トヨタ ビスタ 1.8エトワーレ 

(97.11.14記)
 筆者が、免許を取って初めて運転した車(ちなみに教習車はリトラクタブルの代のアコードでした)。全てにおいて「トヨタ」な車でした。カリーナEDから始まった天井の低いハードトップボディ、ボディーカラーにあわせる気なんかまるでない真っ赤な内装、座った瞬間だけ心地よいフニャフニャのシート。とにかくあの時代の客をバカにしたトヨタらしい車です。なにせ店頭価格は他のメーカーよりも安いですけど、いざ買うとなるとエアコン、オーディオを別に付けなくてはいけなくてグウーンと値段が跳ね上がり、エアコン、オーディオは付いてないのに、セットオプションで空気清浄機やレースカバーなどのどうでもいいものを、無理矢理押しつけるというヤ○ザまがいの商売をしてたのですから。

 さらにひどいのが、上にも書いたイスの問題です。フニャフニャで腰のないイスは、腰痛持ちの筆者にはとてもきついのです。しかし筆者は、背もたれさえ直角に近くなるぐらい起こせれば、ある程度乗ってられるのです(ラリードライバーのような姿勢、本当はこれが正しいドライビングポジションらしいですが)が、この時代のトヨタ車は、天井の低いのが格好良いと思っていたので、イスが直角には起きないのです。イスを起こすと天井に頭がぶつかってしまい、苦情が出ると考えたのでしょう、普通のイスより1ノッチか2ノッチ足りないのです。本当に酷いもんです。

 これがトヨタです。車は台数さえ出てればいいんです。日本一のメーカーがこれなんですから、日本の車がなかなか良くならないわけです(ちなみに海外仕様の車は、同じトヨタでもちゃんとしたイスがついてます)。最近のトヨタは、エコプロジェクトなんて言って良心的なメーカーを装っていますが、いまだにフニャフニャなイスの車をばらまいて腰痛の人間を増やし、ぼろ儲けをしているのですから、額面通りには受け取りずらいものです。(人に優しくないのに環境に優しくなんか出来るわけないですよね)。


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