(99.4.3補記)(02.4.18補記)
腰痛持ちが色々考えて選んだ最上の車。腐れ国産車のイスだと一時間でギブアップですけど、この車なら一日乗っていても大丈夫かもしれません。とにかくイスの出来が良く、座ると尻が吸い込まれ、多少の腰痛なら座っているだけで治ります。
またシトロエン未体験者には憧れの、否、恐怖の的のハイドロ(液体とガスのサスペンション)の乗り心地も大変素晴らしく、腰痛時に頭のてっぺんまでズキーンと来るような道の段差なども、ドンという音とグシャッと感触をのみ伝えて、ショックは軽くいなされてしまうという大変ありがたい乗り物です。ただ雑誌などで「雲の上のような乗り心地。とか、ちょっと乗っただけでわかる別次元の車」等と良く書かれていますが、あの表現は当たらずとも遠からずって感じだと思います。まず雲の上の乗り心地って言うのは、決してふわふわという意味ではありません。ふわふわってだけならクラウンの方がふわふわだと思います。細かな起伏の続く道を、振動をほとんど感じさせずに、なだらかーに走らせるのがハイドロの得意技です。このときの軽い揺すられ感などが、大きな船に乗っているようで、雲の上のような乗り心地と伝えられるのだと思います(昔のDSやCXはほんとうに雲の上のような乗り心地だったという話もありますが)。
また、ちょっと乗っただけではハイドロの良さはわかりません。むしろ低速での段差などは、ドンっというショックの音が目立ち、通常のコイルバネの方が良いように思われるかもしれません。ハイドロの良さを感じるには、試乗の時に長距離を走ってみるとわかると思います。速度が50キロを超えたあたりから、前記したように大船に乗ったような、または揺りかごに揺すられているような、独特な乗り心地が感じられると思います。そしてその乗り心地のまま安定してどこまでも行けるのがシトロエンです。それがハイドロの良さたと思います(おぉ語る語る)。
うちの車は途中から足周りのスフィアをXantia用から一つ前のモデルのBX用に変更しました。この仕様にしてからの乗り心地は、それこそ大船に乗った気持ちで見事なドンブラコぶりとなり、より一層車に対する愛着がわきました。これこそ頭で想像していたシトロエンの乗り心地そのものでしたので。もっと早く、最初のスフィア交換の時にやっておくべきだったと後悔したほどです。
室内の広さは申し分ありません。横幅も広く、窓枠に肘が置きづらいぐらいです。後席もこのクラスとしては広く、足元空間も十分です。ただ後席の天井はやや低く、180センチクラスの人は頭が触れるでしょう(ブレークでは問題になりませんが)。内装の作りも、フランス車はプラスチックプラスチックした安っぽい内装だと思われがちですが、最近のコストダウンした国産車より遥かにしっかりした内装になっています。何より8年間使用してきて、全く剥がれや浮きがありませんでした。国産車は必ずこういう部分がやれて来て買い換えを要求しますが(笑)、そう言う面ではいつまでも乗る気にさせてくれる良心的な仕様だと思います。
さてシトロエンに乗るときに問題になる信頼性についてですが、筆者の車が当たりだったのかもしれませんが、最初4.5年はほぼ問題ありませんでした。道端で止まったことなど当然ありません。数カ所不具合がありましたが、走るためには問題が無く、自走して修理に入り、クレームとして治されてきました。その後結局8年間で、多少の(金額で考えると多少ではありませんが)トラブルはあったモノの、結局走れなくなると言う事は一度もありませんでした。購入するときは結構ドキドキしましたが、長く乗れば国産車でも壊れる時は壊れます。むしろ、8年経っても古くならないデザインや、抜群の乗り心地を考えると、100万多く払ってでもXantiaにして良かったと思います。そう言う訳で後継車は対価格との満足度を考え、またシトロエンとなりました。
使用期間中の平均燃費(市街地9:高速1)7.6km/l
何、シトロエンの話がもう少し聴きたい?(トラブル情報等あり)