(97.11.14記)
バブル終了とほぼ同時にリリースされたため、ホンダやマツダと同じく3ナンバーワイドボディー(ホンダやマツダが反省して5ナンバーに戻したのに、そのままなところがいかにも三菱らしいです)をまとって出てきた先代ギャランは、あまり売れ行きの良い車ではありませんでした。しかしギャランはまだ名前が通っているから良いです。そのギャランの兄弟車で、エテルナという車が在ったことをご存じの方がどれぐらいいるでしょうか(さらにエメロードという兄弟車もあります)?
この、全然売れなく今ではカリスマに取って変わられてしまった絶版車に筆者は3年あまり乗ることが出来ました。デザインは写真を見てもらえばわかるように、ギャランとはドア一枚も共通化していません(この辺バブルっぽいですね)。むしろ後から出たコロナやマーク2のトヨタ系のデザインに似ています。嫌みのないルックスに、筆者はギャランより好感を持っていましたし、コロナやマーク2よりもシャープにまとまってるとも思います。さらにこのころから三菱は、フル装備でどこの車よりも安い!というのを売りにしだしていて、1.8Lモデルなどは150万円を切る価格で売られていました。こんな悪くない車が(ここが問題、悪くないだけでずば抜けて良くもないんです)なぜ全然売れなかったのか、車って言うのはつくづく難しいと思います。
さて乗り心地ですが、これも悪くないんです。固くもなく柔らかすぎもしない、普通のドライバーが普通に乗るには、これで十分だって感じでした。イスも適度に固く、背もたれもきちんと起きあがり国産車としては、良い部類に入ると思います(三菱は不器用で、イスの上手なコストダウンが出来なかったって噂もあります)。本当に普通に良くできた悪くない車でした。