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変更 内容 |
英語表記 |
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内容 |
箱・表紙 |
箱・表紙 |
[表は青地にランサムによるイラストを散りばめてある。青の二重線の枠中に横書きの赤字で「シロクマ号となぞの鳥」。同じく黒字で「アーサー・ランサム作 神宮輝夫訳」。
箱および表紙イラスト配置図
A | B | C |
D | シロクマ号となぞの鳥 アーサー・ランサム作 神宮輝夫訳 | E |
F | | G |
H | I | J |
K | | L |
M | N | O |
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Q | R | S | T | U |
- ディックが湖にむかって出かけていく
- 探照灯
- 陸路運搬
- おりたたみ式ボートの転覆
- 風笛(小)
- ディックのカメラ(小)
- カモメ?(小)(第26章末のイラスト)
- シロクマ号の船底掃除
- 毛ぶかい手がディックのえりがみを…
- ジマリング氏が船にあがってくる
- シロクマ号(小)
- 水深測鉛(小)
- さよならシロクマ号
- 大オオハム
- マクギンティととりこたち
- テロダクティル号(小)
- 双眼鏡(小)
- 塔の上の見張り(小)
- 大オオハムのたまご
- おりたたみ式ボート(小)
- ツノメドリ(小)
(小)は小イラストを表す
背は白地に縦書きの黒字で「シロクマ号となぞの鳥」。中央に青色の大オオハムの頭部のイラスト。その下に縦書きの黒字で「アーサー・ランサム作」「神宮輝夫訳」。最下段に横書きで「岩波書店」。裏は青地。中央を丸く白く抜いてあり,シロクマ号のイラストがある。右下隅に定価「¥600」。箱の天地は青で底に横書きの黒字で「シロクマ号となぞの鳥 ¥600」。本体もこれに準ずる。
/箱の表は太枠が灰色,中は白地に黄土色?の帆船が4列3段に並ぶ。下方に横書きの黒字で「シロクマ号と」「なぞの鳥」「アーサー・ランサム全集12」「神宮輝夫訳」。背は両側が白の太枠で中は黄土色地に白抜きの縦書きで「シロクマ号となぞの鳥」,黒字で「アーサー・ランサム全集」,白抜きで「12」,黒字で「岩波書店」。裏は同じく太枠が灰色,中の白地の部分に黄土色の帆船が4列3段に並んでいるが右上隅にはバーコードと「9784001150421」「1928397024005」の数字が重なっており,その部分の帆船は見えない。帆船のイラストの下に全12巻のタイトルが横書きで並ぶ。数字は黄土色,タイトルは黒字。「1 ツバメ号とアマゾン号」「2 ツバメの谷」(中略)「12 シロクマ号となぞの鳥」。最下方灰色の太枠の部分に横書きの黒字で「アーサー・ランサム全集12(全12巻)定価(本体2400円+税)」「ISBN4-00-115042-5 C8397 \2400E」。箱の天地は白帯の間に黄土色。底の黄土色の部分に横書きの黒字で「アーサー・ランサム全集 12 小学4年~5年以上 定価(本体2400円+税)」。本体の表はグレー地にオレンジ色の帆船が4列2段。黒字で「シロクマ号と」「なぞの鳥」「アーサー・ランサム全集12」「神宮輝夫訳」。] |
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扉 |
扉 |
シロクマ号のイラスト。縦書きで(以下同じ)「シロクマ号となぞの鳥」「アーサー・ランサム作」「神宮輝夫訳」「岩波書店」/
シロクマ号を見送るマクギンティ少年のイラスト。ただし巻末のイラストとは左右逆。上方に「アーサー・ランサム全集12」「シロクマ号となぞの鳥」下方に「アーサー・ランサム作」「神宮輝夫訳」「岩波書店」。 |
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[2] | [2] | This book is published in Japan by [/(改行)]
arrangement[(改行)/] with Jonathan Cape, Ltd. London.
[/さし絵複製権所有] |
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口絵8と9の間 | 口絵[2]と[3]の間 | 題[シロクマ号の船体掃除/]
人物の着色左から順に
帽子 | 上 | 下 |
黄/白 | 白/青 | 黄/茶 |
青/白 | 白/茶 | 青/緑 |
茶/肌 | 白/肌 | 黄/肌 |
白/青 | 白/青 | 緑/青 |
白/茶 | 茶/茶 | 茶/茶 |
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[3] | [3] | [「もくじ」下方に折りたたみボートをあやつるディックのイラスト(第18章末と同じ)
/「もくじ」下方にツノメドリのイラスト(第10章末と同じ)] |
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4-5 | [4-5] | 第2章から第26章までの章の開始頁[n/n+1]
第27章から第29章までの章の開始頁[n/n+2]
20[影武者/影 武 者]
22[包囲/包 囲]
[訳者のことば....475/訳をおえて....477]
[/アーサー・ランサムへの別れのことば....480]
[/装幀 江森瑛子]
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[7] | [7] | [/アーサー・ランサム作 神宮輝夫訳]
[下方に「霧の中を進むシロクマ号」のイラスト(第2章の「霧の中へ」の一部の裏焼き)/下方に「オオオオハム」のイラスト(第13章末のイラストの裏焼き)]
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8 | | [作者のまえがき
おこった事件はそのまま書いたが、シロクマ号の船体を掃除し、船の博物学者の発見がおこなわれた正確な場所は、せんさくずきな読者にわからないようにあらゆる努力をはらった。読者がこの本に書いてある以上のことを知りたいと作者をなやましても(そして、手紙に切手をはった返信用の封筒を同封してきても)それにお答えすることはできない。それから、もし、ヘブリデス諸島をとくによく知っている人が、大オオハムの巣がある湖を知って、鳥たちをさわがすようなことがあれば、その人は、ジョン、スーザン、ティティ、ロジャ、ナンシイ、ペギイ、ドロシア、ディックおよび作者から敵とみなされることになる。そんなことがおこれば、作者はこのできごとの記録を書いたことをかなしまねばならない。/]
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12 |
NOTE
Every effort has been made (short of falsifying the course of events) to prevent the inquisitive reader from learning the exact place where the Sea Bear was scrubbed and the Ship’s Naturalist made his discovery. Persons who pester the author for more information (whether or not they enclose stamped envelopes with their letters) will not be answered. Further, should anyone with particular knowledge of the Hebrides identify the loch where the Divers are nesting and be the means of distributing them, they will make enemies of John, Susan, Titty, Roger, Nancy, Peggy, Dorothea and Dick, as well of the author, who will in that case be sorry he has written this account of what happened. |
頁 |
変更 内容 |
旧 |
新 |
474 |
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大オオハムのイラスト(新版第13章末のものと同じ) |
475 |
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[訳者のことば
神宮輝夫
アーサー・ランサムは一八八四年に、イギリスのリーズに生まれました。リーズ大学の歴史学の教授だったおとうさんのシリル・ランサムは、つりがすきだったので、休みになると、むすこをつれて、イングランド北部の湖沼地方をおとずれたといいます。
おとうさんの死後、ランサムは有名な私立高校ラグビー・スクールにはいり、そこをおえると、わずかの間大学にはいった後、ロンドンの出版社につとめたりしながら、「オスカー・ワイルド論」や「エドガー・アラン・ポー論」そのほかの評論を発表しました。第一次世界大戦前に、新聞記者として二度ロシヤをおとずれ、ロシヤ語を勉強して、ロシヤ民話を集め、それを『ピーターおじさんのロシヤの昔話』(一九一六)にまとめました。
第一次世界大戦がおこると、ランサムは従軍記者として戦地へ行き、ロシヤ革命、中国革命の時にも、新聞特派員として現地にでかけました。
戦争がおわると、かねてから計画していた帆船つくりにかかり、一九二一年から二年にかけてできあがったラカンドラ号で、ラトヴィアのリガからフィンランドのヘルシンキまで航海し、その時のことを『ラカンドラ号最初の航海』(一九二八)にまとめました。
ランサムが子どもの文学に関心をもっていたことは、ロシヤ民話をあつめて子ども向きに書いたことでも |
476 |
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わかりますが、一九二六年にも『兵隊さんと死』というロシヤ民話を発表しています。(これは最近すばらしい絵本になって出ています。)しかし、本格的に子どもの文学にのりだしたのは、一九三〇年の『ツバメ号とアマゾン号』からでした。ランサムは、少年時代におとうさんといっしょにおとずれたウィンダミア湖へ、大人になってからもたびたびおとずれ、そこで知り合った、ある家族の小さな子どもたちの遊びに刺激されて、ウォーカー家のジョン、スーザン、ティティ、ロジャの四人きょうだいと、ブラケット家のナンシイとペギイ姉妹とが、帆走や海戦や宝さがしや、キャンプ生活などをたのしむ夏休み物語『ツバメ号とアマゾン号』をつくり出したのです。この物語は、ごくふつうな夏休みの生活の中で、子どもたちのたくましい冒険心を刺激する事件をつくりあげるという、当時としては、ひじょうに目新しい作品だったので、たちまち大評判になり、まね手がたくさんにあらわれました。中でもキャザリン・ハルとパメラ・フィットロックという女学生は、すっかりランサムに夢中になり、ランサムの作品を全部読んでしまうと、ふたりで話しあって『はるかなるアムダリア川』(一九三七)という作品を書きあげ、ランサムに「この本は、はじめからおわりまで生き生きしている」と激賞されました。
こうした直接のまね手ばかりでなく、ランサムの本は、子どもを自然の中に解放し、力いっぱい活躍させる海洋物語やスポーツ物語などをたくさん生みだすきっかけになったのでした。
『ツバメ号とアマゾン号』の後、ランサムは『冬休み』『オオバン・クラブ』でディックとドロシアのカラムきょうだいをはじめて登場させ、ウォーカー、ブラケット、カラム三きょうだいが活躍する『ツバメ号の伝書バト』、ブラケットとカラムだけが登場する『ピクト人と殉難者』、ウォーカーの四人だけが、あらしの |
477 |
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海を航海する『海へ出るつもりじゃなかった』など、全部で十二冊の本を発表しました。『シロクマ号となぞの鳥』は、その最後の作品です。
『シロクマ号となぞの鳥』で、いちばん重要な役目を果たすのは、大オオハムという鳥です。大オオハムは「外国に巣をつくる……ふつう見られるのは一羽である……サンダース」「北アメリカ東部、グリーンランド、アイスランドに巣をつくる。」「夏の間中、シェットランド諸島のまわりによくいるので、そこにも巣をつくっているかもしれないが、現在まで確認されていない……カワード」というように、イギリス諸島では、ぜったいに巣をつくらないはずの鳥なのです。その鳥がイギリス諸島中のある島で巣をつくっているのを発見したディックが、鳥とたまごを手に入れて、その事実を証明しようとする、たまご収集家の野心とたたかって、鳥とたまごを守りながら科学的事実の証明をするまでの、苦心をえがいたのが物語のすじです。
『シロクマ号となぞの鳥』は、物語のできばえからいったら、ランサムの十二冊のうち最高のものと思います。ランサムの作品には、白帆を張って未知の大海におどりだし、はじめて陸を見る瞬間のよろこびの気持のように、いつまでも人の心を躍動させる冒険精神がいっぱいあふれています。それと同時に、観察するたのしさ、物をつくるよろこびなども、ゆたかに書きこまれています。『シロクマ号となぞの鳥』は、大オオハムのなぞの解明が、つぎつぎにおこる事件のきっかけになっていますから、観察するという、ドロシアにいわせれば、もう一つの冒険のことがふんだんにかかれていますし、主役も当然、観察者ディックです。しかし、ディックとたまご収集家ジマリング氏の、鳥類に対する態度のちがい、島のゲール人たちの当然の誤解などがからまって、偵察、逃亡などがはじまり、敵の目をごまかしたり、捕虜になったりする、ふつうの冒 |
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険もつぎつぎにおこります。船のこと、鳥のこと、島のことなどを目に見るように、くわしくかきながら、そして、子どもたちを性格のままに行動させながら、はじめからおしまいまで、ぐいぐいと読者をひっぱっていくおもしろさをつくりだしている上に、どこにもむりがないのです。わたしは、この作品をいちばんよくできていると思います。(もっとも、これは、わたしのこのみもあるので、読者のみなさんの中には『ツバメ号とアマゾン号』がいちばんと考える人や、『ツバメ号の伝書バト』がいちばんと考える人もいるでしょう。)
ところで、ランサムの最初の作品から、『シロクマ号となぞの鳥』までには、十七年の年月が流れていますが、物語の上では、四、五年しかたっていません。だから、最初の物語で登場した時、七歳だったロジャが十一、二歳、ジョンが十五、六歳、ナンシイが十七、八歳くらいになるでしょうか。ロジャとナンシイの間に、ロジャのすぐ上のティティとドロシア、つづいてディック、スーザン、ペギイ、ジョンがはさまるわけです。
なお、鳥のことについて一言おつたえしますと、大オオハムは日本にはこない鳥なので和名がないそうです。原名great northern diverは、ある辞書には「アビ」、ある辞書には「大北方アビ」などとあり、統一していませんので、山階鳥類研究所の黒田長久先生におたずねして、「大オオハム」といたしました。黒田先生にあつく御礼申し上げます。
一九六三年十月/] |
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477-479 |
上記「訳者のことば」にかえて、「訳をおえて」が追加された。 |
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480-485 |
「アーサー・ランサムへの別れのことば」ルーパト・ハート=デービスが追加された。 |
[479] |
[487] |
上半分に四角枠。その中に横書きで:
[/(アーサー・ランサム全集12)]
シロクマ号となぞの鳥 [アーサー・ランサム作、/]神宮輝夫訳
[478/485]p 23cm [小学5年以上/小学4、5年以上]
下半分 縦書き:
[/アーサー・ランサム全集12]
シロクマ号となぞの鳥 定価[六〇〇/七〇〇]円
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[一九六三年十一月二十九日/一九六八年三月十八日] 第一刷発行©
訳者 神宮輝夫
発行者 東京都千代田区神田一ツ橋二ノ三
岩波雄二郎
印刷者 長野市中御所二ノ三〇 田中忠
発行所 東京都千代田区神田一ツ橋二ノ三
株式会社岩波書店
本文印刷 大日本法令印刷株式会社
製本 株式会社三水舎
表紙・箱・口絵・見返印刷 錦印刷株式会社 |
[480] |
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岩波書店の本の広告があります。
タイトルは横書きで、
*児童文学の名作を選んだ愛蔵版
菊判・クロース装・上製函入
次の本の題名・著者名・訳者名・挿絵作者名・定価があげられています。
(ここでは題名だけ紹介します。)
上段
- クマのプーさん/プー横丁にたった家
- わらしべ長者-日本の民話二十二編
- 長い長いお医者さんの話
- 星の王子さま
- 風の又三郎-宮沢賢治童話集I
下段
- 銀河鉄道の夜-宮沢賢治童話集II
- シロクマ号となぞの鳥
- 風に乗ってきたメアリー・ポピンズ
帰ってきたメアリー・ポピンズ
- たのしい川ベ-ヒキガエルの冒険
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後ろ見返し |
後ろ見返し |
地図変更なし |
裏表紙 |
裏表紙 |
[青地の中央に白抜きの円、その中にシロクマ号のイラスト(2章末にあるのと同じ)/灰色地に黄土色の帆船が4列2段に並ぶ。中央下に黒字で「岩波書店」] |