[第1章] [第2章] [第3章] [第4章] [第5章] [第6章] [第7章] [第8章] [第9章] [第10章] [第11章] [第12章] [第13章] [第14章] [第15章] [第16章] [第17章] [第18章] [第19章] [第20章] [第21章] [第22章] [第23章] [第24章] [第25章] [第26章] [第27章] [第28章] [第29章]

第4章 最初さいしよ発見はつけん

 NIFTY-ServeのFSHIPでLMSさんが発表された『シロクマ号となぞの鳥』(1964.5.30第2刷)とアーサー・ランサム全集第12巻『シロクマ号となぞの鳥』(1999.6.7第19刷)を元に、次の比較一覧にまとめたものです。  英語版への参照にはPuffin BooksのGreat Northern?, impression of 1973を使いました。
 修正の表記については、真鵺道によりました。
2001. 3.14 高橋誠
変更 内容 英語表記
内容
62 63 ふね掃除そうじしている人たちを見[下/おろ]した。 53
「今、何時[なんじ/]だい?」
「今、何時[なんじ/]?」
時間[じかん/]は?」
ずいぶん時間[じかん/]をむだにしてるよ。
63 64 「すくなくとも、あと六時間[じかん/]はあるよ。」
「北西に[/む]かったらどうかな?」 54
八方を見わたせる[方/ほう]がずっといいよ。
「きょうは[今度こんど/、こんど]航海こうかい
予定よてい[されてない/になかった]日だからよ。」 because it wasn’t planned.
四人のAB[ー/イ]ビー船員せんいん[/(1)]にも、
[今度こんど/こんど]航海こうかいはあまりうまく[行/い]きすぎた
四人のAB[ー/イ]ビー船員せんいん
65 ぴたっと[立/た]ちどまり
64 ほかの三人も[、/]いっしょに見た。
きり[/は]れた時
海図かいず[書/か]きこんであるなら
とおくのヘッドみさき[つながる/むかってのびていく]ようすが見えた。 they could see how the coast curved out towards the distant Head.
こんなに風が[つよ/つよ]いなんて
うしろにふきなびかすつよい風に[/む]かって 55
65 66 「ぼくの[方/ほう]がもっととくしてるよ。」
二つのみずうみ[形跡けいせき/ありか]をもとめて for a sign of the two lochs.
めがねがやっかいな[上/うえ]
[雌/牝]めうしのように草を[/た]べてる。
「高いところの[方/ほう]がよく見えるよ。」
「それでハエをつかまえるんだよ。」[と、/]ディックが
知らない土地[とち/]にいるんだし
66 67 てきが見えたのかも[知/し]れないわ。」
頂上ちようじよう[/む]こうがわ 56
背中せなかを三人の方に[/む]けて地面じめんにかがむのが見えた[。/]と思ったら、 One moment they had seen him crouching on the ground with his back toward them. The next moment
[行/い]きましょう。」
67 68 見せてもらったのと[おな/おな]じようだわ。
かれはけもののかわていて[/、]ここにんでいるの。
まん中に[部屋へや/へや]があり
ディックは[そこ/途中とちゅう]でふいに[口をつぐんだ/話をやめた]が、すぐに[/また、]みずうみがある!」 He stopped suddenly. ‘There are the lochs!’ he said
68 69 みずうみ[/む]かいたがった。 57
ディックは、もう一[、/]谷間たにまみずうみに目をやってから[/、]手帳てちようをとり[出/だ]した]。 Dick after one more glance at thte lochs in the valley, pulled out his pocket-book.
そこのあさい[お/]さらのようだった。
[/四人は、]そのちこんだところに立って、[四人は/]つかのへりごしに Standing in the dip they looked round over the edge.
ディックの手帳てちようの1ページの挿絵:高さ約[7フィート/2メートル]
70 [そう/せき]漁船ぎよせん
69 [帆柱ほばしら/マスト]のてっぺんが見えた。[あとの部分ぶぶん/マスト以外いがい]は、[急傾斜きゅうけいしゃ/ふねがのぼりのきゅう][/きし]のすぐそば[な/まではいっている]ので they could see the top of her mast. The rest of her was hidden close under the steep shore.
一列にならぶ岩で[/わ]けられている
みずうみの一つは[すっかり/姿全部すがたぜんぶが]、もう一つは[/(いち)]部分ぶぶん
黒い点がさっとよこ[/ぎ]ってとんだ。 59
71 「ちょっとイグルー([1/2])てるね。」
70 あの海図かいず[/も]ってこなかったのが
正確せいかく場所ばしよ[書/か]きこめるのにさ。
「あら、わたしが[/も]ってきたわよ。」
鉛筆えんぴつでそう[か/書]きこんでくれよ。あとでインクで[か/書]きなおせばいいから。
「とにかく、それはいい名[前/まえ]よ。」といってドロシアは立ち[上/あが]
わたしたちがきりの中で衝突しようとつするのを[おそれた/心配しんぱいした]海中かいちゆういわになってるのよ。
72 こういう名[前/まえ]を四つか五つ
71 カンチェンジュンガのトンネル([2/3]) 60
またくずれちるかも[知/し]れないのよ。
「[だいじょうぶ/大丈夫だいじょうぶ]。」
つかの入[り/]口をスケッチした。
みずうみまで[行/い]きたくて
関心かんしん[/む]けかえなくてはならないのだった。
海の[/む]こうの外国人が
今までだれもこなかったのかも[知/し]れ ないわ。
[行/い]けるところまで[行/い]ってみたんだよ。
72 73 商標しようひようと名[前/まえ]が読めた。
至急しきゆう通信つうしん、かも[知/し]れないわ。」 61
中で[すべった/うごいた]ものが the thing that had been sliding about
73 74 ゆびでそっとつついてみて[、/]いった。
あら、この[ち/][/ち]ぬし物語ものがたりを書いてるのかも[知/し]れないわ。
ふつうの学校用ノートをとり[出/だ]した。
このケーキを味見あじみした[方/ほう]
どくがはいっているかも[知/し]れないね。
「この数字すうじ日付ひづ[け/][/け]にちがいないわ。」そして、ティティといっしょに[、/]ノートをのぞきこんだ。
しかし、[じ/]はぜんぜんわからないものだった。
というような[じ/]がずっとつづいて 62
75 おなじつづりのみじかい[言葉ことば/ことば]があり
74 しかし、ほかの[言葉ことば/ことば][かれ/かれ]らの知っているどの[言葉ことば/ことば]でもなかった。
英語えいご[おな/おな]意味いみ
これ、みつけたところへ[帰/返]かえしときなさい。
長い荒涼こうりようとした[たに/]を見[上/あ]げ、ふたたび目を[/お]として
そこには、シロクマごう[帆柱ほばしら/マスト]が見えて、
世界せかい[じゅう/じゅう]にじぶんたちだけしかいない
安心あんしんして[ち/][/ち]ものをいれている
礼儀上れいぎじようちょっと興味きようみ[見/み]せただけだった。
ディックは[/、]しなくてはならないこと[も/を]ほとんど[おえ/かたづけ]たので、みずうみ[行/い]きたくて
76 しめす略図りやくずをできるだけ上手じようず[書/か]こうとしていた。
小さな[えん/]があり、トンネルのありかは点線てんせん[書/か]いてあった。
75 ロジャがトンネルにもどすかんを[/も]って[/、]くぼみのへりから
「おとうさんは、円の大きさ[がどれくらいか/]を知りたがるわよ。」 ‘Father’ll want to know how big it is round,’
ディックのスケッチを見ていった[時/とき]、手の[どろ/どろ]をこすりおとしながら
必ず大きさとかたちを知りたがるの[よ/] 63
「うちのおやじが、かならずはかるのは、ふね[けどな/よ]。」
ディックは[一心いつしん/いっしん]にくぼみのさしわたしを
その[方/ほう]がずっといいわ。
77 「いか[し/せ]てやって。おねがい[よ/]。」 ‘Oh, let him go,’
「わたしたちは、北ロッキー山脈さんみやく斜面しやめんぞいに[険/検]たんけん[ていくわ/ましょうよ]。」と、ティティ[はいっ/がいった。そし]て、[たに/]をちらりと見上げてから、海図かいずに目を[/お]とした。 ‘We’ll explore along the slopes of the Northern Rockies,’ said Titty, glancing up the valley and then at the chart.
[そして/それから]上湖かみこ下湖しもことおって帰路きとにつくの[/よ]みずうみ[行/い]けば小川が
76 ラクダのこぶの[/む]こうがわとお
わかるでしょ……」[と、/]ドロシアがティティとロジャを見た。
毛虫[けむし/]のようなものでも
「ちゃんときくよ。」[と、/]ディックは[手帳てちようを/、]ポケットに[/手帳てちようを]しまいながらいった。
だれかほかのやつがつかっているかも[知/し]れないけど、べんとうを[/た]べるのに 64
あなたもいっしょに[/た]べてしまいなさいよ。
78 [ある/歩]きながら[/た]べられる。」
[/た]べわすれたら、スーザンがかんかんに
「やっかいな鳥だ[よ/な]。」とロジャがいった。「冒険ぼうけん[方/ほう]がずっといいのにな。」
77 今までにむだにしてしまった時間[じかん/]のことを
[時々/ときどき]、でこぼこの地面じめん
その[/む]こうがわにのぼりきると
挿絵のキャプション:ディックがみずうみにむかって[で/出]かけていく
79 [/た]べものはからだの中に入れてはこぶ[方/ほう]がらくね。
あとふたりの[険/検]たんけんかたちは、リュックサックの[つり/い]かわからうでをぬくと
78 青空と、[あたま/あたま]のちょっと上の
みじかい[くさ)/]だけに 66
三人は、びくっと[た/立]ちあがった。
80 「だれかがあなたを見てるかも[知/し]れないわよ。」
たとえ[看/監]かんしされていたって
79 ちょっとのあいだ[、/]おしだまったまま
盗賊とうぞく[/お]しろがあるんだわ。
[/(1) AB船員エイビーせんいん――一人前の甲板員かんぱんいんのこと。] 訳注
[(1)/(2)] イグルー
ランサムの作品さくひん[/長い]冬休み』[の中/]
[(2)/(3)] カンチェンジュンガのトンネル―『ツバメごう伝書でんしよバト』二十四しょう[ロジャとティティとディックとドロシアが/、]カンチェンジュンガと名づけた山のトンネルで[/、ロジャとティティとディックとドロシアが]きうめになりそこなう話がある。

説明に戻る(x)