珍しい木造の六地蔵が堂内に安置されています
万寿山 松応寺 杉並区高円寺南2-30-1
地下鉄新高円寺駅の北東、青梅街道の北側、興南通りと環七通りの間、高円寺南2丁目には8ヶ寺が集まっていますが、そのうちの一つで曹洞宗のお寺です。
山門を入って正面の本堂までの左側に願王殿というお堂があります。
中は三つに区切られていて、中央には数珠持ちの地蔵立像、左に円光背の赤子と錫杖持ちの子育て地蔵、右に小さな小さな童地蔵が祀られています。(写真右)
二つの赤い提灯には「日限/開運 地蔵尊」と書かれています。多分、中央の数珠持ち地蔵のことだと思います。
左右の祭壇には三体ずつの地蔵立像が祀られています。大変珍しい木造の六地蔵です。
前面にガラスが嵌っているので映り込みが激しく、うまく写真に撮れませんでした。
左の三体は宝珠に錫杖(地獄・鶏兜地蔵)、宝珠に与願印(餓鬼・陀羅尼地蔵)、宝珠に如意?(畜生・法印地蔵)で、右の三体は合掌(修羅・宝性地蔵)、宝珠に施無畏印(人間・地持地蔵)、柄香炉(天上・法性地蔵)です。
合掌と柄香炉以外は全て左手に宝珠を持っています。左側の右端、宝珠に如意としましたが、ちょっと自信がありません。(写真右)
像高50cmばかりの像ですが、木彫独特の艶と鑿痕の軟らかさがあります。昭和63年に奉納されたようです。
以前に訪れた時に、お堂の中を拝見しなかったので、見逃してしまっていました。
(2020.07)
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