ダイハツ アプローズ  

(98.2.27記)
 さて、「喝采という名の車誕生」でおなじみ(知らないって)のダイハツアプローズです。筆者は小学生の頃、大阪は池田市というところに住んでいたのですが、ここはダイハツのお膝元の町でした。ですから友達のお父さんはみんなダイハツに勤めていて、乗っている車はみんなシャルマンでした。このシャルマンという車は、ダイハツの最上級乗用車にあたるのですが、実は一世代前のカローラのドンガラ変え車で、お世辞にもあまり出来の良い車とはいえません。そんなダイハツが、ついに自社開発の最上級乗用車として世に出したのがこのアプローズだったわけです。そんな力の入ったニューモデルだったにも関わらず、発売早々朝日新聞につぶされました。アプローズは燃える!こんな記事が全国紙に大々的に載ったらおしまいです。もう誰も買わなくなってしまいました。

 こうして発売早々マイナー車への道を、着々と歩むことになったアプローズをなぜ筆者が取り上げたいのかというと、何と言っても4ドアのデザインなのに5ドアであるという奇抜さ。この手の発想は、クイントインテグラやXantiaなどに見られますが、これらの車を見てもわかるように、普通ややクーペ的処理(ファストバック)をして軽くノッチをつけてスタイリッシュに見せるものなのですが、アプローズのスタイルは真正直にセダン。しかも水平基調で尻上がりなデザインではないので、トランク容量も同サイズのセダンと変わらず。こんなのもう、只意表がつきたかっただけとしか思えません。だって容量が変わらないのならセダンのトランクスルーで充分なんですから。それにダイハツの最上級乗用車ということは、社長とかの送り迎えをこの車でやるのでしょうから(やんねーか、クラウン?)もし社長が冬なんかに「トランクの荷物取ってくれ」なんて言ったときには、ガバッと後ろが開いて風がビュービュー吹いて・・・そりゃその後の運転手さんの気まずさったら無いですよ(雨の日も)。このばかばかしさ、まさに愛すべきばか車です。

 さらに、上の写真を見てお気づきの方もほんの一握りいらっしゃると思いますが、そうあなたの記憶にあるアプローズと違いますね、実は大マイナーチェンジやってるんですよ。ドーンと豪華になってます。見た目。シャルマンの頃の悪い癖に逆戻りです。もうフロントグリルなんてクラウンみたいです。しかも光り輝くダイハツのDマーク、本気で痺れます。中の写真も見て下さい、カーナビに木目パネルです。これで社長も満足です。色もシックです(?)緑なんてなかなかイカしてます。英国の臭いもしてきます(しないって)。いやー本当に筆者欲しいです。黒塗りのアプローズに蝶ネクタイで、毛羽たき掛けたいです。うんやっぱりダイハツマークが良いよなぁー。スバルとか見習って欲しいものです。

 あっちなみに写真はダイハツのHPから勝手に貰っちゃいました。これまた抗議があり次第引っ込めます。でも一応気に入って書いてるので、大目に見ていただけるとうれしいな。筆者が有名なタレントとかなら、「アプローズ欲しいなぁ」なんて呟いたらくれるんだろうな。いや本当に欲しいなぁ。(しつこい?)


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