2001. 3.14 高橋誠
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内容 |
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探[険/検]家たちの冒険の物語は、[全然/ぜんぜん]人気をよばなかった。 |
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フリント船長と四人の掃除係[り/]は、 |
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[彼/かれ]らは充実した仕事を |
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みちたりた気もちでさかんに[食/た]べている今、 |
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少しも興味を[持/も]たなかった。 |
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危機一[発/髪]の時ぴたりととまった |
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無人の谷に、かくれた見張りがいるという感じを[持/も]ったいきさつを、 |
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ききなれない[言葉/ことば]でどなりながら、 |
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シカとおなじようにそっと[後/あと]をつけられたのよ。 |
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「どんな種類のアビだ[ね。/い?]」 |
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「サンドイッチを[食/た]べ忘れたでしょ。」 |
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「ぼくらに見えないように[ふ/伏]せながら、 |
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[み/見]たいものはだれでも見られるように、 |
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テーブルの[向/む]こう端には、ディックが鳥の本を[持/も]ってすわっていた。 |
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ドロシアはいつものようにノートを[持/も]って[帆柱/マスト]のすみにおさまり、 |
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しかし、その頭と[くび/首]は[</「]大オオハム[>/」]と書いてある |
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[同/おな]じページにオオハムの説明があった。 |
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大オオハムの[方/ほう]がオオハムより大きいことには、 |
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二つの絵が[同/おな]じ鳥であることを確信した。 |
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それから、[今度/こんど]は絵ではなく説明に目をうつし、[</「]外国で巣を作る[>/」]という文を読んだ。 |
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ディックには一言もきこえなかった。 |
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「そして、船[底/体]掃除もしたわ。」 |
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「しかし、そのためにずいぶん時間をくってるんだ。」 |
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わしは、この海峡で、[向/む]かい風をうけたり、 |
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港にはいって、ロジャと[エンジン/機関]のためにガソリンを[ひと/一]かんか[ふた/二]かん買わなくちゃだめだよ。 |
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もうほとんど[つか/使]いつくしたからな。 |
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ここじゃなく[/、]港にはいっていれば、 |
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「朝は、何時[頃/ころ]出航するの?」 |
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もう一キロ半進むくらいしかないだろう。 |
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「[だいじょうぶ/大丈夫]よ。 |
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すぐに本土に[向/む]けて帆をあげるのよ。 |
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ぜんぜん時間をむだにしなくてすむわ。」 |
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「そりゃ[エンジン/機関]があったからだよ。」 |
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[エンジン/機関]がなかったら、二度とも動けなかったよ。」 |
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いつ[エンジン/機関]が、それもぜったいに |
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「[ディック/ディック]、おい!」 |
‘Hey, dick!’ said Roger. |
[にいさん/あなた]が見たい見たいっていってた鳥でしょ?」 |
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わからないのは、ほかの二羽なんだ[よ/]。 |
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手帳をテーブルの[向/む]こう側へおしやった。 |
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「この絵をかいた時、本は[持/、も]っていたの?」 |
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「下手の湖に一つがいのオオハム[/。]」 |
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大オオハムという字が[か/書]きくわえられ、 |
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その[上/うえ]、ページ[一面/いちめん]に疑問符が[か/書]いてあった。 |
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どれもこれも[同/おな]じように見えるわ。」 |
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こういう疑問がディックにとってどんなに[大切/たいせつ]かということを、 |
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探[険/検]家の冒険物語がばかにされても、 |
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探[険/検]家などすこしも気にしていなかった |
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「一度エジプトで[ほ/掘]ったお墓が、 |
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あとは本土までシロクマ号を走らせて持[/ち]主]にかえすだけだとは[知/わか]っていた。 |
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「博物館に[/、]くわしい人がひとりいるんだよ。」 |
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ほら、この本には[全然/ぜんぜん]書いてないけど、 |
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鳥は羽[根/]がぬけかわるだろ。 |
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すっかりちがって見えるかも[知/し]れないんだ。」 |
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わしらの前をらんぼうに横[切/ぎ]った時、あの船は、まっすぐヘッド岬に[向/む]かってた。 |
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なんて名[前/まえ]だったっけ、あの船?」 |
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「もちろん、[行/い]けるわよ。」 |
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あなた[/、]あの船を見たがってたんだから。」 |
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あの船に[行/い]かせてやるよ。 |
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「ええ、けっこうです[とも/]。」 |
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そして、あの鳥類研究家が[、/]この疑問をどちらかに |
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専用の船を[持/も]ちたいと思っているが、それと[同/おな]じ目的で装備された |
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「[いつ/すぐ]出航できますか?」 |
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やがて、思い[切/き]ったように本と手帳を |
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もうおそくなって[は/]いたが、 |
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ほとんど動かず[/に]浮かんでいた。 |
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[前墻支索/フォアステー]の上に白い停泊灯を |
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ジョンは前部[甲板の昇降口/ハッチ]から船内におりていった。 |
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「消灯五分前。」[と、/]船内からスーザンの声が |
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「今[行/い]くよ。」と、ロジャがいった。 |
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フリント船長が[エンジン/機関]を[かけろ/うごかせ]っていうかもしれないから、 |
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「谷間[中/じゅう]追いたてられたって話、 |
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挿絵の右下:D.[C./カラム] |
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