小さく見えても、立派な体格をした童子? 大人?
龍光山正宝院 三高寺 台東区竜泉3-11-11
地下鉄日比谷線・三ノ輪駅の南600mほどのところにある通称「飛不動」と呼ばれる天台宗のお寺。国際通りを竜泉信号で左に折れ、飛不動前信号を右に入ります。
山門左右には「下谷恵比寿」と「飛不動尊」の赤地白抜き文字の旗が上がり、櫓には上下二段の奉納提灯が飾られています。参道両側にも「飛不動尊」の赤い旗がびっしり並んでいます。
参道正面が寺務所、左に本堂です。境内左端、本堂前に小さな恵比寿堂が建っています。
六地蔵は境内の右端で、竹垣を背に寺務所に向かうように並んでいます。
台石はなく、蓮台は土に埋もれていますので、やや見下ろす感じになります。3.5頭身の童(わらべ)地蔵形の地蔵なので、小さく見えますが、像高92cm、肩幅42cmのお相撲さんのような立派な体格です。
衣の裾からは、それを支えるような立派な足先が覗いています。
像容は左から幢幡、柄香炉、宝珠に錫杖、合掌、宝珠に施無畏印、数珠となっています。以前の資料写真では前後三体ずつ二列に並べられていた時期もあったようです。
造立年代はわかりませんが、恵比寿堂の横に<洗心童子>の石像が奉納されていて、六地蔵と同じ石工の手になるものと思われます。こちらの石柱には願主の名前とともに「平成七年」の文字が見えます。
左端の地蔵の持物を幢幡にしましたが、ちょっと形が変わっていて自信はありません。柄香炉はやはり水平に持ってもらったほうが落ち着きます。
修験場、祈願道場の寺院のためか、狭い境内に墓地らしきものは見当たりませんでした。六地蔵横の説明板にもお地蔵さまのご利益の説明だけで、<六道能化>については触れられていませんでした。
(2018.05)
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