スーパーサルーンエクストラ スーパーチャージャー |
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(00.3.2補記)
筆者は車ばかであるので、日夜カーセンサーの中古車検索ページなどをふらついているのですが、この日も情報が更新されていたようなので、好みのばか車を色々と買いもしないのに検索していました。そしてある程度ばか車を検索し尽くし、ふと思い出したのがこのデボネアVでした。早速条件を入れ検索してみると結構な台数が表示されてきました。で、たらたらと眺めていると走行距離3.9万キロという文字が目に入ってきました(デボネアは多走行車が多いんです)。さらに場所を見てみると車で30分ほどの近所であることが分かり、三菱系列の中古車店であることが分かりました。おっこれは案外良いかもしれないと思い、メモに控えておき次の日曜に出かけてみることにしたのです。
展示場で現車を見たらもう駄目でした。そこにはまるで買う気なんか無く冷やかしで訪れたはずの筆者の心を、ノックアウトするに充分な車が止まっていたのです。筆者がばか車脳で考えていた理想のデボネア像というのは「テールランプが横一文字の初期型」「色は社用車を思わせる黒がベスト、銀、緑なら可」「できれば2.0Lモデル」というモノだったのですが、なんと全ての条件を満たしていたのです。さらに多分車庫保管車だったのでしょう、もうそれは文句のつけようのないピカピカな車でゴム類にも全く劣化の跡が見られなかったのでした。どんどん頭の中がデボネアのある生活になっていく中で、こんな旨い話がそうあるわけはないと必死になってセーブをかけていたのですが、前記したように三菱ディーラー系の中古車屋なので、この12年落ちのデボネアにも1年間の保証が付くと言われた瞬間に全てが決まってしまっていました。
そんなこんなで、まさに車ばからしい衝動買いで(シトロエン2台なんかじゃ守りに入ってるようで、車ばかとして恥ずかしいなと思い始めていただけに←こんな考え方がやはり車ばか?)我が家にやってきたデボネアVですが、もう今現在大満足で文句のつけようがありません。まず車ばか最重要チェックポイントであるイスの出来ですが、昔風のフカフカなソファーみたいなイスで、乗る前は大変不安を抱いていたのですが、いわゆるアンコがぎっしりつまっているという感じで、思ったより腰に負担がかかりません。少なくとも1〜2時間乗り続ける程度なら何の問題もなく充分合格点です。乗り心地も昔風のフワフワでゆらーとロールするタイプですが、でかいアメ車にも興味があった筆者としては、これも大変心地よく感じられ、今まで乗った車とは別の価値観みたいなモノを感じて、ばか車脳を充分満足させてます。とにかく70キロまでの乗り心地は最高で、もっぱら近所のお出かけはこのデボネアで出動するということになっています(でもハイドロシトロエンみたいに、意外と低速でコツコツしますけど)。装備も12年前の車であるにもかかわらず、キーレスエントリーが無いぐらいで全く不満がありません。クルーズコントロールなどは、今まで何のためにあるのかよくわからない装備だったのですが、実際自分の所有車についていると、あまりの楽さ加減に笑ってしまいます。
5ナンバーギリギリサイズの重たいボディに2.0Lでは非力すぎると、昔の車雑誌などに書かれていたのですが、筆者はそんなに飛ばす方ではないので全く問題を感じません。うちの車はスーパーチャージャーが付いていて、普通の2.0Lよりはるかに力があるらしいのですが、筆者が運転していてスーパーチャージャー使用中の緑ランプがインパネ内に点灯することはほとんど無く、充分2.0Lで快適な運転が出来ています(と言うかデボネア乗るようになって、ゆっくり走る楽しさに目覚めました)。また、ゆらーりとロールするこの車を、いかに同乗者を酔わすことなく速く走らせれるかと言うことも、別の意味での運転の楽しみみたいなモノにつながっていて新たな発見でした。
長々と書いてきましたが、ここまで読んでいただければおわかりになるでしょう、今の目で見れば大したことが無く、もっと優れている車はたくさんあると思います。でも筆者は大満足なのです。そう、その満足度はわずか2年で新車で買ったZXブレークを放出しても、まるで後悔しないどころか大正解だったと思うほどなのです。ZXブレークのページで散々問題にしたプラスアルファの何かが、この12年落ちの四角い車には確実にあったのです。とにかく今は保証も切れ、この先何が起こるか解りませんが、楽しいばか車ライフは続行中です。
使用期間中の平均燃費(市街地9:高速1)7.1km/l