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第16章 りっぱな見張みは

 NIFTY-ServeのFSHIPでLMSさんが発表された『シロクマ号となぞの鳥』(1964.5.30第2刷)とアーサー・ランサム全集第12巻『シロクマ号となぞの鳥』(1999.6.7第19刷)を元に、次の比較一覧にまとめたものです。  英語版への参照にはPuffin BooksのGreat Northern?, impression of 1973を使いました。
 修正の表記については、真鵺道によりました。
2001. 3.19 高橋誠
変更 内容 英語表記
内容
256 257 ピクト人の住居じゆうきよをめざして[、/]おかをのぼりながら、 195
シロクマごう[エンジン/機関きかん]使つかった時は、
[エンジン/機関きかん]がなかったら[、/](そして、もちろん、機関士きかんしがいなかったら)[/、]テロダクティルごう[ゆく/][/く][さき/]]を知られずに、
少しも興味きようみ[/も]っていなかったが、[エンジン/機関きかん]
ダクティルさんは[、/]ちっとも気が
のぞみもない目的もくてき[/む]かって
[だいじょうぶ/大丈夫だいじょうぶ]にあった。
ロジャは、つか[/む]こうにあって、ドロシアのいわゆる[「/<]しろ[」/>]をかくしている尾根おね用心ようじん[ぶか/ぶか]
257 258 [険/検]たんけんかたちを[たに/]いおとした犬との高いゲールじんを思い[出/だ]して、ちょっとのあいだ注意ちゆうい[ぶか/ぶか]
[だいじょうぶ/大丈夫だいじょうぶ]。
海にめんした[か/が]には、 196
そうだ[、/。]ほかの子どもたちに知らせた[方/ほう]がいい。
もう一用心ようじん[ぶか/ぶか]尾根おね
ずっと下に二つ[見える小湾しょうわんの、手前てまえの一つに/小さなわんがあり、つかちかいほうのわんに]、シロクマごう Far below him in the nearer of the two inlets he could see his ship.
北極ほつきよく[/む]かった」と信号しんごうおくり、
テロダクティルごう[、/]北への進路しんろ
あれほどの[エンジン/機関きかん]をせわする機関士きかんしをうらや[んだ/ましく思った]
258 259 あの人は[今頃いまごろ/いまごろ]かっかしてたろうな
「あの人が、いそいで[/む]きをかえなければ、
そうなれば、あのふねがどこへ[行/い]こうがかまわない……シェットランドへ[行/い]こうと、北極ほつきよく[行/い]こうと。」
午前ごぜん[ちゅう/ちゅう]原始人げんしじんになったって 197
[今度こんど/こんど]はああやれ、
259 260 姿すがたの見えぬ野蛮人やばんじんにつけられて[看/監]かんしされながら
あの[ふる/]いスピーディごう
ビスケットのかんを思い[出/だ]した。
そこでくぼみ[のふちをすべりこえて、/を出て]つかの入[り/]口まで[/すべり]おりると、中にもぐりこんで[、/]かんをみつけ、 He slipped over the edge, went to the entrance, crawled in, found the box and brought it out.
もどってきて[、/]あのケーキを
二日前に[険/検]たんけんたいがここを発見はつけんしたあとで、
赤いつつみに金文字[きんもじ/][か/書]いた 198
チョコレートと[か/書]いてあった。
それは、二日前には[、/]なかった。だから、地中[ちちゅう/]たからと見なして、
260 261 チョコレートのかけらを[/た]べなかったのに、
海上かいじよう[/に]すら、うごくものは
[/む]こうの谷の人[びと/々]や犬のいる世界せかいは、
りく[/む]かうと、
その[/む]こうのきしも見えたが、手前[てまえ/]きし博物学はくぶつがく[/しゃ][いつ/]たいは、 he could see nothing of the near ahore and the natural-history party.
ロジャ[に/で]はそうはいかなかった。
いや[/、]それとも、最初さいしよのひとりかな?
261 氏族しぞく最後さいごのひとりになった[方/ほう]がいいかもしれない。 199
氏族しぞくぜんぶが、ひとりのこらず[/、]野獣やじゆう
262 はだかでなくちゃいけない、と[、/]ロジャは考えた。
[からだ/からだ]塗料とりようをぬっているか、
[ひと/]すじけむり
南に[/む]かう漁船ぎよせんれを[/、]せきせき
小湾しようわんの見[下/おろ]せる斜面しやめんに出て
六人が甲板かんぱんでいそがしくはたらいている[の/こと]がわかった。
水夫すいふたちが[いっしょう/一生いっしょう]けんめいはたらけば
午前ごぜんもおわる[ころ/ころ]
262 263 [/む]こうがまた信号しんごうしてくる機会きかい 200
[かれ/かれ]らのために見張みはりを
おかの上まではこ[上/あ]げた食糧しよくりようを、またふね[/も]ちかえるなんて、
それをおひる[ぶん/のぶん]と、あと[/た]べる[ぶん/ぶん]
[/た]べる合間あいま
ロジャははらいっぱいおひるを[/た]べた。
じっさい、思ったよりはらいっぱい[/た]べてしまっていた。
おひるの[ぶん/]のサンドイッチをたべたあと、つづいてあとの半分[はんぶん/][/た]べ、チョコレートとミカンを[/た]べ、レモネードを半分[はんぶん/]のんだ。
263 264 ねむりそこねた時間[じかん/][/を]ぜんぶ[の/]うめあわせ[をはじめ/にかかっ]た。
うすとび[いろ/]かみの少年が、
アンガス老人ろうじんがかれらを[お/]いはらった手口てぐちを思い[出/だ]して、
[かれ/かれ]らはふねににげかえった。 201
アンガスが、ふね[が/は]立ちさった、
[突然とつぜん/とつぜん]、少年の口もとから[ほおえみ/わらい]がきえた。
ちかい方の小湾しようわん[ある、/いる]あれはなんだ?
使つか[ふる/]したかわのケース
あのふねをあげて[た/立]ちさった
なにかよくないことをたくらんでいると考えたことは、[ただ/]しかったのだ。
264 265 べつ[な/の]時、父は、これからはいはらってはいけない[、/]命令めいれいした。
アンガス老人ろうじんも父にさんせいして[、/]いった。
まちがいなく[、/]これで最後さいご
しかし、アンガス老人ろうじんは、[たに/]おくの方へ 202
従者じゆうしやと話すときにつかうゲール[か/書]いてあった。
もっとも、父親ちちおや[はな/話]す時は、
あみつくりたちが、[いっしょう/一生いっしょう]けんめいはたらいていた。
265 266 わん停泊中ていはくちゆうふねが見[おろ/おろ]せる急斜面きゆうしやめん close against its grass-covered wall, moved cautiously round it till he could look down the steep slope to the cove and the anchored boat.
双眼鏡そうがんきようで見ても、[かれ/かれ]らがなにをしているのかは、
そして、[今度こんど/こんど]は、子どもたちにシカをわせた[大人おとな/おとな]のひとりがいる。
[かれ/かれ]らがあれっきり[た/立]ちさったと考えたのは、
[かれ/かれ]らは、また、ここに
それは[、/]だれだろう、 203
あまりとおくないところに土地[とち/][/も]っている人間にんげんだ。[かれ/かれ]らがなにをしようと
266 267 あしたはアンガスや従者じゆうしやたちといっしょに[かれ/かれ]らを
ピクトじんがすんでいた[部屋へや/へや]までつうじていたトンネルの、四角しかくい入[り/]口に[/む]かってつかのまわりを
ブリキのかんを[/も]ちだしてきて、
子どもを使つかっている人[びと/々]
うたがいをもみけすために[一/いっ]たん立ち[/さ]ってから、
今も小湾しようわんにひそんでいること、など[であ/だ]った。
267 268 こっちからはふね[看/監]かんしできる 204
日光につこうをあびながらチョコレートを[/た]べ、
何人[なんにん/]従者じゆうしや必要ひつよう
チョコレートを[/た]わり、
ポケットのやくをするシカがわ[/さ]ぶくろ
うなり声とも[、/]ちょっとちがう。
ピクト・ハウスのまわりを[、/]はってまわった。
この少年をおこし、いや[/み]をいって、
物音ものおと一つ[立/た]てずに、
268 269 よその土地[とち/]の少年をつかい、 205
これでは[かれ/かれ]らが仕事しごとをすまして[た/立]ちさる時、[あと/あと]をつける
グラスゴーのかね[ち/][/ち]
もしも[かれ/かれ]らが、とちゅう、
あのモーターヨットが、[かれ/かれ]らの仲間なかま
269 270 こいつは、ねかせといた[方/ほう]がずっといい。 206
ヤンは、家の人たちに[、/]なにが
そっと[た/立]ちさろうと心を
本人[ほんにん/]はそれを知らない。
ぱりぱり音がしないように[、/]ゆっくりとひろげ[/、]シカがわふくろに手をつっこんでみじかい鉛筆えんぴつをとりだして、[じ/][か/書]いた。
270 271 さっとまい[下/お]りてきて、
じぶんがどこにいるかを思い[出/だ]した。
271 272 ロジャはあわてて[た/立]ちあがったが、 208
大きな黒い[じ/]乱暴らんぼうに書いてあった。
あまりたのしそうでもない笑いを[、/]かお[/う]かべた。沿岸警備員えんがんけいびいん[や歩哨ほしょう/であり見張みはりである人間にんげん]が、
[/(改行)]
「ねむれる美女びじよ
[/(改行)]
It is never pleasant for a coastguard or a sentinel to find himself labelled as

the sleeping beauty

おちゃの時間[じかん/]はとうにすぎた
ピクト・ハウスのてっぺんに立って、船体掃除湾せんたいそうじわんを見[おろ/おろ]した。
シロクマ号の[/む]こう、岩[だらけ/ばかり]出州ですのすぐ[/む]こうがわに、
272 273 三日前にシロクマごうと出[/あ]った場所ばしよ
それから[/む]きをかえて、
ついに[ふる/]水先案内船みずさきあんないせん

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