薬王山延寿院 善養寺 豊島区西巣鴨4-8-25
上野・寛永寺の末寺で天台宗のお寺です。本堂左の通路が墓地に通じていますが、その左手に大きな石を積んだ塀を背に六地蔵がお参りの人を迎えます。
持物は左から錫杖に宝珠(地獄道)、施無畏印と宝珠(餓鬼道)、両手に経巻(畜生道)、合掌(人道)、両手で数珠(修羅道)、両手で柄香炉(天道)となっています。
ここには墓地内に二基の六面灯篭があるとのことですが、見つけられませんでした。
ところが思わぬところに思わぬものが見つかりました。
3態2段の石板浮き彫り六地蔵です。本堂横の墓地への道の入り口近くの木陰に、数体の石仏に挟まれた高さ60cm、幅25cmの小さな石碑です。像高18cmの地蔵は破損していてほとんど姿が見えません。
かろうじて下段左の宝珠と錫杖の姿がわかります。天保18(1847)年に童女供養のために奉造されたものです。
さらにおまけでミニチュア六地蔵。石板六地蔵の右隣に3体の地蔵が安置されていて、中央の大きな地蔵の前の線香台に乗せられていました。
この一角は6ヶ寺が集まっている地域です。
(2015.10)
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