三菱 エテルナシグマハードトップ CX 

(06.12.11記)(06.12.29写真追加)
 と言う訳で、1年9ヶ月ほど乗ったXsaraの後継車は三菱のエテルナシグマハードトップとなりました。このページをご覧になって頂いている方なら解ると思いますが、筆者が免許を取った時にうちに有った車は三菱エテルナシグマでした。そうです。原点回帰な訳です。ただ当時はセダンの安売りグレードEXE、今回はハードトップの2.0Lとしては上級車種CXで、まるっきり同じと言う訳では有りません。

 内装やドアパネル等は共用してますので全体的な雰囲気は同じですが、セダンの方は実用的で堅実なまとめ方、スタイルにはアウディ100辺りの臭いも感じられます。ハードトップの方は対照的に、なるべく大きく豪華に見せようとしメッキ類も至る所に使われ、まだアメ車的価値観の中で車が作られている気がします。日本車は80年代前半辺りまではアメ車的価値観、80年代半ば辺りから欧州、特にドイツ車方面を向いて作られるようになります。このエテルナと言う車、セダンとハードトップで丁度その過渡期を表現している面白い車だと思います。

 とまぁだらだらとリードを書きましたが、実際はこんな冷静なテンションでは有りませんでした。「こんなばか車に乗りたい。」のペキペキしたクーペのページで、サテライトスイッチとデジパネにメロメロと言う話をしましたが、この車を発見して現車確認したところ、サテライトスイッチにデジパネ。おまけにセダンとは違う、前後絞り込みの少ないペキペキしたボディと、文句のつけようの無い「ばか」っぷり。シグマのハードトップの存在は当然昔から知っていたのですが、ここまで心に刺さるとは思いませんでした。

 試乗したところ、イスは若干抜け気味。ただ乗り味は良路でふわーんのデボネアV系。そりゃベースが同じなんですから当然ですが、ハイドロシトロエンの劣化コピー(誉めてる)のようなこの乗り味が大好きなんですよ。ボディの状態も小傷は有るものの、致命的なデカ凹みは無し、内装も年代を考えると(20年落ち)十分にキレイ。車検の残りが少ないので、壊れようがなんだろうが取り敢えず車検期間中だけでも堪能しようと、ほぼ即決で購入してしまいました。

 手元に来てじっくり乗り込んだ感想は(デザイン面等は写真ページで)、悪路や細かい段差は苦手です。年式が古いせいかデボネアよりさらにガタガタする感じです。ただ60キロぐらいで流れる幹線道路は絶品で、ふわふわな船のような乗り心地を堪能出来ます。ただ雨の日100キロ越えると正直怖いです。軽めのパワステと相まって(重さ調整出来るんですけどまだ軽い)あまり接地感を感じられません。どこ走ってるか解らない感じです(笑)。

 イスもデボネアの方が遥かにアンコが詰まった良いイスでしたが、このちょっと抜けた感じのイスも、8カ所もムダに有る調整シロを駆使し、シトロエンBXのように若干寝かせ気味の姿勢で体圧を背もたれにも分散する感じに座ると、腰痛センサーもギリ感知せずにすむと言う感じです。

 以前にも書きましたが、上記乗り味やシートポジション、デジパネにサテライトスイッチ、ワンスポークステアリング、イエローバルブのライト、スパッツをはいた後輪フェンダー。やっぱりこの時期の三菱はシトロエンテイストな車作りです。さらにこの車のグレード名は「CX」完璧ですよ。

 と言う訳で、人生初ターボエンジン(低圧ターボみたいな感じで全然ターボらしくないですけど)、人生初デジパネともう楽しくて仕方有りません。つーか結局またクーペでは無くてすいません。

使用期間中の平均燃費(市街地9:高速1)8km/l


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