2001. 4. 1 高橋誠
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変更 内容 |
英語表記 |
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内容 |
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危険信号[のくるのを見まもっ/を待ちもうけ]たが、 |
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He watched for a dager signal, |
かくしたボートのところまで[行/い]き、 |
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[腰掛板/スオート]が露にぬれて |
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[いっしょう/一生]けんめいふせごうと |
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そよ風がふいて[、/]湖面全体に波を[立/た]ててくれたら |
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ディックは、[いっしょう/一生]けんめい、 |
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船を[向/む]けられるまで、 |
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[すば/は]やくみじかくこぐんだ。 |
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ボートは岸辺[の/に沿って]中[程/ほど]まで進んでいた。 |
He was half way along the shore. |
[もう、/]たとえ危険信号を受けても、[/もう]ひきかえすには |
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早晩[、/]たまごをうばって[、/]鳥をうちころす |
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ディックが発見しなかった[方/ほう]が |
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やっかいだな[、/]この波。 |
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岸に[そ/沿]ってとんだ。 |
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何キロ四方にもひびく |
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湖をこえたずっと[向/む]こうに、 |
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回転させてから、島に[向/む]かった。 |
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しずかに、[す/手]ばやく岸からはなれると、島の[向/む]こう端に |
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ボートの[ともの/]後ろ以外は、 |
Nothing but reed tops, except over the stern of the boat. |
ここまでくる間に人に見られ[ず/ていなくて]、 |
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オールを外にだして |
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底がやわらかいこと[を発見した/に気がついた]。 |
and found soft bottom |
[ふな/船]ばたをまたぎこえて、 |
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谷を見わたしただろうか? |
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こんなふうにふせて[たのじゃ/いては]、 |
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網ごしに外を見た。 |
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巣から水[際/ぎわ]まで |
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フィルム一[駒/こま]がむだになる。 |
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カメラの中には五[駒/こま]しかない。 |
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その[時/とき]石にあたって、 |
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鳥がそれをききつけて[向/む]きを変え、 |
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せまいかくれがからは[/その姿が]見えなくなった。おそろしい三分間、 |
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一羽の鳥が水中深く |
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まっすぐ巣に[向/む]かって泳いでくる |
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ディックはそう表現した)[、/。] |
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水[際/ぎわ]から巣のところまで、 |
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「それは、[ほんとうの巣とは||とても]いえるものじゃなかった。」 |
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うたがいぶかそうにかくれがの方を[向/む]いて、 |
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鳥はディックに背を[向/む]けてすわって |
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網目の間からカメラを[向/む]けても、 |
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何時間もただずっと |
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何時間も何時間もだ。 |
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何時間かがすぎ去ったが、 |
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一分[たりとも/だって]むだには |
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時間のたつのに |
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鳥が水から[上/あが]ってくる時のよちよちした四足歩きの |
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鳥の羽が[数/かぞ]えられるほど |
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みどり色に光るのや、 |
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むらさきといってよいつやを[持/も]っているのが |
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[時々/ときどき]、泳いでいる |
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水面に浮かび[上/あ]がる瞬間を |
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三時間ほどたった時、 |
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浮かび[上/あが]った時は、 |
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すわっていた鳥がよたよた水[際/ぎわ]まで |
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カメラに手をのばしたが間に合わなかった。 |
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386 |
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湖の方に[向/む]いて巣についたので、 |
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すこしも気づいていないのは[、/]たしかだった。 |
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時間はどんどんたっていった。 |
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一日に[食/た]べられるさかなの量は |
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サンドイッチを[食/た]べることなど |
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サンドイッチもぜんぶは[食/た]べなかった。 |
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半分ほど[食/た]べた時、 |
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待ち時間は終わっていた。 |
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船の博物学者は[、/]すっかり写真家に |
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フィルムは五[駒/こま]分しかないから、一[駒/こま]だって |
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カメラを固定させておく時間はながく |
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見えた景色を[よこ/横]ぎってぼやけたものが |
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網目のまん中から外をのぞく |
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鳥がまた[向/む]こうを[向/む]くまで |
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望遠レンズ[付/つ]きのカメラ |
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シャッター速度を二十分の五秒にした。 |
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もう一度カメラが正しい位置に |
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つぎの[駒/こま]までフィルムをまわし、 |
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本人は、まるで鳥に[向/む]かってさけんで |
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389 |
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ゆとりを[持/も]って待つことが |
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そして今夢見ているのは、 |
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もう一羽の方が[猟/漁]に出ていて |
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またくるりとまわって湖の方を[向/む]いた。「さかなとりに[行/い]きたいんだな。」 |
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もう一羽の方が巣につく時間になる |
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法外なのぞみを[持/も]った。 |
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つばさの先端をつかってからだを[持/も]ちあげると、 |
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鳥はつれの方へ[およ/泳]いでいった。 |
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[今度/こんど]はたまごだけうつした。 |
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水からはい[上/あが]る鳥を |
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もうあなたの番ですよって[、/]いってるんだ。 |
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何時間もたった今、 |
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この谷にいるのは |
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シロクマ号まで[持/も]ち帰らなくては |
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ディックは[/、]心配そうに[、/]谷の両側の尾根を |
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みじかく[すば/は]やく、力のかぎり |
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岸まであと半分のところで、 |
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湖の下手までこいで[行/い]くためにボートの[向/む]きをかえ、 |
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もう一羽をさがしながら[、/]こいだ。 |
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[め/目]あての鳥が見えた。 |
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[ふな/船]ばたを片手で |
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「おまえの[ちい/小]さなボートなら、 |
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シロクマ号まで[持/も]っていかなくては |
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