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第10章 船上せんじよう反乱はんらん

 NIFTY-ServeのFSHIPでLMSさんが発表された『シロクマ号となぞの鳥』(1964.5.30第2刷)とアーサー・ランサム全集第12巻『シロクマ号となぞの鳥』(1999.6.7第19刷)を元に、次の比較一覧にまとめたものです。  英語版への参照にはPuffin BooksのGreat Northern?, impression of 1973を使いました。
 修正の表記については、真鵺道によりました。
2001. 3.12 高橋誠
変更 内容 英語表記
内容
161 162 テロダクティルごうまで[、/]ボートをこいで 126
ジョンもいっしょに[行/い]かないのかな?」
[行/い]必要ひつようが、
手紙てがみなど[か/書]くだけむだだ
上に見えたら[どなって/さけんで]知らせろ
航海こうかいわりがのびたように[見/み]えたが、
162 163 ディックといっしょに[行/い]けたらよかったのに
世界せかい[じゆう/じゅう]航海こうかいするふね将来しようらい[/も]つということを、
あの白くかがや[船体内部せんたいないぶ/ふね]のどこかで、鳥類研究家ちようるいけんきゆうかと話し[合/あ]っている 127 inside that white shining hull
なんとなく[、/]ディックが[大人おとな/おとな]になったような
まるで[、/]パチンコからとびだした石のように、甲板室かんぱんしつのドアからとび[出/だ]してきたのだ。
けっして[、/]そんなこといわないと思うわ。」と、ドロシアが[、/]とても心配しんぱいそうなかおをして、いそいで立ち[上/あ]がりながら[、/]いった。
163 164 [全然ぜんぜん/ぜんぜん]思いつけないもの。」
すると、[今度こんど/こんど]は、
ひどく[ぶかっこう/ぶざま]にボートの中へ
ジョンにを見せて[、/]甲板室かんぱんしつ
すでにシロクマ号までもどり[出/だ]している、小さなボートを[み/][おろ/おろ]した。
どうしたっていうの?」[と、/]ナンシイが、ジョンの投げたもやいづなをつかみながら[、/]たずねた。 128
164 165 ノーフォーク[沼地方ブロードズ/の湖沼地方こしょうちほう]でオオバン[・/]クラブの冒険に[くわ/くわ]わったドロシアだけだった。
テロダクティルごう[ち/][/ち]ぬしのことを、
テロダクティルごうのようなふね[/も]ち、
だから、あのふね[ち/][/ち]ぬし
そういう人のために[沼地方ブロードズ、/、湖沼地方こしょうちほう]のサンカノゴイは
[びと/々]がたまご収集家しゆうしゆうかから、
165 166 それで[、/]ぼくは島まで[行/い]ける。 129
まだ半分[はんぶん/]しか使ってない。
[ひと/]ことも口をきいていない
166 167 と、ナンシイが[、/]ふいにいった。
アメリカが見えるところまで[行/い]って、その存在そんざいを知らせるものをなにも[/も]たずに
「すぐに、フリント船長せんちようにいった[方/ほう]がいいね。」 130
168 「あなたがいってくれた[方/ほう]がいいわ。」
167 「出て[いけ、うるさい/いけ]!」 ‘Get out!’
ナンシイが、[いかりに/おこって]かお[あかくそめ/まっかにし]てあがってきた。
その[タイヤ/帆結ほむすび]をはずせ!
168 169 ぽかんと口をあけて[た/立]ってちゃだめよ。
[ガスケット(1)/帆結ほむすび]をはずせ。
あの号笛ごうてきがきこえたから[/、]船長せんちようもすぐに
またもとにもどす仕事しごと[、/]とびついていった。
[ガスケットは/帆結ほむすびが]、すばやくはずされて[、/]たばねられた。 131
[ー/]ンスルがおもたげに
ステースルのあげづなが、またのてっぺん[につながれ/の滑車かっしゃうごかしてひきあげられ] shackled once more
ジョンは、[かじ/かじ]をしばっている
いかりをきあげる[巻揚機まきあげき/ウィンチ]
片手かたてに手紙のたば[/も]って、
テロダクティルごうの名[前/まえ]がきこえたからだ。
169 170 [/それは]あの男がわるいんじゃないんです[/けど]。」
きみがよくわからなかった鳥のことは[、/]どうだった?
その名[前/まえ]おしえてくれなかった?」
あの男は、[ころ/ころ]してはくせいにした
そして、[今度こんど/こんど]は、ぼくのみつけた
170 171 ディックが、[</『]鳥のポケットブック[>/』][/も]ってまた甲板かんぱん[上/あが]ってきてみると、 132
本の[目当めあ/めあ]てのページをひらいて、
およいで[行/い]くにはとおすぎました。」
「もう時間[じかん/][/ぎ]れなんだ。
172 [出してや/行かせ]るわけにはいかないよ。」
171 「おどろき、[モモの木/もものき][サンショの木/さんしょのき]だわ!」
おじさんが鉱山こうざんさがしをやってた[時/とき]
もどらなくちゃなりません。」と、ディックは[、/]いった。 133
173 「ぼくは、もう一あそこへ[行かねば/いかなくちゃ]なりません。」
172 ドロシアが、感謝かんしやするように[、/]スーザンを見た。
「すぐに[行/い]きましょうよ。」
ロジャがいって、[昇降口しょうこうぐち/階段かいだん]へすっとんでいった。
わしは[、/]これからガソリンをったり、手紙を出したりしに[、/]上陸じようりくする。
わしが上陸じようりくしているあいだに、[ガスケット/帆結ほむすび]をはずしてふね[じゅう/じゅう]ちらかした
マレイグに[/む]けて出航しゆつこうする。
マックは[、/]ふねをもどしてもらいたいんだ。
174 [あたら/あたら]しい手紙を書いて、
173 もう[かれ/かれ]らのかおも見たくありません
すこしは分別ふんべつ[/も]てよ。[え、たわけども/みんな、ばかだぞ] you blooming donkeys
[それで、/どうだ、それが]見られたじゃないか。 Well, He’s seen them.
「一日くらい[/、]たいしたことないわ。」 134
おとうさんは、[まえ/前]に一つパラオのおはか
たしかめもしないで[た/立]ることなんて、
「たしかに、これは[、/]かなり重要じゆうようなことにちがいない[な/よ]。」
シロクマごう[ち/][/ち]ぬしがこのことを知ったら、
174 175 [今頃いまごろ/いまごろは]きっととりもどしに
あそこまで手紙を[/も]っていって、
と、ティティが小声[に/で]いった。
本土[ほんど/]からの小さな汽船きせんが、
176 テロダクティルごう[ち/][/ち]ぬしっていた。 135
175 [今度こんど/こんど]上陸じようりくするんだよ。」
テロダクティルごう[ち/][/ち]ぬし[とも/船尾せんび]にこしかけさせると、ボートをおしだし、みなと[よこ/よこ]ぎって、
みんな、前部甲板ぜんぶかんぱん[行/い]ってろ。」
あの男が[、/]なにをしにくるとしても、
[(1) ガスケット――ヤードやブームに、たたんだをくくりつけるつな、あるいはほそながい帆布ほぬののこと。括帆索かつはんさく/] 訳注

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