住宅街の中に顔の欠けた六地蔵の塔があります
六地蔵尊 杉並区上荻3-20
JR中央線・荻窪駅北口を出て、青梅街道を1200mほど西に行き、荻窪郵便局の交差点を左に入ったところにあります。大きな邸宅を過ぎた角のお堂に祀られています。
高さ200cmのお堂の中いっぱいに納められた天蓋付き六面塔が格子扉越しに見ることができます。
扉を開けさせてもらいました。四角台石、六角台座、胴、笠込みで約140cm、龕状の舟形が45cm、像高は35cmです。
堂内にあるので、前の三面しか像容はわかりません。正面が合掌で、左が柄香炉、右が幢幡だと思われます。損傷が激しく三体とも顔面が欠損しています。
胴を支える六角の台座の各面には2人の戒名、位号と没年?が刻まれているようです。正面には二人の信女と各年号(文政十一(1828)年、文政十三年)が見えます。
奉納された石造りの水鉢横の花立にも、扉の前にも花瓶を用意して、真新しい花が供えられていました。お堂の手入れも行き届き、大事にお守りされているようです。
(2018.09)
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