2023.11

2023.11

2023.10

2023.05

2023.01

2022.12

HOME2020年2021年2022年2023年
この2週間は祈るのみ・ルーキー・オブ・ザ・イヤーへの挑戦⑥(2024.11.11)

10月31日からのアジアシリーズ最終戦<TOTOジャパン>、11月06日からのハワイでの<LOTTE選手権>が終わり、いよいよ今週はアメリカ本土での<アニカ・ドライヴェン>です。USLPGAの通常ツアーはこれが最終戦です。
後は最終戦後のCMEポイントが60位タイまでの選手だけが出場できる優勝賞金400万ドル(約6億円)の<CMEグループツアー選手権>が待っています。
西郷真央が首位を護り続けてきた<ルーキー・オブ・ザ・イヤー>への道は、前の2週が26位T、35位Tに終わってしまい、やや停滞気味になってしまいました。
ただ、2位と3位につけているイム・ジンヒ(韓国)、G・ラッフルズ(豪)は<TOTO>では西郷真央より順位を落とし、<LOTTE>には二人とも出場しなかったので、2位との「ルーキー・オブ・イヤー・ポイント」の差が3週前の<112>から<146>に少し差が広がりました。
残すは<アニカ・ドライヴェン>と<CMEグループツアー選手権>の2試合です。西郷真央もイム・ジンヒもG・ラッフルズもCMEポイントランキング60位以内が確定しているので、今週はもちろん、来週の試合に出場できます。
「ルーキー・オブ・イヤー・ポイント」は優勝が150ポイント、2位が80ポイントなのでイム・ジンヒには逆転の可能性は残されています。
西郷真央としては残る2試合とも、追ってくるイム・ジンヒより上位の成績を収めることです。
西郷真央応援者としてはここからの2週間はただ祈るだけです。


写真は「USLPGA HP」の「ルーキー・オブ・イヤー・ポイント」欄の加工写真

初日首位から30位Tに・ルーキー・オブ・ザ・イヤーへの挑戦⑤(2024.10.28)


LPGAツアー第29戦<メイバンク選手権>は10月24日〜27日、クアラルンプールG&CC(マレーシア)で開催されました。
西郷真央は先々週の中国の試合では惜しくも初優勝を逃してしまいました。先週の韓国での試合でも初日から順調にスコアを積み重ね、最終日にはトップグループを追い上げ、一時は<トップ5>に食い込むところまでスコアを伸ばしましたが、最終盤の18番Hで痛恨のダブル・ボギーを叩き、12位Tに終わってしまいました。
今大会の初日にはラウンド<63>で回り、<−9>で首位発進となり、再び米ツアー初優勝に期待を抱かせました。
しかし2日目はスコアを2つ落とし、3日目は崩したスコア2つを盛り返したものの、最終日はスコアを伸ばすことができず、最終スコアは結局初日の<−9>のままで30位Tで終わってしまいました。
大会は2022年、2023年の<ルーキー・オブ・ザ・イヤー>ジーノ・ティティクル(タイ:21歳)、リュウ・ヘラン(韓国:23歳)と22年のルーキー、イン・ルオニン(中国:21歳)が素晴らしい優勝争いをしました。
スコアカードに見られるように<−16>で最終日、最終組をスタートした3選手は、出だしのホールデ揃ってバーディー発信しました。その後前半で1歩リードしたのはさらに3つスコアを伸ばしたイン・ルオニンでした。 リュウ・ヘランは2つ伸ばし<−19>、ジーノ・ティティクルは2バーディー1ボギーで<−18>。そして後半はジーノ・ティティクルが4つ伸ばし<−22>、リュウ・ヘランが2つ伸ばして<−21>と頑張りましたが、イン・ルオニンが3つ伸ばして<−23>にして優勝しました。
激しい内容の優勝争いを表しているのが、3人揃って、または2選手がバーディーを取っているホールが多いことです。
一人がいいショットを放てば、他の選手も負けじとピンに絡むショットを放ってスコアを伸ばし合っていることがわかります。まさに「手に汗を握る」戦いであったことを示しています。

ところで今季の<ルーキー・オブ・イヤー>ポイントは2位で西郷真央を追っているイム・ジンヒが先週の韓国での試合で<トップ10>に入ったので、少し西郷真央との差が縮まり<122>から<112>になりました。が、今週は二人とも30位Tだったのでポイント差はそのままです。
今シーズンの残り試合は4試合です。<ルーキー・オブ・ザ・イヤー>の候補は西郷真央とイム・ジンヒの二人に絞られたように思いますが、果たして?

写真は優勝争いをした(上から)イン・ルオニン、ジーノ・ティティクル、リュウ・ヘランの最終日、第4ラウンドのスコアカード(○=バーディー、□=ボギー)。(「USLPGA HP」から合成して転載。)

米ツアー初優勝を逃す・ルーキー・オブ・ザ・イヤーへの挑戦④(2024.10.14)

LPGAツアー第27戦<ビュイックLPGA上海>は10月10日〜13日、上海旗忠GC(中国:6672yd:パー72)で開催されました。
ここからの4試合はアジアシリーズで、韓国、マレーシア、日本と続きます。いずれも出場枠が80人〜100人に絞られており、予選カットのない4日間競技となります。
この試合で、初日のスコアが良くないことの多い西郷真央は4アンダーで回り、2日目はショットとパットが噛み合い7アンダーを出しトータル<−11>とし、首位と1打差の2位に浮上しました。
3日目も好調さを保ち、再び7アンダーで回りスコアを<−18>とし、2位に1打差のトップに躍り出ました。
西郷真央にとって米ツアーに参戦して初めての最終日、最終組、しかも単独首位スタートとなりました。
1打差の2位にはイン・ルオニン(中国:22歳)、3打差の3位にキム・セヨン(韓国:31歳)が最終組のメンバーです。
イン・ルオニンは1歳年下ですが、米ツアーでは2年先輩で3度のツアー優勝(内1回はメジャー優勝)をしており、キム・セヨンはここ数年優勝はありませんがツアー優勝12回の強豪揃いです。
「そんなに緊張することはなかった」とホールアウト後のインタビューに答えていましたが「出だしでパットを外してしまったのがすべてだと思います」というように、2H目の短いバーディーパットを外してしまったのが、その後のプレーに昨日までとは違った「何か」を与えてしまったのだと思います。
ショットは悪くはないが今一つ、パットは短め、と「攻め」のゴルフができなかったのが、2バーディー、1ボギーでスコアを1つ伸ばしただけの<ー19>という内容のプレーに終わってしまいました。
それに対して、前半、同じように緊張気味のプレーだった同組の二人ですが、勝負は「サンデーBACK 9」と言われる後半にスコアを伸ばし、イン・ルオニンは<−25>、2位に6打差と圧倒的な強さで優勝を飾り、キム・セヨンは2位Tに食い込む粘りを見せました。
「(競った二人は)勝負強いと思います。決めるべきところでちゃんと決めるので、自分もそういった強い選手になれるように頑張りたいと思います」。この日の感想としては正直なところでしょう。
優勝こそ逃しましたが<ルーキー・オブ・ザ・イヤー>への戦いは西郷真央が2位T、2番手につけているイム・ジンヒが17位Tだったため先週よりポイント差に少し余裕ができました。
ルーキー・オブ・イヤーポイントの1位と2位との差の変遷<96→54→78→122>。
しかし、次戦は韓国での試合です。今回、地元の大声援を受けイン・ルオニンが優勝したように、イム・ジンヒも地元の試合での優勝を目指して気合が入ると思います。
西郷真央も「優勝争い疲れ」などとは言っていられません。

写真は最終日、第4ラウンドのスコアカード。上から西郷真央、イン・ルオニン、キム・セヨン。(「USLPGA HP」から転載。)
3位のキムは前半からミスを恐れぬ積極的なゴルフ、イン・ルオニンはBACK 9で怒涛の攻め。(○=バーディー、□=ボギー)

<TOP5>入りで首位堅持・ルーキー・オブ・ザ・イヤーへの挑戦③(2024.10.01)

先週の<クローガークイーンシティ>選手権で韓国選手イム・ジンヒに「ルーキー・オブ・イヤーポイント」で54ポイントにまで詰め寄られた西郷真央。
第26戦<ウォルマートNWアーカンサス>は、アジアシリーズ前の本土戦最後の試合です。
予選ラウンドをそれぞれ<ー5>と<ー8>で通過したイム・ジンヒと西郷真央。決勝ラウンドは午前、イン・スタートのイム・ジンヒと午後、アウト・スタートの西郷真央に分かれました。
先行するイム・ジンヒは出だしから1イーグル、4バーディと好調にスコアを伸ばし<−11>、アウトの回ってすぐにバーディを奪い<−12>、暫定順位でトップ5に入る勢いでした。
午後にアウトからスタートした西郷真央は前半1バーディーだけの<ー9>。
インは総距離を規定よりかなり短くしてスコアを出しやすい設定にされていたとはいえ、イム・ジンヒのスコアは相当頑張ったもので、果たして追いつき、追い越すことができるか、と思われました。
しかし、午後組の選手もインに入ってスコアの伸ばしあいになりました。西郷真央もその中で5つのバーディーを奪いトータル<−14>の4位Tで試合を終えました。
イム・ジンヒはその後1つスコアを落とし最終<−11>、12位Tでした。
優勝争いは驚異的なスコア、3つのイーグルを含む11アンダーの<60>で回ったルーシー・リー(米:22歳)と10アンダーの<61>で回ったJ・スワンナプラ(タイ:31歳)がトータル<−17>で並び、プレー・オフの結果J・スワンナプラが優勝しました。
決して得意ではない3日間競技のスコアの伸ばし合いの試合で、上位争いに食い込んだ西郷真央が、イム・ジンヒの接近を阻み、「ルーキー・オブ・イヤーポイント」差を<96→54→78>とまた少し引き離すことになりました。
しかし、アジアシリーズ4大会、ハワイ、米本土2大会と残り7試合があります。目の離せない展開が続くと思われます。

写真は「USLPGA HP」の<ルーキー・オブ・イヤー 2024.09.30>のポイントランキング表に一部加工を加えました。

迫り来る足音・ルーキー・オブ・ザ・イヤーへの挑戦② (2024.09.24)

前回に記載しました2024年米女子ツアーの<ルーキー・オブ・ザ・イヤー>への戦いは最終盤に入りました。
残り9試合のうちの1試合<クローガークイーンシティ>選手権は22日に幕を閉じました。
「ルーキー・オブ・イヤーポイント」でリーダーの西郷真央はこの試合、初日に出遅れ、2日目に頑張りましたが、好スコアが続出する展開の中、かろうじて予選通過できたという成績でした。
決勝の2ラウンドでは頑張りましたが、スコアの伸ばし合いに追いつかず<−7>39位Tという結果でした。
一方、ポイント2位のイム・ジンヒ(韓国:26歳)は好調な滑り出しで予選を通過し、優勝争いを臨む位置で決勝ラウンドを迎えました。ただ3日目にスコアを伸ばしきれませんでしたが、<−12>9位Tという好成績でした。
この結果、試合前には1位と2位の差が96ポイントでしたが、試合後では一気に54ポイント差までに縮まりました。
今週末の27日から<ウォルマート>選手権が始まります。この試合はツアーの中では数少ない3日間競技です。
これまで初日の成績がそれほど良くない西郷真央にとっては、3日間の短期決戦は要注意の試合です。
イム・ジンヒの足音が聞こえ始めました。初日から気合を入れ「トップ10」を目指して頑張って欲しいものです。

写真は「USLPGA HP」の<ルーキー・オブ・ザ・イヤー 2024.09.23>のポイントランキング表。

ルーキー・オブ・ザ・イヤーへの挑戦・残り9試合は遠い道程? (2024.09.04)

USLPGAツアーの最後のメジャー<AIG女子オープン>が終わり、今期初開催の<FMチャンピオンシップ>も9月1日に幕を閉じました。
ここから2週間のオフを経てツアーも終盤に入ります。
残るはアメリカ本土の2試合、中国、韓国、マレーシア、日本と続くアジアシリーズ4試合、ハワイ1試合、本土1試合、そして最後はCMEポイント上位者60人だけが出場する<ツアーチャンピオンシップ>の9試合だけとなります。
そして話題に上るのが選手に与えられる数々の賞と名誉です。
「CME ポイント獲得1位」「年間獲得賞金女王」 「ロレックス最優秀選手」などが挙げられますが、今年の注目は「ロレックス最優秀新 人」です。
2024年・LPGAツアールーキーの一人として活躍しているのが西郷真央です。
今期、ここまでの成績は20試合に出場して予選落ちが4回だけ。優勝こそありませんが2位を含む「トップ10」が5回と安定した成績を残してきています。
試合ごとに獲得する「CMEポイント」も現在14位で、来年の全試合に出場できるシード権(80位以内)はすでに確定しています。
問題は「ルーキー・オブ・ザ・イヤー(ロレックス最優秀新人)」への挑戦です。
これには「CMEポイント」とは別のポイントで順位を争っていて、3月から5月にかけての試合でG・ラッフルズ(豪:24歳)が首位を走ってい ましたが、7月の<ダーナ・オープン>終了時点で西郷真央がトップに立ちました。
<FMチャンピオンシップ>終了時点でも西郷真央は首位を保っていますが、イム・ジンヒ(韓国:26歳)がG・ラッフルズを抜いて2位に浮上。一時、2位との差が100ポイント以上あったものが、90ポイント台に詰まってきています。(3位・G・ラッフルズとは160ポイント差)。
あと9試合へのエントリー状況はG・ラッフルズはアジアシリーズにはエントリーしていませんが西郷真央とイム・ジンヒは9試合全てにエントリーしています。
西郷真央としては残り試合全てで他の2人より上位の成績を収めることが必要です。
何せ優勝=150、2位=80、3位=75、40位=10、41位以下=5、というポイント配分なので、予断を許さない戦いです。
西郷真央にとって残り9試合は「長くて遠い道のり」です。

写真は上から西郷真央、イム・ジンヒ、G・ラッフルズ。いずれも「USLPGA HP」からの転載。

一発大逆転を狙っての過酷な戦い・USLPGAツアー第21戦 (2024.08.06)

USLPGAツアー第21戦<ポートランド・クラシック>が8月1日から4日にかけて米国オレゴン州ポートランドで開催されました。
この大会は、これまで力を十分発揮できなかった選手にとって一発逆転を狙うチャンスが与えられた貴重な試合となりました。

USLPGAツアーには試合に出場できる資格を与えるための様々な「枠」と「順位」が設けられています。
「枠」には
1.<Top-80> 2.<生涯獲得賞金Top-20> 3.<メジャー優勝者> 4.<ツアー優勝者> 5.<> 6.<> 7.<ノンメンバー優勝者> 8.< Current Year Top-80> 9.<> 10.<> 11.<Points #81-100> 12.<> 13.<> 14.< Top-20 Q-School> 15.<> 16.<> 17.<> 18.<> 19.<> 20.<>
と20枠があり、それぞれに優先順位があります。
枠の優先順位は番号通りで、1.<Top-80>が最重要の枠です。
各大会の成績を示すのが「CMEポイント」で、1試合ごとの成績に応じて優勝=500、2位=320、3位=230などのポイントが割り振られます。その1年間の合計で上位80位以内の選手には翌年1年間の大会への出場資格が与えられます。

枠2.3.4.7.は読んで字の通り、獲得賞金、優勝によって与えられる出場優先資格です。
問題は8.< Current Year Top-80>です。
これは年2回、各選手のその期間までの「CMEポイント」によってその後の出場優先順位を見直すと言うものです( Reshuffleと言っています)。
2024年の1回目は5月の<ミズホ・アメリカズ>の終了後で、ツアー開始時の出場優先順位が見直されて、今大会まで適用されました。
第2回目がこの<ポートランド・クラシック>の終了後の成績によって行われ、今期の残り試合の出場優先順位が見直されることになります。
各試合の出場人数枠の多くは144人ですが、136人、120人と少ない大会もあります。
大会の出場人数枠の144人から、まず枠1.<Top-80>の選手、枠2.から枠7.の選手が例えば20人加わると、人数枠は残り46人となります。
優先枠の順位が下がるほど、その選手に与えられる可能性のある残り人数は少なくなってしまいます。
そこで、この残り人数枠に入る可能性を上げるためには、見直されたCMEポイントの80位以内に入っておきたいというのが枠8.< Current Year Top-80>です。
ここに入っていれば例年のデータから、ほぼ間違いなく対象期間の全試合に出場できる資格を得たことになります。

具体例を日本人選手について見てみると畑岡奈紗、古江彩佳、笹生優花、西村優菜、勝みなみは昨年の成績が<Top-80>に入っていたので今年の出場権には問題ありません。
渋野日向子は<メジャー優勝者>枠または昨年成績<Points #81-100>で出場していましたが、ここまで「CMEポイント」を順調に伸ばし、2回目の「Reshuffle」では< Current Year Top-80>に入り、枠11.から枠を3つ上げ残り試合出場権をクリアしました。
西郷真央は5月の「Reshuffle」ですでに< Current Year Top-80>入っており、14.< Top-20 Q-School>から6つ枠を上げ、今回も維持していて、残り試合の出場に心配はありません。
問題は吉田優利で、この試合までのポイントランキングは121位。残り出場機会を確保するには< Top-20 Q-School>から< Current Year Top-80>に枠を上げたいのですが、そのためにはこの試合を3位以上で終えなければなりません。

この<ポートランド・クラシック>には、吉田優利と同じような条件を抱えた選手が一発逆転を狙って大勢出場しています。
大会終了3日後に開催される<オリンピック女子ゴルフ>に出場するランク上位の選手がこぞってこの試合を欠場したので、ランキング下位の選手に出場機会が巡ってきたからです。
試合はコース状態、天候の好条件よるものか、予選2ラウンドでトップがD・ウェバーの<−16>、<−10>迄の選手が17人もいるというスコアの伸ばし合いになりました。
そのスコア伸ばし競争を引っ張っていたのがD・ウェバーなどP・マック、S・ガルシア、J・ジェオンというランキング100位を超える選手たちでした。
予選ラウンド終了時点では優勝スコアは大会記録の<−26>を超えるのではないかと思われましたが、決勝ラウンドに入って成績上位者がスコアを崩したりしたため、結局<−22>が優勝スコアになりました。
最終日は、ホールを重ねるごとに首位が入れ変わる大混戦になりましたが、最後は1回目の「Reshuffle」ですでに< Current Year Top-80>にいたタイのM・ジュタヌガーンがツアー2勝目を挙げました。
というわけで、残念ながら「一発大逆転」を成し遂げた選手はいませんでした。

吉田優利はこの試合、予選落ちをしてしまい「CMEポイント」を追加するどころか、ランキングを121位から127位に落としてしまいました。
次戦、8月15日からの<スコティッシュ・オープン>にエントリーはしていますが、出場は確定せず、「欠場者待ちリスト」の17番目となっています。

写真上は優勝したM・ジュタヌガーン(タイ:30歳)。2013年に米ツアーに本格参戦。18年の「JTBC ロサンゼルス・オープン」で初優勝。今回の「Reshuffle」でランキングを72位→22位に上げる。

◎逆転を狙った選手たち。
D・ウェバー(オランダ: 28歳) 2022年米ツアー参戦 。予選ラウンドをトップ通過したが最終日にスコア伸ばせず8位。ランキング上げられず178位→126位に終わる。 
オリンピック出場を申請したが、受理されなかったそうだ。







S・ガルシア (パラグアイ:26歳)。2023年参戦。決勝ラウンドで追い上げたが惜しくもとどかず5位T。ランキングは154位→101位。 









P・マック(ドイツ:25歳)2023年参戦。飛距離を武器に予選2位通過。決勝ラウンドは少し及ばず5位T。ポイントランキングは140位→94位で優先枠は11.の<Points #81-100>に上がったが。








J・ジェオン(韓国:27歳)。 2020年参戦。最終日に追い込んだが、3日目の停滞が響き9位Tに終わる。ランキングはあと一息の95位→88位。 









L・ソミ(韓国:25歳)。2024年参戦でルーキーイヤー。予選4位Tで通過、4日間”60台”のスコアで回り5位Tに入り、ランキング88位→71位で< Current Year Top-80>をクリア。 








N・グセバ(ロシア:21歳)。2024年参戦でルーキーイヤー。今度の「Reshuffle」前から< Current Year Top-80>をクリア(62位→36位)。来季の出場権がかかる<Top-80>も確実。米女子ツアーに参戦する唯一のロシア人選手。







写真上はALBA.Netから、下はLPJAの選手紹介写真から転載

西郷真央、ルーキーイヤー前半を乗り切る・USLPGAツアー第20戦 (2024.07.31)

USLPGAツアー第20戦<CPKC女子オープン>で西郷真央は予選カット近くの43位Tから決勝ラウンド3日目に驚異的なスコア<61>で回り、トップと5打差の3位Tに付け、最終ラウンドも3つ伸ばしてトータル<−11>とし、惜しくも2打差の2位に終わり、ツアー初優勝は逃しましたが、唯一の技術的、精神的課題が解消されるという期待を持たせた1週間でした。

「西郷真央は今シーズンのLPGAツアーでは新人だが、カナダのアルバータ州カルガリーで開催されたCPKC女子オープンのムービングデーでは、新人らしくないプレーを見せた。
22歳の日本出身の彼女は土曜日、アールグレイゴルフクラブでファンを驚かせ、11アンダー61でフィールドを圧倒し、同じくカルガリーにあるプリディスグリーンゴルフ&カントリークラブでソン・ヒキムが2009年に樹立したCPKC女子オープンの18ホールトーナメントスコア記録を破った。」
これは西郷真央が<CPKC女子オープン>の3日目に出したビッグ・プレーに関してSarah KellamがLPGAに寄せたレポートです。
「西郷は、この組織に入団する前、JLPGAツアーで6勝を挙げており、そのうち5勝は2022年に挙げたもので、数年前にプロに転向したばかりの若いアスリートとしては印象的な成績だった。
彼女はまた、LPGAツアーに12回出場し、12回中9回が予選通過で、2022年には非会員としてアムンディ・エビアン選手権で優勝寸前まで行き、最終的にはフランスのエビアン・レ・バンで3位タイに終わった。
そのため、LPGAツアー初シーズンにルーキーが通常直面する学習曲線は、今シーズン、他の同世代の選手たちほど西郷にとっては急峻ではないように思われた。これは、土曜日のCPKC女子オープンで彼女が61を出したことからも明らかなように、彼女のこれまでのハイレベルなプロゴルフの経験を考えるとなおさらだ。」
「この大会は西郷にとってルーキーシーズンの16回目の出場であり、これまでの15回の出場で5回トップ15フィニッシュを果たしている。」
この大会の予選ラウンドまで西郷真央のスタッツ(技術統計)は、ショット関連ではランク上位を占めているのに、唯一、パッティング・アベレージが<30>を超え、ランク100位と低迷していました。
毎試合後のインタビューでは「惜しいパットが入ってくれていれば」と悔しがっていましたが、バーディーを9個もとったこのラウンドをきっかけに、パッティングの感覚も良くなると期待したいです。
前の<ディーナ・オープン>でルーキー・オブ・ザ・イヤー(最優秀新人プレーヤー)のポイントで2位からトップに立ちました。今週の成績で2位との差はかなり大きくなりました。
この勢いを保って後半戦を乗り切って欲しいものです。ルーキー・イヤー内に初優勝なら言うことはないのですが。

写真は<61(1イーグル、9バーディー)>を出したスコア・カードを合成した記念写真。LPGA HPから転載

古江彩佳、LPGAメジャー・エビアン選手権優勝・日本選手4人目の快挙 (2024.07.16)


USLPGAツアー第18戦でメジャー大会第4戦<アムンディ・エビアン選手権>が7月11日から14日まで、フランスのエビアン・リゾート.ゴルフクラブで行われました。
初日6アンダーと順調なスタートを切った古江彩佳は、2日目が途中で雷雨のためサスペンディッドとなったが、翌日、残りホールをまとめ上げ、2位に2打差で決勝の3ラウンド目を迎えました。
第3Rは前半は順調にスコアを伸ばしましたが、後半に入ってショットに乱れが生じ結局スコアを1つしか伸ばせず<−13>、トップと1打差の2位Tで終わってしまいました。
最終日、最終組は1位<−14>のS・キリアコウ(オーストラリア)、2位T<−13>のL・コフリン(アメリカ)と古江彩佳の3人です。
前半はL・コフリンが順調にスコアを伸ばし、9H終わったところで<−17>で首位、S・キリアコウが2つ伸ばして<−16>の2位、古江彩佳も2つ伸ばしましたが<−15>の3位、スコアも2打差に広がりました。
バック9に入って上位二人のスコアは動きませんでしたが、古江彩佳は12番でボギーを叩き、その差は3つになってしまいました。
しかし、その後の古江彩佳のゴルフは”神がかり”でした。14番、15番で10m。12mのバーディーパットを決めると、16番ではティーショットがかなり右に出ましたが、ボールはうまく下り傾斜に乗ってカップに近づき、これを決めて3連続バーディーで首位に1打差の<−17>と迫りました。
首位を保っていたL・コフリンが16番、17番でスコアを崩し、15番、16番でスコアを伸ばして首位に立ったS・キリアコウも17番でスコアを落とし<−17>としてしまったため、優勝の行方は最終18番パー5に。
ティーショットを右セミラフにおいた古江彩佳に対し、S・キリアコウは左のラフ、L・コフリンは右のラフに入れてしまいました。
二人は第2打でグリーンを狙えず、第3打勝負に。古江彩佳は第2打をグリーン手前の池をわずかに超えるスーパーショットでカップ横3mに付けました。
このイーグルパットを沈め<−19>、最終組の3者で目まぐるしく首位が入れ替わる激戦に終止符を打ちました。
S・キリアコウは18番でバーディーを奪い<−18>にスコアを戻しましたが、惜しくも2位。L・コフリンは最終盤でスコアを落とし<−15>の4位に終わりました。 前の組でプレーしていたP・タバタナキット(タイ)は終盤追い上げて<−17>でクラブハウス・リーダーになりましたが、結局3位でした。
日本選手が10人も出場し、しかも古江彩佳の活躍もあって大会期間中、TVやネット配信のPCから目を離せない毎日でした。

日本人選手で4人目の米女子ツアー・メジャー大会優勝者
樋口久子 全米女子プロ選手権(1997)
渋野日向子 全英女子オープン(2019)
笹生優花 全米女子オープン(2021、2024)
古江彩佳 アムンディ・エビアン選手権(2024)

男子PGAツアー・メジャー大会優勝者は
松山英樹 マスターズ・トーナメント(2021)

(写真左:山下美夢有、勝みなみ、西郷真央(左から)のシャンペンシャワーを受ける古江彩佳="LPGA HP"から転載、
右:エビアンスタッフから祝福のキスを受ける古江彩佳="ゴルフALBA Net"から転載)

チーム<Maoxjin>が8位Tに・USLPGAツアー第17戦 (2024.07.01)

USLPGAツアー第17戦「Dow 選手権」はツアーの中でも唯一ペアマッチ(ダブルス)方式で行われる大会です。
昨年出場した日本人選手はセリーヌ・ブティエ(フランス)とペアを組んだ笹生優花だけだったのですが、今年は7人の日本人選手が参加することになりました。
活躍を期待している西郷真央はこの試合に早くからエントリーしていたのですが、誰とペアを組むのか楽しみにしていました。
発表されたペアの相手はソン・ユジン(韓国)選手でした。
昨年のLPGAツアーへの資格試験「Qスクール」で一緒にプレーしたことがあり、今年に入ってのツアーでも何度か同組で回ったソン・ユジンが西郷真央にペアを組もうと申し出てきたらしいです。
西郷真央自身はエントリーはしていたが、前週のメジャー大会<全米女子プロ選手権>から同じメジャー大会の<エビアン選手権>まで2週間の空きができるので、この<Dow>は休んで一時帰国を考えていたらしいのですが、喜んでソン・ユジンの申し出を受けることにしたと言います。
結果は優勝したY・ルオニン、A・ティティクル組のほかA・ユーイング、J・カプチョ組、B・ヘンダーソン、L・トンプソン組、コ・ジンヨン、畑岡奈紗組などメジャー優勝者を含む強豪ペアがひしめく中で、ツアールーキー同士のペア(Maojin)が堂々の「トップ10」入り(8位T)で大会を終えました。
この試合で唯一の日本人同士のペア渋野日向子、勝みなみ組(チーム名:H&M)がホールインワンを出したり、ダンスを踊ったりとギャラリーを沸かせました。
出場日本人選手のペアと成績は
畑岡奈紗、コ・ジンヨン(韓国):8位T
西郷真央、ソン・ユジン(韓国):8位T
笹生優花、セリーヌ・ブティエ(フランス):17位T
渋野日向子、勝みなみ:20位T
古江彩佳、リン・シユ(中国):予選落ち
吉田優利、テレシア・ベック(イスラエル):予選落ち


ソン・ユジン(Yu Jin Sung:韓国)24歳 ROOKIE YEAR:2024 世界ランキング:76位 PTランキング:81位











西郷真央(Mao Saigo:日本)22歳 ROOKIE YEAR:2024 世界ランキング:51位 PTランキング:41位












(写真上は"ゴルフALBA Net"から、下は"LPGA HP"から転載)

4時間待ちの初優勝・USLPGAツアー第14戦 (2024.06.10)

USLPGAツアー第14戦「ショップライト LPGA クラシック」はニュージャージー州ギャロウェイの「Seaview,Bay Course」で3日間大会として開催されました。
優勝したのは予選通過ラインギリギリの<−3>52位Tで3日目を迎えたL・ストロームでした。
決勝ラウンドは、朝、8時20分に第3組としてスタート。驚異的な11アンダーというコースレコードでプレーし、最終成績<−14>で後続の選手を待つことになりました。
予選をトップの<−10>で通過したのはジェニー・シンでしたが、この日はスコアを伸ばせませんでした。
最後の18番ホールまで1打差に詰め寄ったのは最終組の1組前、第22組のメーガン・カンと3組前、第20組の古江彩佳でした。
しかし、最終18番、パー5のホールで二人ともスコアを伸ばせず<−13>という最終成績で終わってしまいました。
第22組のメーガン・カンがスタートしたのはL・ストロームの3時間半後です。プレー進行の誤差などを考えるとL・ストロームのツアー初優勝が確定するまでには4時間弱かかったことになります。
52位からの優勝は1984年以降で、順位における最大の逆転劇だそうですが、「4時間待ちの優勝」というのもかなりの珍記録ではないかと思います。
この優勝には「Seaview,Bay Course」18Hのコースレコード、52位からの大逆転、4時間弱待機しての優勝決定、と3種の記録が含まれていました。

LINNEA STROM(リニア・ストローム:スウェーデン)
ROOKIE YEAR 2019
AGE 27
今季成績 12戦 1勝 6予選落
(写真はGDOから転載)

旧岩淵水門(赤水門)・ちょっと変な景色② (2024.05.27)

東京都北区志茂、荒川と隅田川が分岐するところに設けられた「旧岩淵水門(赤水門)」です。現在は現役を退き産業遺構として保存されています。
2020年暮れの写真ですが、水門の背景に何か違和感があるようです。そうです、何かちょっと変です。
少し下流、隅田川入口に現役の「岩淵水門(青水門)」があります。


今度は出場5試合連続優勝:N・コルダ・LPGA第8戦 (2024.04.22)

LPGA第8戦、メジャー大会第1戦<シェブロン選手権>でネリー・コルダが優勝しました。
今期これで5勝目です。しかも出場した試合の全てでの優勝です。
1月終わりの<ドライブオン選手権>、3月の<ファーヒルズ選手権>と<フォード選手権>、4月の<Tモバイル マッチプレー>、そして今週の<シェブロン選手権>です。
出場試合5連勝は、1978年にナンシー・ロペス(米国)、2004~05年にアニカ・ソレンスタム(スウェーデン)が成し遂げたのに続いて3人目です。
ネリー・コルダ(Nelly Korda:米国・25歳)
プロ転向=2016年 通算勝利=LPGAツアー13勝(メジャー2勝)
2021年=東京五輪金メダリスト
2024年=世界ランキング1位 CMEグローブランキング1位 賞金ランキング1位

アニカ・ソレンスタム(Annika Sorenstam:スウェーデン)
生年月日=1970年10月09日(53歳)
プロ転向=1993年 通算勝利=LPGAツアー72勝(メジャー10勝)JLPGAツアー8勝











ナンシー・ロペス(Nancy lopez:米国)
生年月日=1957年01月06日(67歳)
プロ転向=1977年 通算勝利=LPGAツアー48勝(メジャー3勝)



4度目&5度目の正直:竹田麗央、2週連続優勝・JLPGA第8戦 (2024.04.21)

JLPGA第8戦<フジサンケイレディース>は21日、最終日を迎え、初日から首位を保った竹田麗央が完全優勝で、先週の初優勝に続き2週連続優勝を達成しました。
4月2日の記事で「3度目の最終日最終組」でスタートしながらついに優勝できなかったことを報告しましたが、先週の<バンテリンレディース>、4度目の最終日最終組スタートで念願の初優勝を遂げました。
20歳のうちに優勝したいという希望は叶わず、誕生日翌週の優勝でしたが、初優勝が出身地・地元熊本での輝かしい優勝になりました。 そして今週、5度目の最終日最終組スタートでもめでたく優勝を飾ることができました。
初優勝から連続して優勝したのはツアー史上4人目なのだそうです。
1打1打にほとんど感情を表さないプレーぶりと同様に、優勝インタビューへの受け答えも淡々としたものでしたが、優勝スピーチの途中では、さすがに目に涙の滲むシーンがありました。

写真左:<バンテリンレディース>優勝時。写真右:<フジサンケイレディース>優勝時。写真は<GDO:ゴルフダイジェストオンライン>から転載

THE TOKYO TOILET・近隣散歩の実り(33) (2024.04.15)

もう1年以上前に設置完了していたようですが、最近ラジオで耳にするまでは全く知りませんでした。
日本財団のH Pには次のような説明がありました。
                ***
THE TOKYO TOILETとは
トイレは日本が世界に誇る「おもてなし」文化の象徴。しかし、多くの公共トイレが暗い、汚い、臭い、怖いといった理由で利用者が限られている状態にあります。本プロジェクトでは、渋谷区の協力を得て、性別、年齢、障害を問わず、誰もが快適に使用できる公共トイレを区内17カ所に設置します。
それぞれのトイレのデザインには、世界で活躍する16人の建築家やデザイナーが参画。優れたデザイン・クリエイティブの力で社会課題の解決に挑戦します。
2023年3月に、17カ所すべてのトイレの設置を完了しました。
※当事業は2024年4月より渋谷区へ移管いたしました。
                ***
<THE TOKYO TOILET>の特徴は「ユニバーサルトイレ」が備わっていて、障害の有無に関わらず、誰もが使用できるトイレになっていることのようです。
さっそくいくつかを尋ねてみました。
上の写真左は千駄ヶ谷4丁目の<裏参道公衆トイレ>、右は幡ヶ谷2丁目の<七号通り公園トイレ>です。
<裏参道>の特徴は前面のスロープに備えられた5つの蛇口で、大人、子供、車椅子などそれぞれの利用者の高さに合ったものが使えるようになっています。
男子トイレを使ってみましたが、狭い通路を2度直角に曲がったところがトイレ空間です。
小便器が三つ、肩触れ合うばかりの間隔で並んでいて、小さな手洗いがある狭い空間で、通路も大人がすれ違うのに譲り合わないといけないくらいの幅でした。
欲を言えば、もう少しゆとりのある作りになっていればと・・・。
また、<七号通り>の方は「ユニバーサルトイレ」に”故障中”の張り紙があったのが残念でした。

写真上は渋谷区東3丁目の<東3丁目公衆トイレ>。
JR山手線、埼京線とその西を走る道路の間に挟まれた場所に設置されています。場所柄から想像すると主にクルマの運転手に利用されそうに思います。






写真下は恵比寿南1丁目の<恵比寿駅西口公衆トイレ>です。
白い四角い箱のようで、トイレとは気付きにくいと思います。
入り口は写真右手のJR線路脇の通路からになっています。

無縁坂(坂道第5弾)・近隣散歩の実り(32) (2024.04.09)

23年1年間休んでいました坂道散歩です。
上野池之端1丁目から湯島4丁目・東京大学・鉄門までの約300mの坂道です。
池之端側からは上りで、左はほとんどが旧岩崎邸庭園の煉瓦造りの壁、右は商業ビル、マンション、寺院、保育園と続きます。
左右に敷石歩道、中央に1車線の道幅です。
歩き始めた右石畳の歩道に「文京区 無縁坂」と記されたマンホールの蓋がありました。
その先、ビルの間に挟まれた山門のある寺が坂の名前となったと言われる旧無縁寺、現在の講安寺です。
緩やかな左カーブを切り、岩崎邸庭園の壁が切れてまもなく東京大学の鉄門が右手に現れ、坂道はここで終わりになります。
暖かな日差しの下でも、高低差が少なく汗ばむことのないなだらかな坂道でした。

写真上左=池之端方面から見た無縁坂。右=東大・鉄門側から見た無縁坂。
写真左上から、マンホール蓋、講安寺山門、東大鉄門。

3試合連続、三度目の、三度目も・日米女子ツアー (2024.04.02)

米女子ツアー<フォード選手権 >最終日。6位TでスタートしたN・コルダ(米国・25歳)は、スコアを7つ伸ばし<−20>で2週連続、今季出場3試合連続で通算11勝目を挙げました。
先週10勝目の優勝で22年の病気による長期離脱で手放した世界ランキング1位の座を取り戻し、
ただ今、CMEランキング、賞金ランキングともに1位の三冠王です。
かたや、日本女子ツアーの<ヤマハレディース>では首位と5打差の2位Tで最終組をスタートした小祝さくら(北海道・25歳)が5アンダーで回り、見事逆転優勝を飾りました。
3月に入って<明治安田レディス>ではトップを走る鈴木愛に肉薄できずに2位T。次週の<Vポイント>では首位Tでスタートし、最後まで鈴木愛との決着がつかずプレーオフに。しかし2H目に短いパットを外して惜しくも敗退。
そして今週。「三度目の正直」で今季初、通算10勝目の優勝を挙げました。
竹田麗央にとっては<明治安田レディス>では首位と6打差ながら最終日最終組のスタートで5位T、<Vポイント>では首位Tの最終日最終組のスタートで5位T、そしてこの試合は三度目の最終日最終組。
しかも単独首位からのスタートでしたが、今回もスコアを伸ばしきれず2位Tという結果に終わってしまいました。
2003年4月生まれ。同年齢の選手が次々と優勝していく中で、20歳最後の試合で何とか初優勝を目指しましたが、三度目の最終日最終組も残念な結果に終わりました。

写真は上左=ネリー.コルダ、右=小祝さくら、下=竹田麗央(いずれもALBA Netから転載)

西郷真央、無念の最終ラウンドに涙・米国女子ツアー第6戦 (2024.03.25)

<ファーヒルズ朴セリ選手権 >最終日。インタビューに応える西郷真央の目からは涙が溢れました。
3日目を終えてトップと3打差の<−6>7位。ツアールーキーで今季3試合目の大会で、目指してきた優勝争いができる位置での戦い、<トップ10フィニッシュ>、できれば優勝というチャンスを迎えました。
しかし、前日よりもさらに厳しい強風が吹き荒れるコースコンディションに「自分が思ったショットで、思った結果が出せなかった」ために、スタートからスコアを崩す展開に。
前半でスコアを伸ばし、中盤で耐えるという試合プランは、前半二つ目のボギーで崩れてしまいました。
それでも何とかパー5のロングホールでスコアを戻しましたが、結果は3バーディー5ボギー。最終日は<+2>のプレー、トータル<−4>13位Tが最終成績となってしまいました。
最終組から3つ前の組でのプレーでしたが「同組の選手がパターやアプローチで“寄せワン”をして、獲れるところを獲っていって…自分が置いて行かれる感じが、すごくしんどかった」ラウンドだったようです。
とはいえ、今季本格参戦する米女子ツアーはこれで3戦目。自分の思い描いたプレーができていないとはいえ、32位T、12位T、13位Tとルーキーの滑り出しとしては上場の成績だと思います。
今日の涙は「思いが高いが故に流された涙」でしょう。チャンスは必ずやってきます。待ちましょう。

写真は西郷真央<GDO(ゴルフダイジェスト)>から転載

2週連続で最終日、最終組が同一メンバー・日本女子ツアー3戦目 (2024.03.18)

<Vポイント×ENEOS>の最終日。最終組の3人は先週の<明治安田レディース>最終日、最終組と全く同じ鈴木愛、小祝さくら、竹田麗央の3人でした。
鈴木愛は<明治安田レディース>で初日から首位を譲らない2位と6打差の完全独走優勝で19勝目を上げました。小祝さくら、竹田麗央は3日目を終えて6打差もありましたが2位Tで最終日最終組でプレーすることになりました。
結果、小祝さくらは2位T、竹田麗央は5位でした。
<Vポイント×ENEOS>最終日(3日目)は先週 と異なり<−7>首位Tで3人が並んでの最終組となりました。 大会は悪天候予報のため最終日は9Hの短縮競技になりました。
この日の展開は、先行する申ジエがトップに立って試合を終えるという場面がありましたが、鈴木と小祝がスコアを伸ばし、二人のプレーオフにもつれ込みました。
結果は鈴木愛の2週連続優勝、通算20勝達成となり、小祝さくらの今季初優勝、通算10勝目は成りませんでした。
竹田麗央はは優勝争いのプレッシャーに勝てな かったか、スコアを伸ばせず5位Tに終わり、念 願のツアー初優勝はお預けとなりました。
全く同じメンバー3人が2週連続で最終日、最終組をプレーしたのは、日本の女子ツアーの記録では2002年以降初めてのことなのだそうです。
その上、3人の成績までが鈴木=優勝(優勝)、小祝=2位(2位T)、竹田=5位T(5位)と同じというのも、今後も起こらない記録となるのではないでしょうか。

写真は上から鈴木愛、小祝さくら、竹田麗央:いずれも<Alba>から転載

生垣沿いに小道・ちょっと変な景色① (2024.03.13)

東京都日野市石田にある北川原公園グラウンド脇にある「みなみぼり遊歩道」です。 生垣沿いに小道が続いています。
3年くらい前の3月下旬、近くのお寺の六地蔵撮影の時にこの小道を通りました。その時撮った写真です。
何かちょっと変ですね。

懲りずに、しっかりいくだけ・V逃した古江彩佳 (2024.03.04)

米女子ツアー4戦目「HSBC 女子世界選手権」。
<−10>、2位に2打差のトップでスタートした古江彩佳だったが、出だし1番Hの3mばかりの下りのバーディパットを逃した後は、8番パー5のバーディパットもカップ際で止まってしまい、結果的に前半はスコアを伸ばせませんでした。
ただ、何度かあったボギーの危機を冷静に処理してイーブンでまとめ、トップタイに並ばれながらも首位を守って前半を折り返しました。
12番で一つ前の組のC・ブティエにトップを譲ったが、14番の2ndをピン側につけ、この日初めてのバーディで再び首位に並んだのですが、C・ブティエがバーディを取った15番のティーショットがバンカーに捕まり、ボギーで2打差の2位Tに後退。
サービスホールの16番パー5でバーディが取れず、残り2Hはショットが狂い、スコアを3つも崩してしまいました。結果は8位T
優勝したのは同じ組で回っていたH・グリーン。上がり3Hを連続バーディで、先に上がっていたC・ブティエに追いつき、追い越しての逆転優勝です。
古江彩佳は最終日、最終組、首位での戦いの重圧に負けてしまいました。3日間の正確なショットはこの日見られなせんでした。最終日にスコアを崩してしまうという悔しい敗戦です。
試合後のコメント「懲りずに、しっかりいくだけ」しかありません。
今季、4戦して<トップ10>3回という安定した立派な戦いをしています。チャンスはすぐにやってきます。

国内ツアーの第1戦「ダイキン オーキッド レディース」は岩井千怜が大会レコードの<−18>で優勝しました。
応援している西郷真央は2日目に岩井千怜を捉え、トップに立ちましたが、3日目、スコアを伸ばせず再び岩井千怜に首位を譲ることになりました。
最終日、何度も首位に並ぶ場面もありましたが、岩井千怜のプレーが優っていました。結果は2打差の<−16>で2位に終わりました。
しかし、こちらの敗戦は、悔しさはありますが、4アンダーとスコアを伸ばして破れたので、仕方がないことです。相手が強かった、に尽きます。
3日目のスコアに残念さは残りますが、4日間各日アンダーパー、目標の<60台スコア>をクリアした勢いで、次週からの米女子ツアーに向かって欲しいと思います。

二人とも応援している選手なので、かなり疲れた週末でした。
写真上:古江彩佳。写真下:西郷真央。(写真上:ゴルフダイジェスト、下:Albaから転載)

遠かった米ツアー2勝目、P・Tavatanakit・米ツアー3戦目 (2024.02.26)

パティー・タワタナキット(Patty Tavatanakit)。
アリヤ・ジュタヌガンに次ぐタイ人2人目の米ツアーメジャー大会勝利者として大きな注目と期待を集める。
しかし、その後勝利に見放されるばかりか、この2年間予選通過を心配する成績に終わる。
今年に入って先週の欧州ツアー「アラムコ サウジ」で優勝し、今週「ホンダ LPGA タイランド」で米ツアー3年ぶり2勝目を挙げた。

国籍、タイ。出身地、バンコク。生年月日、1999年10月11日 24歳。 出身校、UCLA。
成績、米ツアー2勝(メジャー1勝)。
2018年、トップアマとして米女子ツアー予選会<Qシリーズ>に招待されたが 84位に終わり
     LPGAの資格獲得に失敗。
2019年、プロ転向。米女子下部ツアーで3勝、賞金ランキング2位の資格でLP GAに昇格。
2020年、米ツアーデビュー。
2021年、メジャー大会「ANA インスピレーション」でツアー初優勝。<ルーキー オブ 
    ザ イヤー>に選ばれる。19試合中17試合予選突破、9試合が10位以内の成績。
2022年、21試合中予選通過12試合。2回の4位Tが最高成績。3試合連続、4試合連続予選
    落ちを経験。
2023年、23試合中予選通過18試合。3位Tを含め10位以内が2回。4連続予選落ちなど成
    績振るわず。
2024年、(2月15ー18)欧州ツアー「アラムコ サウジ」で優勝。
    (2月22ー25)米ツアー「ホンダ LPGA タイランド」で米ツアー2勝目。


写真左:優勝カップを手に。写真右:パットを決めて合掌するP・タワタナキット(写真はAlbaから転載)

土壇場でのイーグル、バーディー・米女子ツアー第2戦 (2024.01.29)

LPGAツアー第2戦<ドライブオン選手権>の最終日。13アンダーでスタートしたネリー・コルダはスコアを伸ばせず、一時、コルダに追いついたメーガン・カンもスコアを崩し、16番を終わってともに8アンダー。
1組先をプレーするリディア・コは16番を9アンダーで終え、パー5の17番でイーグルを奪い3打差のトップに立ちました。その後の最終18番もパーで上がり後続を待つことに。この時点では優勝はリディア・コと思われました。
N・コルダとM・カンは、優勝するには17番でイーグル、18番でバーディーを取るしかありません。
前日、3日目に17番でイーグル、18番でバーディーをとっているN・コルダといえどそう簡単に出せるスコアではありません。まして14、15、16番と3ホールで4つもスコアを落としたダメージを抱えたままです。
しかし、ドラマは起こりました。
17番第2打のスーパーショットでピン側50cmに寄せてイーグル、18番の第2打もピン手前1mに寄せてバーディー。3打差をあっという間に詰めてプレーオフに持ち込みました。
プレーオフ2ホール目でリディアがボギーを叩き、N・コルダがパーで上がり優勝しました。結果的にはトップスタートのコルダが勝ったので順当な成り行きでしたが、大いに盛り上がった優勝争いでした。
リディア・コはこの優勝で「ゴルフの殿堂」入りが約束されていたのですが、次の勝利まで持ち越しになってしまいました。

今シーズンから米女子ツアーに参戦する西郷真央のデビュー戦で、その活躍を大いに期待したのですが、残念ながら最終日にスコアを崩してしまい32位Tという成績に終わってしまいました。

写真左=優勝したネリー・コルダ。写真右=「殿堂」入りを逃したリディア・コ。写真下=西郷真央。(LPGA HPから転載)

不穏な年明けの初詣 (2024.01.07)

元旦の能登半島大震災と津波、二日には羽田飛行場での旅客機と海保機の衝突炎上事故と 不穏な年明けとなりました。
個人的には年末からの体調不良が続いています。
5日には花園神社、6日には築地本願寺に詣でました。
頭の中は震災や事故よりも我が身の不調が大半のお参りとなりました。

写真左=初めて新宿区民となった時の氏神様・花園神社。写真右=妻と姉の納骨堂がある築地本願寺