十数体の石像が安置されています。その中、子安地蔵の右手前には「延宝八(1680)年」刻銘の青面金剛像の庚申塔があります。
有蓋六面塔六地蔵は子安地蔵に向かう石道の入り口右(本堂への参道の左)に建っています。
高さは110cm、うち柱高は70cmです。その上部に像高25cmの地蔵像が浮き彫りされています。正面の宝珠に錫杖地蔵の下には「六道地蔵尊」と刻まれています。
像容は正面が宝珠に錫杖、右前に?、右裏に宝蓋、裏面に幢幡、左裏に柄香炉、左前に合掌の姿となっています。
右前の<?>の写真を掲載しました。持物としては数珠が考えられますが、むしろ柄のある如意のようにも見えます。
子安地蔵に向かって左列、有蓋六面塔六地蔵の前に七体の舟形光背をもった石像が安置されています。その内の二体が仏像ではなく人間に近い姿だったので掲載しました。左は「秋帆童女 ?保六?丑?九月??日」の銘があり、右は「文政九丙戌正月四日 春?童子」の銘があります。観音菩薩と地蔵菩薩なのでしょうが、いかにも童女、童子の面影を残した石仏でした。
本尊の薬師如来は「寅薬師」と呼ばれているそうです。墓地は本堂の裏手、小道を挟んで広がっています。(2019.01)

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