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J.R.R.トールキン関連推薦書籍

2006.9.5 高橋 誠
鈴木朝子

 トールキン著作一覧J.R.R.トールキン関連書籍一覧(英米)は網羅的なリストなんでどれを選んだらよいか分からない。とのご質問があったので、この中でのお勧め読書順序とこれらに入らない書籍のうちお勧めのものを纏めました。
 amazon.co.ukamazon.comオンライン書店bk1から、該当する書籍の販売頁にリンクすることを条件に書影の転載許可を頂いています。複写はご遠慮ください。amazon.co.jpや書影の掲載の出来ない場合は、ISBN番号からリンクしています。
 書影の掲載に快諾いただいた評論社河出書房新社に感謝いたします。複写はご遠慮ください。

トールキンの著作

『ホビットの冒険』
 書かれた順序からも、内容の順序からも『指輪物語』より先に読むことをお勧めします。現在下記の版が入手可能です。内容についてはほぼ同一です。
ISBN説明書影
岩波の愛蔵版 ISBN 4-00-110983-2  岩波の標準的な児童書の体裁。挿絵は寺島竜一氏です。 岩波書店の『ホビットの冒険』のページで表紙を見ることができます。
物語コレクション版 4-00-026463-X
4-00-026464-8
 挿絵が地図だけになっています。「なんだ児童書か」なんて偏見があるとか「電車の中で読むのはちょっと」という場合にお勧め。 オンライン書店bk1:ホビットの冒険 上(物語コレクション) オンライン書店bk1:ホビットの冒険 下(物語コレクション)
オリジナル版 4-00-115679-2  トールキンの挿絵をそのまま使った、英語版に近い装丁です。
  1. 作者トールキン自身による、1937年初版以来の装画・挿絵
  2. 印象的なカラー別丁が5丁ついています
  3. 本文横組み、やや大人向きのエディション
です。
オンライン書店bk1:ホビットの冒険
岩波少年文庫版 4-00-114058-6
4-00-114059-4
 一番安価。小さくなっていますが寺島竜一氏の挿絵もすべて楽しめます。 オンライン書店bk1:ホビットの冒険 上 新版(岩波少年文庫 058) オンライン書店bk1:ホビットの冒険 下 新版(岩波少年文庫 059)
注釈版0-618-13470-0 英語版でのお勧めは、ダグラス・A.アンダーソン氏による注釈付きです。各国版の挿絵が掲載されていて、物語として楽しむために通読するには不向きですが、初版からの改訂履歴が見られます。Annotated Hobbit第2版で、Unfinished Talesの「エレボールの遠征」も収録されました。日本版についての情報についてはお手伝いしました。 Annotated Hobbit
The Hobbit その他の洋書については、A1-4 J.R.R.トールキンの著作(英米)を参照ください。イラストのあるなし、他の書籍と出版社やハードカバー、ペーパーバックの別を合わせておく方が参照のときに便利です。The Hobbit
『指輪物語』
 日本語版には三種類あります。ほぼ同一の内容です。
ISBN説明書影
愛蔵版 4-566-02353-2  全3巻。トールキン生誕100年を記念してアラン・リーの挿絵の入った豪華版。画集としても是非手元に置いておきたい美しい本ですが、持ち歩きにも手軽な参照にもちょっと不便です。 『旅の仲間』
普及版 4-566-02361-3  全7巻。追補編が分冊になっています。追補編の索引を使う勝手からはこれが一番便利です。右の書影は2001年にアラン・リーの表紙絵に差し替えられたもの。寺島龍一氏の表紙絵がなくなったのは少し寂しいです。挿絵は寺島龍一氏です。 『旅の仲間』上
文庫版第1から9巻 4-566-02371-0  全10巻。一番安価です。2003年に追補編が出ました。出先などで読むにはいいです。カバー絵はアラン・リーですが、挿絵は寺島龍一氏です。現在全9巻セットも売られているようです。 『旅の仲間』上1
文庫版第10巻 4-566-02373-7
文庫版全10巻セット 4-566-02382-6
The Lord of the RingsUK版ペーパーバック4巻セット 0-007-20363-2 他の作者の場合、イギリス向けとアメリカ向けでテキストが違うことがありますが、トールキンの場合意図的にそういうことはしていません。ただ、アメリカ版にだけ入っていて、ずっとイギリス版からは漏れた修正はありました。
 1987年のHoughton Mifflin版以降、版がほぼ統一されて、そのようなこともありません。
 2005年、50周年記念版として、クリスティーナ・スカル、ウェイン・G.ハモンドによる詳細なテキストの見直しを経た版が出ました。2004年にも50周年記念版は出ていて、こちらはこの見直し前なので、ご注意ください。
 右上の書影は、両氏によるA Reader's Companionを含めた4巻組み。ただし、UK版ペーパーバック版は、本文とA Reader's Companionの頁参照が一致しないので、
  • UK版ハードカバーの4巻セット
  • UK版ペーパーバックのA Reader's CompanionとUK版ペーパーバック1巻本またはUS版ペーパーバックの組み合わせ
がお勧めです。
 その他の洋書については、A5 J.R.R.トールキンの著作(英米)等を参照ください。他の書籍と出版社やハードカバー、ペーパーバックの別を合わせておく方が参照のときに便利です。
The Lord of the Rings 4 volume boxed set
UK版ペーパーバック全1巻 0-261-10325-3The Lord of the Rings
UK版ハードカバー4巻セット 0-007-20357-8
US版ペーパーバック全1巻 ISBN 0-618-64015-0The Lord of the Rings
US版ハードカバー全1巻 ISBN 0-618-64561-6The Lord of the Rings
『農夫ジャイルズの冒険 トールキン小品集』 ISBN4-566-02110-6
『農夫ジャイルズの冒険』 『トールキン小品集』のタイトルが変更になりました。中つ国関係では、「トム・ボンバディルの冒険」が含まれています。

クリストファ・トールキンが遺稿を纏めた著作

『シルマリルの物語』
 各版の詳細についてはタイトル欄のリンク先を参照ください。
タイトルISBN説明書影
『シルマリルの物語』 4-566-02377-X  この世の始まりから指輪戦争までの神話。Second edition対応になり、クリストファの序文、トールキンの手紙等が追加になり、エルフ語表記も大幅に変更されました。また、『指輪物語』普及版と同じ大きさになり、読みやすくなっています。 シルマリルの物語
The Silmarillion0-618-13504-9 2001年にsecond editionというのが出ているようです。今から買うのならこちらの方がいいかもしれません。The Silmarillion
Unfinished Tales
タイトルISBN説明
『終わらざりし物語』上 4-309-20396-5 『終わらざりし物語』上 グループで20年近く翻訳していたのですが、映画を機に出版することが出来ました。お気づきの点は、メーリングリストまで。以下は後書きの各章の説明です。2004年1月18日の「産経新聞」に大変ありがたい神宮先生の書評をいただきました。
第一部
第一章 トゥオルおよびかれがゴンドリンを訪れたこと
 『シルマリルの物語』第二十三章「トゥオルとゴンドリンの陥落のこと」の前半、トゥオルがゴンドリンに到着するまでを詳細に記した物語である。トゥオルはハドル家の人間で、「ナルン・イ・ヒーン・フーリン」の主人公であるトゥーリンとは従兄弟の関係にあり、のちに航海者エアレンディルの父となって、アラゴルンにまで至るヌーメノール、アルノール、ゴンドール王家の祖となる、非常に重要な人物であるが、もうひとりの王家の祖ベレンと比べると『シルマリルの物語』内での扱いはいささか小さかった。本章で初めて、かれについての詳しい描写を堪能できる。
第二章 ナルン・イ・ヒーン・フーリン
 『シルマリルの物語』第二十一章「トゥーリン・トゥランバールのこと」を詳細に記した物語であり、『終わらざりし物語』の中でもっとも長い物語である。この物語の時代の直前にベレンとルーシエンによるシルマリル奪還という出来事があり、その事件が、この物語に幾重にも影響を与えている。筋立ては『シルマリルの物語』と同じ、時には文章までそっくり同じ部分もある。トゥーリンの幼少時代のエピソード、ドリアスでトゥーリンの面倒をみた乙女ネルラス、無法者時代の仲間たち等、『シルマリルの物語』の短いあらすじではわからない細部を堪能できる。
第二部
第一章 ヌーメノールの島について
 「物語」というより「地誌」である。『シルマリルの物語』の「アカルラベース」に語られている、第二紀の人間たちの王国ヌーメノールについての詳しい記述である。掲載されているヌーメノールの地図はこれが初出である。
第二章 アルダリオンとエレンディス
 ヌーメノール第六代の王アルダリオンとその妃エレンディスの物語である。ヌーメノールの島を舞台とした物語という点で、珍しいものだが、男女の諍いから破局に至る物語としても、トールキンの物語の中では珍しいものと言えるかもしれない。旧弊な「男女関係」を反映した作品ともいえるが、現在の「仕事」と「家事」をめぐる男女の関係にひきつけて読むこともできる。ひとごととは思えない方もいるのではないだろうか。
第三章 エルロスの家系 ヌーメノールの諸王
 ヌーメノールの王の年代記である。『指輪物語』追補編に多少手を入れたもの、あるいは『シルマリルの物語』の「アカルラベース」を簡単にしたもの、という印象を持たれるかもしれないが、詳細に読むと、『指輪物語』の年代の矛盾が指摘してあるなど、なかなか面白い事実の数々がまとめられている。
第四章 ガラドリエルとケレボルンの歴史
 『旅の仲間』下第六―八章に登場する、ローリエンの奥方ガラドリエル(とその配偶者のケレボルン)に関する長い記述である。第二紀の物語を集めた第二部にあるものの、その記述範囲は第一紀から第三紀にまで及んでいる。多くの異伝が併記されており、「物語」とはとうてい言えず、むしろ「歴史論文」のような趣きがある。『旅の仲間』下第六章でレゴラスが語る「アムロスとニムロデル」の物語に登場するアムロスがガラドリエルの息子であるという構想が一時あったという話、レゴラスの父スランドゥイルのさらに父の話、アラゴルンの王としての名のもととなった、かれの持つ緑の石エレッサールはそもそも誰が作ったものなのか等、興味深い話も多い。『旅の仲間』下第八章で、ガラドリエルがドワーフのギムリに自らの髪を贈る場面があるが、これがいかに破格のことであったかも、この章を読むとわかる。『終わらざりし物語』中で最も「補遺」の多い、すなわち付帯情報が最も多い一編。
『終わらざりし物語』下 4-309-20397-3
第三部
第一章 あやめ野の凶事
 『旅の仲間』下第二章「エルロンドの会議」でエルロンドは語っている。「……しかし間もなくかれはその指輪によって裏切られ、そのために死ぬこととなった。……イシルドゥアの滅びの地あやめ野から生きて戻ったのはわずかに三人、……」。この物語は、その「あやめ野」で何が起こったのか、いかにしてイシルドゥアは死に、「一つの指輪」が大河に失われたかを語っている。比較的短い物語だが、原註が充実していることではおそらく『終わらざりし物語』中随一である。
第二章 キリオンとエオル、およびゴンドールとローハンの友情
 前半は、第三紀一九〇〇年代にゴンドールを襲った災い「馬車族の侵入」を北国人とのかかわりから描いたもの。後半は、『指輪物語』でゴンドールの同盟国として登場するローハンの国の起こりの物語である。すなわち『指輪物語』追補編AII「エオル王家」冒頭で簡単に語られている物語、ゴンドールの執政キリオンとローハン初代の王エオルの出会いと勲の物語である。後半のハリフィリエンにまつわる物語が特に興味深いものである。
第三章 エレボールへの遠征
 ガンダルフの側から語った『ホビットの冒険』外伝とも言うべき章である。いかにしてガンダルフがドワーフたちを冒険に引っ張り出したか、いかにしてビルボを連れて行かせることに成功したか、という物語を通じて、『ホビットの冒険』を『指輪物語』の視点からとらえなおすことができる。
第四章 指輪狩り
 『旅の仲間』下第二章「エルロンドの会議」でガンダルフは、いかにして「一つの指輪」の存在がサウロンと指輪の幽鬼に知られるに至ったかについて物語る。この話をさらに詳しくしたのがこの章である。「黒の乗手」はホビット庄の位置をどうやってつきとめたのか、サルマンはそれにどういう役割を果たしたのか、どのような陣容で「黒の乗手」はホビット庄に来襲し、どのような行動をとったのか、などについて詳細に語られる。またサルマンがオルサンクにパイプ草を蓄えていた理由も明かされている。
第五章 アイゼンの浅瀬の合戦
 『二つの塔』第六章、ガンダルフがローハンの首都エドラスにおもむく少し前、サルマンの軍とローハン軍との間に激しい戦闘が行なわれ、セオデン王の息子セオドレドが討ち死にしている。だが、この戦闘について、『指輪物語』にはほとんど記述がない。わずかに第七章の初めのあたり、出陣したセオデン王の一行に行き当たった騎士ケオルが戦場の様子を語る箇所があるのみである。この章には、この戦闘の詳しい経緯が描かれている。
第四部
第一章 ドルーアダン
 指輪戦争のさなか、ゴンドールの救援のためペレンノール野に進軍中のローハン軍は、その途上、ドルーアダンの森で不思議な種族に出会う。「乏しい顎鬚はこぶのような無骨な顎に乾いた苔のように散らばっていました。脚は短く、腕は太く、体も厚みがあってずんぐりしていました」。かれらはローハン軍に、オークに見つからない道を教える。そして、ローハン軍と行を共にしていたホビットのメリーはかれらを見て、「そして突然馬鍬砦のプーケル人たちを思い出しました。あの古い彫像の一つがここに生を得て生き返ったのか、それとも、遠い昔の今は忘れられた技工たちによって用いられたモデルたちの血を限りない年月の間正しく伝えてきたその直系の子孫であるかもしれません」。ドルーアダンの森の野人たちの起原についての『指輪物語』中の説明はこれだけであるが、この章にはさらに詳しい説明がなされている。その起原はなんと第一紀にまでさかのぼるのである。
第二章 イスタリ
 『指輪物語』追補編Bの「第三紀」の頭書部分に、「イスタリ」についての簡単な記述がある。「最初の影が緑森大森林をかげらせた頃、イスタリすなわち魔法使たちが中つ国に現われた。後世になって伝えられるところでは、かれらはさい果ての西の地から来た使者であり、サウロンの力に抗し、かれに抵抗する意志を持つ者たちすべてを結び合わせるために遣わされたということである」。
第三章 パランティーア
 サルマンがオルサンクの塔に保管し、のちにガンダルフの手に入った見る石「パランティーア」の歴史と原理について記した章である。かつて七つあったパランティーアの運命、その使い方、用途、機能について詳しく語られる。
Unfinished Tales0-261-10215-XUnfinished Tales なぜかThe History of Middle-earthに入っていなくて見落とされることもある一冊。
History of Middle-earth
 全12巻で完結しました。クリストファがJRRの遺稿を整理して、解説を付け出版したもの。HarperCollinsのペーパーバックをあげています。その他の版についてはタイトル欄からリンクしています。
タイトルISBN書影
The Book of Lost Tales, Part One0-261-10222-2The Book of Lost Tales, Part One
The Book of Lost Tales, Part Two0-261-10214-1The Book of Lost Tales, Part Two
The Lays of Beleriand0-261-10226-5The Lays of Bleriand
The Shaping of Middle-earth0-261-10218-4The Shaping of Middle-earth
The Lost Road and Other Writings0-261-10225-7The Lost Road and Other Writings
The Return of the Shadow0-261-10224-9The Return of the Shadow
The Treason of Isengard0 261 10220 6TThe Treason of Isengard
The War of the Ring0-261-10223-0The War of the Ring
Sauron Defeated0-261-10305-9Sauron Defeated
Morgoth’s Ring0-261-10300-8Morgoth’s Ring
The War of the Jewels0-261-10324-5The War of the Jewels
The Peoples of Middle-earth0-261-10348-2The Peoples of Middle-earth
The History of Middle-Earth Index0-00713743-5 上記12巻の索引。The History of Middle-Earth Index

その他の参考図書

A Reader's Companion by Wayne G. Hammond and Christina Scull 976p.
出版社HarperCollinsHoughton Mifflin
書影A Reader's Companion A Reader's Companion A Reader's Companion
ISBN 0-007-20308-X 0-007-20907-X 0-618-64267-6
出版年 2005 2005 2005
894+82 894+82 894+82
 The Lord of the Ringsの初版以来のテキストの変更を詳細に記載した貴重な資料です。また、この研究の成果で訂正されたテキストが2005年の50周年記念版で使われました。
『[指輪物語]エルフ語を読む』 伊藤盡著 青春出版社 240p 2004 ISBN4-413-03488-0
オンライン書店bk1:指輪物語エルフ語を読む エルフ語について、高度な参考書。日本語でこの水準の本が出たのも映画のおかげですね。
The Atlas of Middle-Earth『「中つ国」歴史地図 』― トールキン世界のすべて カレン・ウィン・フォンスタッド著 琴屋草訳 評論社 226p 2002 ISBN4-566-02375-3
出版社Mariner BooksHarperCollins評論社
書影The Atlas of Tolkien's Middle-Earth The Atlas of Tolkien's Middle-Earth 『「中つ国」歴史地図』
ISBN 0-618-12699-6 0-618-12699-6 4-566-02375-3
出版年 2001 1999 2002
224 224 226
 どこまでがトールキン自身の書いていることでどこからが著者の想像かが少し分かりにくいですが、イメージを捕らえるにはよいと思います。
 アメリカ版のAtlas of Middle-Earthやイギリス版のThe Atlas of Tolkien's Middle-Earthの方がペーパーバックなのでお安くなっています。
Journeys of Frodo『フロドの旅』−「旅の仲間」たどった道 バーバラ・ストレイチー著 伊藤盡訳 評論社 118p 2003 ISBN4-566-023761-4
出版社HarperCollins評論社
書影The Journeys of Frodo 『フロドの旅』
ISBN 0-261-10267-2 4-566-023761-4
出版年 1991 2003
112 118
 その名の通り『指輪物語』のフロドの行程の詳細な地図と日程表です。これもある程度推定が入っているようです。
 評論社版は『指輪物語』からの引用、地図上でのイベントの表示、索引が追加になり資料的価値は原書より上です。
『J・R・R・トールキン―或る伝記』 ハンフリー・カーペンター著 菅原啓州訳 評論社 350p 1982 ISBN4-566-02064-9
『J・R・R・トールキン―或る伝記』  「文学は作品がすべて」という考えもあるわけですが、もし、トールキンの生い立ちを知りたくなればなんと言ってもこの「公認」の伝記をまず読むとよいでしょう。オックスフォードを巡って、トールキンの住んだ家を見てまわったり、植物園のトールキンの好んだヨーロッパ黒松に手を掛けて記念写真を撮るといった、ミーハーなことに使ってはいけません。英語版については、J.R.R.トールキン関連書籍一覧(英米)B32を参照ください。
 トールキン生誕100周年のときに『指輪物語』にあわせて白くなりましたが、さらに模様替えされています。
J.R.R. Tolkien: a Descriptive Bibliography by Wayne G. Hammond and Douglas A. Anderson. 448p 1993 St Paul’s Bibliographies ISBN1-873-04011-3
 世界中のトールキンの著作、トールキンの寄稿した書籍、公刊された書簡の一覧と改訂履歴。刊行が1992年なので、そろそろ改訂版が欲しいですね。J.R.R.トールキン関連書籍一覧(英米)で許可を得て使わせて頂いています。
An Introduction to Elvish and to Other Tongues and Proper Names and Writing Systems of the Third Age of the Western Lands of Middle-Earth as Set Forth in the Published Writings of Professor John Ronald Reuel Tolkien by Jim Allen. 300p 1978. Bran's Head Books. ISBN0-905-22010-2
An Introduction to Elvish 1978年刊行なんで、『シルマリルの物語』までしか出ていない筈なのにこんなに詳しい。逆に根拠は何かは気になる本ではあります。まず、手に入らないと思われていた本。
The Complete Guide to Middle-Earth by Robert Foster. ISBN0-261-10252-4
出版社 HarperCollinsBallantine Books
書影 The Complete Guide to Middle-Earth The Complete Guide to Middle-Earth The Complete Guide to Middle-Earth
ISBN 0-261-10252-4 0-345-44976-2 0-345-32436-6
出版年 1991 2001 1990
464p 592p 575p
 『ホビットの冒険』から『シルマリルの物語』まで、と銘打ってあり、項目ごとに出典が明記されているのが便利。原書の頁参照があるので出版社を合わせておく方が良いでしょう。The Unfinished Talesの中で、クリストファも参照しています。
Letters of Tolkien 1981 502p. HarperCollins. ISBN 0-261-10265-6
Letters of Tolkien  ランサムからファンレターがきていた。とか裏話が色々あります。Letters of Tolkienを参照ください。
A Tolkien Compass Edited by Jared Lobdell. 208p. ISBN0-87548316-X
A Tolkien Compass  トールキン自身の翻訳についての指示‘Guide to the Names in The Lord of the Rings’が収録されています。A Tolkien Compassを参照ください。ただし、右の書影の再版は肝心のトールキン自身の指示が省かれています。残念。
J.R.R. Tolkien: Artist and Illustrator by Wayne G. Hammond and Christina Scull. 1995. 208p. HarperCollins. ISBN 0-261-10322-9
J.R.R. Tolkien: Artist and Illustrator トールキン自身の絵が新聞紙に描いたものまで収録されています。J.R.R. Tolkien: Artist and Illustratorを参照ください。

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