2001. 4. 1 高橋誠
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変更 内容 |
英語表記 |
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新 |
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内容 |
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380 |
危険信号[のくるのを見まもっ/を待ちもうけ]たが、 |
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He watched for a dager signal, |
| かくしたボートのところまで[行/い]き、 |
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| [腰掛板/スオート]が露にぬれて |
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| [いっしょう/一生]けんめいふせごうと |
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| そよ風がふいて[、/]湖面全体に波を[立/た]ててくれたら |
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| ディックは、[いっしょう/一生]けんめい、 |
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| 船を[向/む]けられるまで、 |
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| [すば/は]やくみじかくこぐんだ。 |
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ボートは岸辺[の/に沿って]中[程/ほど]まで進んでいた。 |
He was half way along the shore. |
| [もう、/]たとえ危険信号を受けても、[/もう]ひきかえすには |
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| 早晩[、/]たまごをうばって[、/]鳥をうちころす |
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| ディックが発見しなかった[方/ほう]が |
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| やっかいだな[、/]この波。 |
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| 岸に[そ/沿]ってとんだ。 |
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何キロ四方にもひびく |
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| 湖をこえたずっと[向/む]こうに、 |
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| 回転させてから、島に[向/む]かった。 |
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| しずかに、[す/手]ばやく岸からはなれると、島の[向/む]こう端に |
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| ボートの[ともの/]後ろ以外は、 |
Nothing but reed tops, except over the stern of the boat. |
| ここまでくる間に人に見られ[ず/ていなくて]、 |
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| オールを外にだして |
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| 底がやわらかいこと[を発見した/に気がついた]。 |
and found soft bottom |
| [ふな/船]ばたをまたぎこえて、 |
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谷を見わたしただろうか? |
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| こんなふうにふせて[たのじゃ/いては]、 |
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| 網ごしに外を見た。 |
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| 巣から水[際/ぎわ]まで |
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フィルム一[駒/こま]がむだになる。 |
290 |
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| カメラの中には五[駒/こま]しかない。 |
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| その[時/とき]石にあたって、 |
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| 鳥がそれをききつけて[向/む]きを変え、 |
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| せまいかくれがからは[/その姿が]見えなくなった。おそろしい三分間、 |
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| 一羽の鳥が水中深く |
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| まっすぐ巣に[向/む]かって泳いでくる |
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| ディックはそう表現した)[、/。] |
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| 水[際/ぎわ]から巣のところまで、 |
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| 「それは、[ほんとうの巣とは||とても]いえるものじゃなかった。」 |
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| うたがいぶかそうにかくれがの方を[向/む]いて、 |
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鳥はディックに背を[向/む]けてすわって |
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| 網目の間からカメラを[向/む]けても、 |
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| 何時間もただずっと |
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| 何時間も何時間もだ。 |
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| 何時間かがすぎ去ったが、 |
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| 一分[たりとも/だって]むだには |
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時間のたつのに |
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| 鳥が水から[上/あが]ってくる時のよちよちした四足歩きの |
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| 鳥の羽が[数/かぞ]えられるほど |
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| みどり色に光るのや、 |
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| むらさきといってよいつやを[持/も]っているのが |
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| [時々/ときどき]、泳いでいる |
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| 水面に浮かび[上/あ]がる瞬間を |
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| 三時間ほどたった時、 |
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| 浮かび[上/あが]った時は、 |
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| すわっていた鳥がよたよた水[際/ぎわ]まで |
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| カメラに手をのばしたが間に合わなかった。 |
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| 386 |
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湖の方に[向/む]いて巣についたので、 |
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| すこしも気づいていないのは[、/]たしかだった。 |
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| 時間はどんどんたっていった。 |
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| 一日に[食/た]べられるさかなの量は |
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| サンドイッチを[食/た]べることなど |
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| サンドイッチもぜんぶは[食/た]べなかった。 |
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| 半分ほど[食/た]べた時、 |
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| 待ち時間は終わっていた。 |
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| 船の博物学者は[、/]すっかり写真家に |
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| フィルムは五[駒/こま]分しかないから、一[駒/こま]だって |
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カメラを固定させておく時間はながく |
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| 見えた景色を[よこ/横]ぎってぼやけたものが |
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| 網目のまん中から外をのぞく |
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| 鳥がまた[向/む]こうを[向/む]くまで |
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| 望遠レンズ[付/つ]きのカメラ |
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| シャッター速度を二十分の五秒にした。 |
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389 |
もう一度カメラが正しい位置に |
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| つぎの[駒/こま]までフィルムをまわし、 |
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| 本人は、まるで鳥に[向/む]かってさけんで |
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ゆとりを[持/も]って待つことが |
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| そして今夢見ているのは、 |
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| もう一羽の方が[猟/漁]に出ていて |
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| またくるりとまわって湖の方を[向/む]いた。「さかなとりに[行/い]きたいんだな。」 |
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| もう一羽の方が巣につく時間になる |
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| 法外なのぞみを[持/も]った。 |
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| つばさの先端をつかってからだを[持/も]ちあげると、 |
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| 鳥はつれの方へ[およ/泳]いでいった。 |
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| [今度/こんど]はたまごだけうつした。 |
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水からはい[上/あが]る鳥を |
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| もうあなたの番ですよって[、/]いってるんだ。 |
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| 何時間もたった今、 |
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| この谷にいるのは |
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シロクマ号まで[持/も]ち帰らなくては |
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| ディックは[/、]心配そうに[、/]谷の両側の尾根を |
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| みじかく[すば/は]やく、力のかぎり |
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| 岸まであと半分のところで、 |
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| 湖の下手までこいで[行/い]くためにボートの[向/む]きをかえ、 |
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| もう一羽をさがしながら[、/]こいだ。 |
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| [め/目]あての鳥が見えた。 |
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[ふな/船]ばたを片手で |
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「おまえの[ちい/小]さなボートなら、 |
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シロクマ号まで[持/も]っていかなくては |
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