ばか車候補車達

ばか車の定義。

トヨタクラウンセダン(6/23更新)

小さい高級車。昔からよく使われる言葉でありながら、なかなか実現した車というのは少なく思います。最近でもトヨタはプログレで5ナンバーの高級車=小さな高級車に挑戦したわけですが、成功しているかどうかは微妙な感じでしょうか?むしろプレミオ辺りの方がデザイン的には小さな高級車を表現出来てるのでは?と言う気もします。でもみなさん何か忘れてませんか?トヨタの高級車と言えばクラウンです。そのクラウンには5ナンバーサイズのセダンがひっそりと有るわけです。ベースがタクシー専用車のコンフォートなのはちょいとアレですが、このクラウンセダンが実に枯れた良い味を出しているのです。いや「10年後20万円」有りですよ(笑)

トヨタプロナード

個人的には限りなく5に近いんだけど、リア周りの貧弱さでこの位置に。インパネデザイン、ベンチシート、適度なショルダーライン位置も落ち着きがあって良い。今のトヨタだからこそ出せるFF高級車。余力を感じる。

トヨタアバロン

でかい。この車を語るときに言うべき事はこれだけである。外寸もそれなりの大きさなのだが、決定的なのは室内の広さである。はっきり言って国産車でこれほど広い車は他には見あたらない。もう本当にただそれだけの車なのだ。内装の質感もプラスチックむき出しでトヨタ品質には程遠いし、外観デザインももったりしたデザインでまるでやる気がない。マイチェンでリア周りなどに少し高級感を出したつもりだろうが、たいしたことはなく焼け石に水。もうただひたすらに身長180センチオーバーの家族のためにある車。がばがば。

トヨタMR-S

国産車試座通信簿の方ではボロクソだったが、実はグルッと一周回って最近は気に入ってきている。誰が見てもほぼ、格好悪い色気が無いと言われるそのスタイリングは、実はばか車として最大限に魅力的なのだ。少なくとも平板なサイドとリア周りの造形は気に入ってきているので、ライト周りを何らかの処理をすればけっこう格好良いはず(ばか車的にね)。個人的には丸ライトに見えるのがいけないと思うので、ライトカバーの内側ブラックに処理されているところを、メッキにするだけでかなり印象が変わると思う。色も艶消しのシルバーでデロリアン風にしたり、サフェイサーのような灰色でアウディTTのような感じにするのがが似合うのではと考えている(少なくともホンダ車の香りのする黄色やメタリックグリーンより良い筈)。後2.3年たって中古で出回り始める頃、私も30代になり若くもなくなるので、ばか車定義からも解き放たれ、スポーツカーのこの車を買うことも出来るので今からちょっと楽しみ。

トヨタスプリンターマリノ/マツダペルソナ

背高のっぽ全盛のこの時代、いっそのことペッタペタの車に乗るのもオリジナリティを感じさせます。車としての完成度、狭さ(笑)、デザインのまとまりでは、やはり最後期に出たマリノが魅力的ですが、いかんせん「ブーム末期に間違って買っちゃった」感が漂うのが悲しいですので、ペルソナ辺りが良いんじゃないでしょうか?最上級グレードのキャビンから上ツートーンとかがシックで良い感じですし、何よりそのラウンドした室内は独特の色気があります。MS-8まで行くとやり過ぎ、他社のハードトップは内装が普通と。ほぼ一桁万円で買えるペルソナに勝る車は有りません(ユーノス300ってのも有るが)。

日産レパード

Jフェリーは買って満足したので、当然Jフェリーではありません。加山雄三の初代レパードです。なんで今更と思われるかも知れませんが、フェンダーミラーはともかく、なかなかのデザインをしていると思います。特に4ドアのリアガラス周りなんか、あの時代なりに頑張っていて、今見てもほれぼれします。どちらかと言うと2灯のレパードより4灯のTR-Xの方が好みですね。中古で30万以下。果たしてちゃんと走るのか?(笑)

日産マーチBOX(絶版)

ちょっと外し気味の格好悪さが逆に格好良い。実用性なら5ドアで充分だろうけど、ファンカーゴより遙かに可愛いと思う。ホイールキャップもグー。

三菱プラウディア/ディグニテイ(6/23更新)

三菱の最高級車と言えば長年デボネアが担っていましたが、デボネア=社用車と言うイメージを嫌った4代目からはプラウディアに車名変更、そのリムジンバージョンはディグニティを名乗りました。ただ、もはや三菱自体がおおいに傾いていた時期の発売だった為、親会社として乗り込んできたダイクラに「バカな車売ってるな」とあっさりと販売中止を命ぜられ、わずか2年弱1200台程度の販売となり中古車価格暴騰しています(笑)。10年ぐらい作ってくれていれば、歴代デボ並の価格でリムジンが楽しめたはずなのに〜。

三菱ギャランスポーツ

3ナンバーサイズに拡幅したせいか、売れ行きがいまいちだった先代モデル末期に、三菱ならRVだろ?と輸出向け5ドアにカンガルーバーを無理矢理取り付けて発表されたばか車。ただし全くVR-4と同じエンジン、同じ足回りでありながら、値段がVR-4より40万円以上も安いというお買い得ばか車。現在の乗り方としては、カンガルーバー外し、ツートーンやめ、車高落とし気味インチアップで、正統派欧州ツアラー風に乗るか、いっその事開き直って車高上げ気味に樹脂のオバフェンつけて、ギャランカントリーを気取るのが手か?

三菱エクリプス

クライスラー社の要望により作られた、ギャランベースのセクレタリークーペ。スタリオン消滅後スポーティークーペの無かった三菱は、渡りに船とばかりに日本でも発売したが、左ハンドルしか設定が無いのとFFベースであると言うことから、販売はあまりのびなかった。が、5ナンバーサイズの手頃な大きさ、アメ車風なインパネ、破綻のないスタイルとばか車好きが放っておくには惜しい車。ただ、アメリカの接着剤が弱いのか内装が剥がれている個体多し。オープンなら2代目だがスタイルならやはり初代でしょう。

ホンダレジェンドクーペ

なんか候補をあげていくと、意外とホンダ車が多いなぁ。マツダが一番多いと思ったんだけど・・・レジェンドのバカバカしさは、そのデカさに対して室内の素晴らしいまでの狭さであろう。ある意味、アメリカ人の考える欧州高級車を表現しているのだから、ジャガーと考えれば納得できなくもないが、特にこのクーペのデカさ&狭さは素晴らしい。なんかデカイのに狭いってのはある意味贅沢でもあるなぁと感じさせてもくれる。

ホンダアスコット/ラファーガ

アコードは3ナンバー、FFミッドシッププラットフォームは余ってるで、平べったい車ばかりだったホンダに突如出現した背高車。デカイグリル、5ナンバーいっぱいの真四角なボディと今にして思えばホンダのトヨタ車化の先鋒だったかも知れない。その一方で、この後ドンドン薄れていくホンダオリジナルのばたくさい内装を残す最後のモデルとも言え(グリーンの内装は絶品)、ホンダセダンが行き先を考える端境期に生まれた名車と言えるかも知れない。ホンダ嫌いが乗るべき最高のホンダ車。

ホンダシビック(6/23更新)

フィットに全部お客を取られてしまい、もはや青色吐息のかっての看板車種シビックですが、最後の5ドアモデルのデザインは秀逸です。元々フォルムが良かった上に、マイチェン後のちょっとエグ目の顔とお尻の格好良さと来たら・・・内装質感がフィット、いやライフにすら劣っているのが唯一の弱点。

ホンダインサイト(6/23更新)

ホンダのハイブリッドスポーティーカーインサイト。全くの無駄車です。売れてません。そのせいかマイチェンでかなりのコスト削減がなされてしまいました。その一つに内装色の削減がありまして、これが実に痛い。マイチェン前のインサイトには綺麗な黄緑色のモデルがあったのですが、これの内装色は緑だったわけです。この仕様のインサイトが抜群に格好良かったわけで、現在のシトロエンC2に先駆けた配色のすばらしさにはフランス人もビックリです。とにかくインサイトの未来感を表現するのに最適なモデルが、カタログから落ちてしまったのが残念でなりません。

ホンダフィットアリア(6/23更新)

筆者は昔から不細工なセダンというのが結構好きで、シャレードソシアルやカルタスエスティームなどの、5ドアHBに無理矢理トランク付けましたと言う車に心奪われていました(中国にはシトロエンZXセダンが有りまして、これもなかなかです)。現在で言えばトヨタプラッツやこのアリアがそれに当たるわけですが、プラッツのデザインには全く心が揺れ動きません。不細工では有るのですが、その不細工さの中に愛嬌みたいなモノが感じられないのです。対してアリアは良いです。いかにも取って付けた的トランク、木目パネルも化粧覚えたての高校生みたいです。何よりタイ産と言うのがほんわりとした良いイメージで、ばか車好きにはたまらない一台と言えるでしょう。

マツダアンフィニMS-9

別に兄弟車のセンティアでも良いのだが、2年しか作られなかったという希少性を考えてアンフィニ店用モデルMS-9である。この車はもう純粋にスタイルが美しい。内装デザインも実に未来的高級感が旨く表現されている。中古車価格も安いし今にでも買いたいのだが、そこはそれやっぱりマツダ品質なんですよ。外面は良いんですが、せっかく抜群のデザインの内装も、質感に乏しく耐久性も悪いです(剥がれ等)。そして何よりイスの出来が悪い。いわゆるトヨタイスで、柔らかすぎてダメなんです。あーでも本当に格好良いよなぁ。

フォードレーザー3ドア

フォードと名乗っているがファミリアの姉妹車。その中でもばか車の資格有りなのは、3ドアモデル。丸いデザインは終わりかけていた時代に、フォードの意向で何のキャラクターラインも入っていない真ん丸のデザイン。さらに実用性では評判の高かったファミリア系なのに、クーペデザインで後席の容積カット。これでは売れるわけが無く、姉妹車のファミリアNEOは2年でフルチェンジ。それでもたぶんフォードでは4年間我慢して売り続けたのだと思う。そんな稀少絶版車のこの車も、今見るとなかなか良い味を出している。無理矢理つけたような丸めヘッドライトもアグリーで格好良いし、腰高なのにクーペにしちゃったせいで後方視界が悪くなり、しょうがなくつけたスモークウィンドウも凝っている。ただ惜しむらくは、ウェストラインが高くてクーペの軽快感が無いのに、キャラクターラインの一本も通ってない為、サイド面が広すぎて間抜けに見えるってこと。車高を落としインチアップをしたら、市販のサイドプロテクションモールでもつけるべきだと思う。それだけでかなり格好良く見え、何だあの車と指を指されるであろう?

スバルアルシオーネ

今更言うまでもない代表的ばか車。大体フラッグシップカーを作るのに、ただのファミリーカーであるレオーネをベースで作るという辺りからバカさ加減爆発。そのくせデザインはくさび形の代表みたいなスーパーカーコンプレックス丸出しでイカすバカさ。さらにそんなデザインなのに「スバルと言えば四駆でしょう」と言うことで、車高ぐーんと高めでバランス悪くてここでもバカ炸裂。他にもCD値に命をかけた結果、ドアハンドルにカバーが付いたり、スバルと言えばフラットフォーだろと言うことで、F型をしたインパネ、ハンドルのスポークとか、至る所に芸細なバカ技も発揮していて、本当にばか車になるために生まれてきた名車。内装もキングオブサテライトスイッチを選ぶとしたら、ピアッツアかこれかというぐらい、ぶっ飛んでて心地よい。本当に農家の次男とかは、1台買っといて納屋に眠らせておくべき。

スバルアルシオーネSVX

初代のあらゆる面での破綻に懲りたのか、至極まっとうに作られた本当の意味でのフラッグシップカー。ジウジアーロのデザインほぼそのままに作られたスタイルだけでも、バカさ加減がわかるが、圧巻は途中であまりにも手仕事で手間がかかり、コストもかかるため廃止になったグラスキャノピーであろう。中からは普通の天井にしか見えない物なのに、デザイン画を忠実に再現するためわざわざガラスにしたスバルのバカっぷりには、本当に頭が下がる。弱点としては外観ほどイカサないインパネ、更にそのインパネに張られた偽木目、こんなに気合い入れて作ってるフラッグシップカーになぜ偽木目(後に木目廃止モデル追加)?何故そんなところでケチる?その辺のスバルの不思議さもばか車としての素質にあふれている。インプレッサ、レガシィと国産車としては評判のいいイスを作るスバルだが、この車のイスは評判がとても悪くて、私に購入する気を失せさせた。後、初期型は色の種類センスともに悪かった。


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