こうすると25年に5回の閏年を置くことになります。つまり、25年に1度閏年の間隔が5年になります。これでは中日が「必ず」夏至に一致するので、2.の指示に従っていないのかもしれません。
1950年から2100年までのグレゴリオ暦による夏至の日付と翌年の夏至までの日数を表A 1950年から2056年までの夏至の日付とカレンダーの対応に示します。(2000年までは暦計算研究会編「こよみ便利帳」1983,恒星社厚生閣を参照し、その後は近似式により計算しました。)
夏至の日が一定していないことが分かります。これはグレゴリオ暦の閏年の入れ方が計算のしやすさを優先して決められているためです。一律4年に一度の閏年にしておいて、100年間にたまった誤差を一回閏年を抜く、つまり閏年の間隔を8年にするという「乱暴な」方法で修正しているからです。(さらに、400年に一度調整します。)
年の前半と後半にわけて五つの対応表を作成しました。表Aの「カレンダーの対応」にそれぞれの年の対応表を年の前半、後半に分け示しています。これを組み合わせることで1950年から2055年までの対応表が得られます。
それぞれの表の適用条件を示します。
期間 | 表 | 適用条件 |
---|---|---|
1月から6月 | 表B | 平年で夏至が6月22日の場合 |
表C | 平年で夏至が6月21日の場合 | |
表D | 閏年 | |
7月から12月 | 表E | 平年で夏至が6月22日かライト重日のある場合 |
表F | 夏至が6月21日の場合 |