2001. 3.19 高橋誠
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内容 |
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ピクト人の住居をめざして[、/]丘をのぼりながら、 |
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シロクマ号が[エンジン/機関]を使った時は、 |
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[エンジン/機関]がなかったら[、/](そして、もちろん、機関士がいなかったら)[/、]テロダクティル号に行[/く]先]を知られずに、 |
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少しも興味を[持/も]っていなかったが、[エンジン/機関]の |
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ダクティルさんは[、/]ちっとも気が |
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のぞみもない目的に[向/む]かって |
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[だいじょうぶ/大丈夫]。間にあった。 |
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ロジャは、塚の[向/む]こうにあって、ドロシアのいわゆる[「/<]城[」/>]をかくしている尾根を用心[深/ぶか]く |
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探[険/検]家たちを谷に追いおとした犬と背の高いゲール人を思い[出/だ]して、ちょっとの間、注意[深/ぶか]く |
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[だいじょうぶ/大丈夫]。 |
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海に面した側には、 |
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そうだ[、/。]ほかの子どもたちに知らせた[方/ほう]がいい。 |
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もう一度用心[深/ぶか]く尾根を |
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ずっと下に二つ[見える小湾の、手前の一つに/小さな湾があり、塚に近いほうの湾に]、シロクマ号が |
Far below him in the nearer of the two inlets he could see his ship. |
「北極に[向/む]かった」と信号を送り、 |
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テロダクティル号が[、/]北への進路を |
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あれほどの[エンジン/機関]をせわする機関士をうらや[んだ/ましく思った]。 |
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あの人は[今頃/いまごろ]かっかしてたろうな |
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「あの人が、いそいで[向/む]きをかえなければ、 |
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そうなれば、あの船がどこへ[行/い]こうがかまわない……シェットランドへ[行/い]こうと、北極へ[行/い]こうと。」 |
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午前[中/ちゅう]原始人になったって |
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[今度/こんど]はああやれ、 |
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姿の見えぬ野蛮人につけられて[看/監]視されながら |
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あの古いスピーディ号 |
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ビスケットのかんを思い[出/だ]した。 |
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そこでくぼみ[のふちをすべりこえて、/を出て]塚の入[り/]口まで[/すべり]おりると、中にもぐりこんで[、/]かんをみつけ、 |
He slipped over the edge, went to the entrance, crawled in, found the box and brought it out. |
もどってきて[、/]あのケーキを |
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二日前に探[険/検]隊がここを発見した後で、 |
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赤いつつみに金文字を[か/書]いた |
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チョコレートと[か/書]いてあった。 |
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それは、二日前には[、/]なかった。だから、地中の宝と見なして、 |
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チョコレートのかけらを[食/た]べなかったのに、 |
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海上[/に]すら、動くものは |
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[向/む]こうの谷の人[びと/々]や犬のいる世界は、 |
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陸に[向/む]かうと、 |
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その[向/む]こうの岸も見えたが、手前の岸と博物学[/者]の一隊は、 |
he could see nothing of the near ahore and the natural-history party. |
ロジャ[に/で]はそうはいかなかった。 |
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いや[/、]それとも、最初のひとりかな? |
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氏族の最後のひとりになった[方/ほう]がいいかもしれない。 |
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氏族ぜんぶが、ひとりのこらず[/、]野獣か |
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はだかでなくちゃいけない、と[、/]ロジャは考えた。 |
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[体/からだ]に塗料をぬっているか、 |
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一筋の煙が |
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南に[向/む]かう漁船の群れを[/、]一隻一隻 |
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小湾の見[下/おろ]せる斜面に出て |
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六人が甲板でいそがしくはたらいている[の/こと]がわかった。 |
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水夫たちが[いっしょう/一生]けんめいはたらけば |
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午前もおわる[頃/ころ]、 |
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[向/む]こうがまた信号してくる機会を |
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[彼/かれ]らのために見張りを |
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丘の上まで運び[上/あ]げた食糧を、また船に[持/も]ちかえるなんて、 |
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それをおひる[分/のぶん]と、後で[食/た]べる[分/ぶん]の |
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[食/た]べる合間に |
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ロジャは腹いっぱいおひるを[食/た]べた。 |
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じっさい、思ったより腹いっぱい[食/た]べてしまっていた。 |
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おひるの分のサンドイッチをたべた後、つづいてあとの半分を[食/た]べ、チョコレートとミカンを[食/た]べ、レモネードを半分のんだ。 |
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ねむりそこねた時間[/を]ぜんぶ[の/]うめあわせ[をはじめ/にかかっ]た。 |
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うすとび色の髪の少年が、 |
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アンガス老人がかれらを[お/追]いはらった手口を思い[出/だ]して、 |
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[彼/かれ]らは船ににげかえった。 |
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アンガスが、船[が/は]立ちさった、 |
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[突然/とつぜん]、少年の口もとから[ほおえみ/笑い]がきえた。 |
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近い方の小湾に[ある、/いる]あれはなんだ? |
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使い古した皮のケース |
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あの船が帆をあげて[た/立]ちさった |
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なにかよくないことをたくらんでいると考えたことは、正しかったのだ。 |
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別[な/の]時、父は、これからは追いはらってはいけない[、/]と命令した。 |
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アンガス老人も父にさんせいして[、/]いった。 |
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まちがいなく[、/]これで最後に |
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しかし、アンガス老人は、谷の奥の方へ |
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従者と話すときにつかうゲール語で[か/書]いてあった。 |
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もっとも、父親と[はな/話]す時は、 |
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網つくりたちが、[いっしょう/一生]けんめいはたらいていた。 |
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湾や停泊中の船が見[下/おろ]せる急斜面の |
close against its grass-covered wall, moved cautiously round it till he could look down the steep slope to the cove and the anchored boat. |
双眼鏡で見ても、[彼/かれ]らがなにをしているのかは、 |
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そして、[今度/こんど]は、子どもたちにシカを追わせた[大人/おとな]のひとりがいる。 |
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[彼/かれ]らがあれっきり[た/立]ちさったと考えたのは、 |
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[彼/かれ]らは、また、ここに |
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それは[、/]だれだろう、 |
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あまり遠くないところに土地を[持/も]っている人間だ。[彼/かれ]らがなにをしようと |
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あしたはアンガスや従者たちといっしょに[彼/かれ]らを |
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ピクト人がすんでいた[部屋/へや]まで通じていたトンネルの、四角い入[り/]口に[向/む]かって塚のまわりを |
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ブリキのかんを[持/も]ちだしてきて、 |
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子どもを使っている人[びと/々]が |
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うたがいをもみけすために[一/いっ]たん立ち[去/さ]ってから、 |
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今も小湾にひそんでいること、など[であ/だ]った。 |
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こっちからは船が[看/監]視できる |
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日光をあびながらチョコレートを[食/た]べ、 |
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何人従者が必要か |
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チョコレートを[食/た]べ終わり、 |
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ポケットの役をするシカ皮の[下/さ]げ袋に |
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うなり声とも[、/]ちょっとちがう。 |
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ピクト・ハウスのまわりを[、/]はってまわった。 |
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この少年をおこし、いや[味/み]をいって、 |
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物音一つ[立/た]てずに、 |
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よその土地の少年をつかい、 |
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これでは[彼/かれ]らが仕事をすまして[た/立]ちさる時、[後/あと]をつける |
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グラスゴーの金持[/ち]が |
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もしも[彼/かれ]らが、とちゅう、 |
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あのモーターヨットが、[彼/かれ]らの仲間を |
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こいつは、ねかせといた[方/ほう]がずっといい。 |
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ヤンは、家の人たちに[、/]なにが |
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そっと[た/立]ちさろうと心を |
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本人はそれを知らない。 |
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ぱりぱり音がしないように[、/]ゆっくりとひろげ[/、]シカ皮の袋に手をつっこんでみじかい鉛筆をとりだして、字を[か/書]いた。 |
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さっとまい[下/お]りてきて、 |
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じぶんがどこにいるかを思い[出/だ]した。 |
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ロジャはあわてて[た/立]ちあがったが、 |
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大きな黒い字が乱暴に書いてあった。 |
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あまりたのしそうでもない笑いを[、/]顔に[浮/う]かべた。沿岸警備員[や歩哨/であり見張りである人間]が、 [/(改行)]
「ねむれる美女」 [/(改行)] |
It is never pleasant for a coastguard or a sentinel to find himself labelled as
‘the sleeping beauty’ |
おちゃの時間はとうにすぎた |
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ピクト・ハウスのてっぺんに立って、船体掃除湾を見[下/おろ]した。 |
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シロクマ号の[向/む]こう、岩[だらけ/ばかり]の出州のすぐ[向/む]こう側に、 |
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三日前にシロクマ号と出[会/あ]った場所を |
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それから[向/む]きをかえて、 |
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ついに古い水先案内船が |
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