06年上半期の新車チェック評

過去の新車チェックのポイントはあくまでも発売当時のポイントなので、今現在の国産車デザイン通信簿のポイントとは一致しません。

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1-貰っても乗らない。2-格好悪いです。3-普通。4-知り合いが乗ってたら嬉しい。5-今すぐ欲しい。

ゼスト(06.4.23記)

 ホンダが3系列の販売店統合発表後に最初に販売したのがこのゼストです。ベルノだろうがクリオだろうがどこでも軽自動車が変えるようになる訳で、そう言う意味では心機一転それなりに気合いの入った車なのでは?とほのかに期待をしていました。でもその思いは発表時の写真を見て萎え、そして今日現車を見て倍萎えました。これはいらない車ですね。

 まず外装デザインは、全くホンダらしさなんか微塵も感じさせない、スズキでダイハツなデザインです。そりゃ発表会での売りが「デザインをまとめたのは女性」てのだけになるのも肯けます。いくらライフやザッツがコケ気味だからと言って、ここまでオリジナリティの無いデザインを採用するとは、ホンダのデザイン面での弱さを痛感せずにはいられません。

 ドアを開けて中に入ってみて最初に思うことは・・・内装品質もスズキな車に仕上がっていました。筆者はこと内装デザイン、質感に関しては、最近のホンダ車は大きく評価していたのですが、これは酷い。思わず隣りに置いてあったライフにも乗ってみたのですが、こちらは記憶に有った通りの質感の高い内装を展開していました。何が悪いって全体にお金が掛けられていないのがバレバレなんですけれど、特にセンターコンソール周りの金属調塗装が安っぽくてスズキ感が全開なんです。ライフだと金属調塗装の中にもメッキリングなんかを巧みに使っていて、全体的には安っぽく見えない工夫がされてるんですが、ゼストはもう只の塗装。がっくりです。あとグローブボックスの波々した処理もよく解らなくて、プラスチックの安っぽさを強調しているようにしか見えません。 

 内装で唯一誉めたいのは、発表会でも得意がっていた運転席右側にある、携帯&サイフ置き場。これは確かに使いやすそうな位置に使いやすそうなサイズで設置されてあって、ちょいとニヤリとさせられました。でも全体的に見ても唯一それだけ。本当にいらない車ですよ。これ。ワゴンRやムーヴが売れてるのが羨ましかったのは解りますが、デザイン完コピだけならいざ知らず、品質まで軽専門メーカーの土俵に降りていく必要は無かったはず。フルラインメーカーとしての余裕をかまさないのなら、当然ユーザーは定番商品の方を買いますよ。

最大瞬間評価(目一杯ひいき目で見て)2

カムリ(06.3.5記)

 カムリです。初代セリカカムリから数えて一体何代目となるのでしょう?途中ビスタと兄弟になり、理想主義に走ったり、ハイソに走ったりしましたが、ビスタは見事理想主義を貫徹し討ち死に、宙ぶらりんになったところをアメリカから救いの手がさしのべられ、今回も無事にモデルチェンジを果たす事が出来ました。

 既に先々代のグラシアから(これは綺麗なプロポーションでした)カムリは世界戦略車となり、日本人好みの仕立てには対応しきれない車となりました。今回も幅がかなり大きくなりいつの間にかトヨタFF車最高級の車(ウィンダムは消滅)となってしまいました。果たして日本でこの車を好んで選ぶ層がどれほど居るのでしょう?サイズ的にはほぼクラウンと同じ、値段は随分安いですが安くて大きな車に乗りたければ普通はミニバンに流れていくでしょう?また高級感ではクラウンに到底敵うわけは有りません。

 ゆったりしたサイズのセダンと言う括りで考えても、既にプレミオ/アリオンがコンパクトな外寸に、かなり大きな室内空間を得ています。このモデルも後席空間に関しては、少し前に出たブルーバードシルフィとどっこいのサイズにしか感じられません(シルフィが広すぎるのですが)。これではプレミオ/アリオンがモデルチェンジした際には、室内の広さで抜かれる危険性すら有ります。

 内装の品質はトヨタらしいてらてらした木目で、これだけはプレミオ/アリオンとのクラスの差を感じさせます。ですが上記したように、そう言う高級感に拘る人なら素直にクラウンを購入すると思うわけです。かと言ってしっかりとしたセダンと言う意味ではプレミオ/アリオンに軍配をあげざるを得ません。全く持って日本での存在意義を感じない車となってしまいました。

 今の世の中、お金を使う人はガバガバ使い、堅実に生きる人はしっかりと締めて暮らしています。使う人はクラウン、堅実な人はカローラだったりプレミオ/アリオンだったりするわけです。1億総中流意識でマーク2がバカ売れしたようなそんな時代では無いわけです。世界的には堅実なセダンな筈のカムリですが、日本ではどう見てもバブリィな残り香を感じてしまいます。不細工なフロントマスクと合わせても、日本で売れる車では無いと思いますし、トヨタも別に日本で売れようとは思っていないのでしょうね。

最大瞬間評価(目一杯ひいき目で見て)3(嫌)

ビーゴ(06.3.4記)

 世間的にはダイハツで言うとテリオス、トヨタで言うとキャミの後継車がこのビーゴ/ラッシュと言う事になっていますが、実はトヨタの思惑の中ではRAV4、3ドアの後継車なのではと思っています。モデルチェンジごとに拡大したRAV4は、そもそもスターレットベースで開発されていた面影なんて全く無くなったしまいましたが、スズキがエスクードで当てた「都市型クロカン」と言うニッチマーケットの対抗車として登場したわけです。小型車サイズなのにRV(死語)の高めの車高で見晴らしが良く、軽快さと合わせて都市部で運転するのに最適な車として一気に人気が爆発したわけです。

 ですが後に5ドアが出、海外でも好評となると途端に初心を忘れてしまって、デカイ外人サイズの車となり、日本マーケットの事なんかあまり考えていない車となってしまいました。まぁ日本人は流行りモノが廃れた後は見捨てるのも早いですから、このままこのクラスの車は無くなってしまっても良いのですが、そこはそれしぶといトヨタ。ほんのちょっとでもパイが有る限りは、あるいは世の中の流れと関係ない時間軸に住んでいる人向けにと出してきたのが、この初代RAV4を思わすビーゴ/ラッシュなのだと思います。

 ただ、実際に試座してみて思ったのは、最初のRAV4が持っていた、なんか理由もなくワクワクする感じはもはや感じられないんですよね。筆者はこのページのトップにも有るように「後方車の視界を妨げるような車高の高い車は好ましくない」と言う考えを持っていますが、それでも出た当時のRAV4には新鮮な格好良さを認めずには居られませんでした。でもこのビーゴには、手堅くまとめられたいつものトヨタ感(ダイハツですが)が感じられるだけで、特別欲しいと思わせるモノは何も有りません。そう言う華の無さ加減では前言翻すようでは有りますが、テリオスの後継車だな・・・と思わされます。

 ややこしくなりましたのでまとめますと、トヨタとしてはテリオスのモデルチェンジにかこつけて、RAV4、3ドアの後釜を狙った。だけど出来上がったモノは残念ながら只のテリオスのモデルチェンジでしか無かったと言うわけですね。

最大瞬間評価(目一杯ひいき目で見て)3

MPV(06.2.13記)

 実に7年間もちょこちょこ顔を替えながら(一体何パターン有るんでしょうか?)作り続け、販売自体もその価格設定からか意外と売れ続け、充分マツダに貢献した孝行息子が遂にモデルチェンジとなりました。

 マツダとしてみれば、また6.7年作るつもりなのでしょうから基本骨格をあまり突飛なモノには出来ません。いわゆる正統的ミニバンテイストを、若干新鮮味を感じるフロントマスクでデコレートしたと言う感じです。顔自体は飽きられれば替えるつもりなんでしょうしね。サイズも先代から既に全幅1800ミリオーバーなのに、ユーザーには特に問題なく受け入れられていたようですから、今回もさしたる考えもなく若干サイズアップ。結局まぁ特に何と言う事も無いミニバンミニバンです。

 ただ運転席に座ってびっくりしたのは、これだけの大きなサイズにあぐらをかいたのかセンターコンソールの張り出しが大きすぎる印象です。宣伝なんかを見るとミニバンなのにスポーティーとか言うまやかしをうたっているようで、そこら辺を折り込んだ適度にタイトな運転席のつもりなんでしょうか?(苦笑)さらに衝撃的なのは、この張り出したセンターコンソールには何の収納も有りません。ただ灰皿が出て来るのみ。運転席のこの一番特等席に空虚な箱がデンと置いてある。何ともお大臣な設計となっています。他社が色々と小物入れだ何だと詰めてるのに何の疑問も抱かないのでしょうか?

 苦言ついでにもう一つ言うと、相変わらずマツダの塗装の質感は酷いです。パール塗装でキラキラしているから誤魔化されていますが、ショールームで天井の蛍光灯なんかを写し込んで見てください。今時下手な板金屋でもしないような柚子肌が露呈します。もうちょっとどうにか成らないんですかねぇ・・・

最大瞬間評価(目一杯ひいき目で見て)3

エスティマ(06.2.12記)

 FFになっても初代で築いたイメージは全く崩れること無く、エスティマは順調に売れ続けました。そんな売れているエスティマも時期が来たらキチンとモデルチェンジをするのがトヨタで、FFになって2代目通算で3代目となるモデルチェンジを果たしました。

 雑誌などで多くの自動車ジャーナリストが触れているように、新型エスティマには残念ながら新味は全くと言っても良いほど感じられません。顔の印象がより一層鋭くなっただけで、全体的なイメージは2代目エスティマそのまま、デザインだけで見るとまるでモデルチェンジの必要は感じません。初代オデッセイが当たった後の2代目オデッセイもキープコンセプトでモデル末期は販売にかなりかげりが出ていました。そのおかげで現在の斬新なオデッセイが有るのですが、卵形と言う括りがどうしてもあるエスティマに、この先新鮮なモデルチェンジがあり得るのか?不安にさせる今回の小手先だけのモデルチェンジだと思います。

 結局外観はいじりようの無い車ですから、中身、特に後席のお持て成しにばかり神経が言ってしまいました。天井パネルを振動させるパノラミックスーパーライブサウンドシステム、3列目を畳んだ時はリムジンのように2列目座席を後方まで下げることが出来るなど、全く運転手の事を考えない、後席に座る「嫁、子供、義父、義母」の為の奴隷スペシャルな方向に特化した素晴らしい車に仕上がっています。

 本当にどうしてこんな車を嬉々として買いたがるのか?日本のお父さん達のMぶりには全く持ってげんなりですよ。

最大瞬間評価(目一杯ひいき目で見て)3

i(06.1.31記)-試乗済み-

 筆者が「誰も買わない」そう考えたアウトランダーは意外や意外、スマッシュヒットを飛ばし(いつまで続くが問題なんですけど)三菱関係者をホッとさせているようですが、三菱復活の為に本当に当てたいのが、プラットフォームを一から起こしたこの「i」な訳です。元々はダイムラークライスラーとの提携時代に、次期スマートとシャーシを共用する事を前提として開発がスタートしたのですが、ご存じのようにダイムラークライスラーは三菱を放り投げてしまい、結局この画期的なレイアウトの車は「i」のみでのデビューとなったわけです。

 エンジンをリアに持って行き前輪を大きく前方に出したおかげで、軽自動車で有りながらホイールベースを長く取れ、それが乗り心地の良さや車体の安定に貢献する。また重いエンジンが前方にない為ハンドリングも向上、さらにリアにエンジンを持って行ったおかげで、軽自動車特有のエンジンのこもり音からも開放され、何から何まで良い事ずくめと言うのがメーカーの言い分です。で、そんな凄い車なら乗らない訳には行かないだろう?そう思って珍しく積極的に試乗させて貰いました。

 うーん。正直期待が大きかっただけに、それほど感動できませんでした。確かに軽のミニバン特有のエンジン音がこもるような感じはありませんでした。ですが乗り心地に関して言えば、こんなモンなのかな?と言う感想でしか有りません。筆者は常時軽自動車に乗っているようなドライバーで無いので、あまりその差が解らないのかも知れませんが、この程度の乗り心地なら、通常のFFの軽自動車でも充分達成しているモデルが有りそうです。

 また室内の居住性に関しても、FFで最大限スペース確保に努力しているモデルの方が単純に広さを感じる事が出来そうです。特にエンジンが無いおかげで通常のFFより広々感が増すはずの前席が、フロアシフトにこだわった為かシフトレバー基部が足に当たり、標準的体格以上の男性には狭いと感じるのでは無いでしょうか?

 最後にデザインに関してですが、これは概ね成功と言って良いででしょう。いわゆる通常の自動車のデザインとは別の、想像上の未来の自動車みたいな感じがよく出ていると思います。もう少し面白味の有るカラーバリエーションだと良いと思いますが、三菱が復活していく上でのイメージリーダーとしての役割を充分に果たせそうです(アウトランダーじゃ駄目でしょ?)。内装も単純にグレーとベージュにせず、赤内装を導入したのが良いと思います。やはりプラスチックの質感の低さは、こういう風にデザインや配色でカバーすべきだと思いますよ。

 価格設定が高めなので、いつまで調子良く売れていくかは疑問ですが、少なくとも週末に訪れた三菱ディーラーはセールスが対応しきれない程混んでいました。待望のお店にお客を呼べる車が生まれたわけです。この勢いをなんとか持続して行って欲しいとミツビシャーの筆者は願わずにいられません(笑)。

最大瞬間評価(目一杯ひいき目で見て)4

MRワゴン(06.1.28記)

 初代はMRと言う名前こそ企画倒れだったモノの、モーターショーのコンセプトカーそのままのデザインで登場した意欲的な車でしたが、2代目は何とも下らない車になっての登場です。ダイハツがちょこまか外板を替えたハイトカーで荒稼ぎしているのがカンに障ったのか、まんまムーブラテ。遠目で見たら全く区別がつきません。

 内装はちょいと頑張って、チョコブラウンベースの暖かみのある配色。アルトラパン辺りから採用された、柔らかみの有るプラスチックパーツの使い方も手慣れた感じでなかなか良い雰囲気です。ただ、どうして「女性向け」と言う肩書きが付くだけで、これだけ内装にコストを掛けられるのでしょう?通常の黒一色プラスチックバキバキのスズキ車にもこれぐらい気を使って欲しいものです。

 なんつーか基本的にどーでも良い車。むしろスイフトとかエスクードの内装にこれぐらいお金掛けてあげて下さい。元がどうしようもない軽を飾り立てて売っても誰も幸せになりません。

最大瞬間評価(目一杯ひいき目で見て)2(嫌)

bB(06.1.11記)

 初代はホンダがS-MXで掘り当てた金鉱を、より手頃なサイズと値段であっという間に奪い取りいつものトヨタ商法炸裂!と思いきや、より練られたデザインで登場したキューブに全てを持って行かれると言う、成功作だか失敗作だかの判断が難しいモデルでした。元々遊びで出したら偶然ヒットした的モデルなので、まさかモデルチェンジが有るとは思いませんでしたが、アメリカサイオンブランドとの兼ね合いもあって2代目モデルが登場となりました。

 トヨタの事ですから、当然2代目はキューブ潰しに出てくるかと思いましたが、キューブのような方向性は不得手と判断したのか、純粋に初代の延長線上のデザインで全く面白味を感じさせません。売りと言えば、キラキラ光るイルミネーション、アホほど積まれたスピーカー、沈み込むように倒れる前席と全く車の本質とは関係の無いモノばかりです。初代は箱形のボディで、当初予定していたユーザー層とは違う中高年にもそれなりに受け入れられたデザインでしたが、トヨタは今回その層はばっさりと切り捨てることにしたようです。ただでさえキューブに大多数のユーザーを持って行かれているのに、そんなに多いとは思えない免許も取り立てから20代前半までの限られた層だけをターゲットにするとはトヨタはいったい何を考えているのでしょう?

 実はこの車は新型ヴィッツベースでは有りません。同時期に出たのでラクティスやベルタと兄弟車と思いがちですが、純粋な意味での兄弟はダイハツのブーンになるようです。つまり一世代前のプラットフォームで作っているわけです。これがコストダウンに繋がるのか詳しい事は解りませんが、これもトヨタなりの見切りなのでしょう。上記したようにこの車の日本での購買層はとても狭いわけです。つまり人生で最初の車がこのbBになるわけなのです。それまで車というモノに触れていなかった世代だけが相手ですから、最新の最高の技術でなくてもバレません。車の善し悪しなど室内がイルミネーションでキラキラしていて、沢山あるスピーカーから好きな音楽が流れていれば気にならないわけです。

 トヨタはbBを車とは考えていないのかも知れません。単なる移動の為の空間。車に価値を見いだしたり、趣味の対象とはしない人間に向けてのモノ。それがbBなのです。しかしこれは自動車メーカーとして、有る意味自殺行為にも近いと言えるのでは無いでしょうか?こんな車で運転デビューした世代が、その先カローラ→マークX→クラウン等とステップアップして行くとは思えません。ただでさえ少子化で人口は減っていくのに、車自体に興味を持たないようなユーザーを増やしてどうしようと言うのでしょう?

最大瞬間評価(目一杯ひいき目で見て)2

ベルタ(06.1.6記)

 新型ヴィッツベースのプラッツ後継車。

 筆者はハッチバックベースのセダンというモノが結構好きです。ハッチバックボディとして完結しているデザインに無理矢理トランクをつけると、いくら工夫してもやはりどこかしらバランスが崩れて不細工なスタイルになってしまいます。しかしそこになんとも愛嬌みたいなモノを感じてしまうからデザインというモノは不思議なものです。古くはシャレードソシアルやプジョー309辺り、昨今でもフィットアリアやプラッツは、そんなバランスは崩れているけれど、憎めないデザインだったと思います。

 トヨタにしてみればプラッツがあまり台数を稼げなかった最大の要因は、その不細工なデザインにあったと考えたようです。旧型がホイールベース、ドアまでヴィッツと共有だったのを反省し、ベルタには専用のデザイン、延長したホイールベースを与えて、セダンとしてのバランスを崩さないデザインとしたようです。確かにプラッツに比べれば、遙かに昨今のセダンらしいバランスを手に入れたと言えますが、個人的にはサイド、リアとフロントのバランスが余りよく無いように感じてしまいます。写真などで見るとそんなに違和感を感じないですが、実写を目の前にすると顔のデカさが何とも鼻につく感じです。

 トヨタだけでなく世界的流行として、最近の車は顔がデカイです。この車も骨格はヴィッツと同じなのだから、ヴィッツの顔デカを引き継いでしまっています。しかもセダンらしさを出すためかヴィッツのような縦目にしなかったため、フロントのキャラクターライン〜グリルの辺りが変に強調されすぎてしまう気がします。一時期のネコ目吊り目ばやりにも辟易しましたが、昨今の顔デカの流行もあまり好ましく思えません。デザイン上バランス良く処理されているメーカーも無くは無いですが、どちらかと言うとトヨタは失敗している方だと思います。ベルタ程度では気づかないかも知れないですが、この後に出ると言われている新型カムリでは、誰もがその醜さに気づくのじゃないでしょうか。

 室内に関しては、散々言っているようにいつものヴィッツクオリティ。いくら自動車雑誌で「質感が上がった」「さすがトヨタ品質」「クラスを超えた」なんて書かれていても信じては行けません。カローラを絶対に超えては行けないと言う不文律が有るのだから、どうしてもそこそこで妥協するのは当然。同クラス他車の本気の前には敵うわけがないのです。

最大瞬間評価(目一杯ひいき目で見て)3

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